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園 長 の お た よ り

                                                                 
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直線上に配置
   
         【 園長のおたより 】 ・ ・ ・   



   レモン色のボタン《 園長のおたより 》本日デビューです。
  新しいぺージに是非お越し下さい(*^^*)
  
  こちらです。    《 園長のおたより 》




         【 園長のおたより 】 のお引っ越し   


次回の記事より 【 園長のおたより 】 はホームページ
の 《 園だより 》 の内部より独立し、きれいなレモン色
のボタン 《 園長のおたより 》 から訪問して頂けるよう
になりました(^^)v
  
 また、是非あそびにお越し下さいね。       

  過去の記事はホームページの 《 園だより 》 の巻末(下の方)のバー
  より確認して頂けますので、こちらもよろしかったらどうぞ 


          年長 : ○○組 指 導 案      2011.6.16
                             AM.10:30〜11::10

〈 主題 〉 表現 (絵画・製作)
      牛乳パックシアターを作ろう

〈 設定理由 〉 
 1学期も後半に入り、年長組になってこいのぼり作りやカレーパーティーなど
色々な経験をしてきました。
その中で、友だちと協力して作り協力したから頑張って出来たという、みんなで
力を合わせることもよく分かった子どもたちです。
協力ということは、友だちと声をかけ合って教え合ったり、自分の思いやしてほ
しいことを互いに伝え合うことができたからだと思います。
子どもたちのイメージや発想は豊かで、頭の中に色々なお話を作っています。
今日はそのイメージしたお話を絵にし、牛乳パックを使って、くるくると場面が
展開できる仕掛けを作り、1つのお話を作っていきたいと思います。
色々な協力した経験を通して自分の思いを表現できるようになってきた子ども
たちなので、自分のイメージを絵に表現し、お話を楽しく作っていくことができる
と思い設定しました。
 
〈 クラスの状態 〉
 このクラスとなり2ヶ月が経ち、随分とクラスの友だちと誘い合って、砂あそび
や、虫探し、サッカーやドッチボール等、のびのびと遊び楽しんでいる子どもた
ちです。
こいのぼり作りやカレーパーティーでは「年長組」ならではの経験をたくさんし
ました。
その1つ1つに興味を持って意欲的に取り組み、一生懸命でした。
こいのぼり集会では、わらべうたを園のみんなに見てもらえたり、カレーパー
ティーでは年少、年中児に招待状を渡し、カレーを作ってあげたことで、「年長児」
としての意識も随分と育ってきているように感じられます。

〈 本日のねらい 〉
・自分の作ったお話を絵に表現していくことを楽しむ
・牛乳パックが回る仕組みを知り、興味を持って作る
・紙を貼る位置を説明をよく聞いて理解し、丁寧に作る
・発表をして見てもらうことを楽しみにする

時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
(10:25) ・事前に下準備していた牛乳 ・活動にスムーズに入っていける
パックや絵、必要な用具などが ように忘れ物がないか確認する
あるか確認しておく
10:30 ・今日の活動について話し合う ・一人ひとりが活動の流れを理解
して取り組めるようにする
・ケント紙にお話の最終場面の ・事前に描いていたお話しの続き
絵を描く を描けるようことば掛けでいく
・なかなかお話しが出てきにくい
子には一緒に考えイメージが広
がるように導いていく
10:40 ・まだ貼れていない残りの3場面 ・貼る順番を間違えないように
の絵を牛乳パックに貼っていく 伝えていく
・絵を切って分割する時には丁寧
に切らないと牛乳パックが回りに
くいことも伝え丁寧に出来るよう
注意する
11:00 ・できた牛乳パックシアターを、 ・お話として伝えられるよう言葉
みんなの前で発表していく 掛けていく
・発表した子を中心に無理の無
いように取り組めるようにする
11:05 ・後片付けをする ・使った物はきちんと片付けて
いけるよう知らせる
・今日の取り組みについて話し ・今日の取り組みを評価すると共
合う に、発表して遊んでいくことも楽し
みにし、次への意欲へとつなげ
11:10 ていきたい

〈 今後の方向づけ 〉
 お話作りをする楽しさが分かった子どもたちです。
今後は自分のイメージだけでなく、友だちの意見も話し合いながらお話作りを
し、劇ごっこをする楽しさにもつなげていきたいと思います。


          年少 : ○○組 指 導 案      2011.6.15
                             AM.10:30〜11::10


〈 主題 〉  魚釣りをしよう。 表現(絵画製作)

〈 設定理由 〉
 はさみの使い方 を知り、製作にも少しずつ取り組めるようになってきていま
す。
こいのぼり作りでは、しっぽを一握りずつ切っていくということもしていきました。
初めは少しこわさもありましたが、今では楽しんで行うことができています。
今回は、はさみを使い、作ったもので遊び出来たという達成感が味わえるよう
設定しています。

〈 クラスの状態 〉
 園での生活の流れも分かり、子どもたちは友だちと会話を楽しみ園庭で元気
よく遊んでいます。
友だちとの仲間関係も築けてきており、初めてのこいのぼり作りでは、共同製
作を通してクラスの仲間と関わり、共に作る楽しさを知り、取り組むことが出来
ました。

〈 今後の方向付け 〉
梅雨に入り室内遊びが増える中で、皆で一緒に作った魚で魚つりを楽しめるよ
うにしたいと考えています。
各クラスの集まりの場を大切にし、みんなでやり遂げた時の喜びや嬉しさを一
緒に分かち合えるようなクラス作りを目指していきたいと考えています。

〈 本日のねらい 〉
・はさみ、のりの使い方を再確認し使う
・出来たという達成感を味わい友だちと一緒に遊びを楽しむ

時 間 幼児の予想される活動 指導上の留意点
10:30 ・前日の取り組みを振り返る ・前日の取り組みを振り返り、作る
めあてが持てるよう導く
・牛乳パックの魚を見る ・牛乳パックの魚を見せ、出来た
魚で遊ぶことを楽しみに出来るよう
方向付ける
・うろこを切る ・はさみを使う前に約束事を伝え、
・切ったうろこをお皿に入れる 安全に使えるよう配慮する
10:40 ・はさみを片づける ・戸惑いやこわさのある子には、
個々に関わり助言する
・目を貼る ・魚の目は、どこにあるのか子ども
・うろこを貼る 達に問いかけ、目の貼る位置を考
・しっぽを貼る えて貼っていけるように伝える
・出来た魚をピニールシートの上 ・作った魚を海に泳がせようと声を
に置く かけ、楽しんで取り組めるよう援助
する
11:05 ・皆んなで魚釣りをする ・頑張って作った事を認め、達成感
を味わい、楽しめるよう促す
11:10 ・後片付けをする ・片づけをするよう伝える



          年中 : ○○組 指 導 案      2011.6.14
                             AM.10:30〜11::10

〈 主題 〉 くまさんの玉入れゲームを作って遊ぼう (表現・絵画製作)

〈 設定理由 〉
 6月になり梅雨の季節となりました。
外遊びが大好きな子どもたちですが、室内でも楽しんで遊べるように・・・と、
クラスのみんなでごっこ遊びも楽しんでいます。

第一弾はゲームやさんとし、5つのグループで5つのゲームを作りました。
様々な廃材から「これ○○になるかなー」と探し、作る楽しさを味わいました。
“作った物で遊べる”という事が、何より子どもたちの意欲となりました。

第二弾のたこ焼きやさん作りは、“早く遊びたい”という思いから材料や作り方
を考えて作っていく姿に成長していました。

 今回も廃材を使って作って遊ぼうと言うことで、今みんなが大好きな玉入を
ヒントに手作りおもちゃを提案しました。
的を狙って、力加減を考えて投げ入れる楽しさを味わってほしいと思います。
そして、今少しずつ上達している切る力や、しっかりと塗りつぶして描く力とい
う基礎力も伸ばしていきたいと考え、様々な活動を組み合わせました。
そして、何より“作った物で遊べる” “友だちとも一緒に遊べる”という楽しみ
も感じてほしいと思い設定しました。

〈 クラスの状態 〉
 こいのぼりをクラスみんなで作り上げ、みんなで力を合わせる大切さを知った
子どもたち、遊ぶ時間でも、みんなで力を合わせて1本のブロックを持ち上げ
たり、ごっこ遊び作りでも、まだ出来ていないグループを手伝ったり・・・と協力
し合う姿が増えてきました。
4月は自分のことだけで、周りを見ていなかった子が多かったのですが、この
クラスでの生活も2ヶ月が経ち、みんなで色々経験してきた成長を感じます。
これからもクラスのみんなで様々な体験をし、仲を深めていきたいと思います。

〈 今後の方向づけ 〉
 “作った物で遊べる”というように、目当てを持って作り楽しむ活動や、こいの
ぼりのように、みんなで作り、達成感を共感し合える活動、絵画製作の領域を
通して、作り描く力だけではなく、話し合ったり、助け合って作る中で関わりも
深めていきたいと思います。
又、毎月のお菓子袋では、切る、貼る、折る、描く等の基礎力が育っていくよう
な活動を・・・考えて提案していきたいです。

〈 本日のねらい 〉
・作った物で遊べるというめあてを持って作ることへの意欲を育てる。
・切る、貼る、描く等の基礎力を養う。
・様々な廃材を使って作る楽しさを味わう。
・友だちと同じ作品を作る中で教え合ったり、遊んだりと一緒に作る事を楽し
 む。


時 間 幼児の予想される活動 指導上の留意点
10:30 ・今日の活動について、先生の ・教師の作った玉入れゲームを見る
話を聞く。 事で遊べることを楽しみに作る意欲
を高める。
・落ち着いて話を聞けば分かる事
を伝えて1つひとつ丁寧に説明し
ていく。
10:35 ・ティッシュ箱の土台を切る。 ・線の上を丁寧に切っていけるよう
・ビニールテープで牛乳パックと に知らせる。
ティッシュ箱を貼り土台を作る。 まだハサミに気をとられて持って切
る事が難しい子もいるので個々に
関わり補助していく。
・どこを貼ればしっかりと、止まるの
かポイントを知らせ必要な分だけで
作れる力を養っていきたい。
・くまの顔を描き、貼る。 ・目等、形を描くだけでなく、しっか
  。教師の用意した土台に目、 りと塗りつぶせるように言葉掛ける。
   鼻、口等を描く。 ・ハサミで切る時は、紙を動かして
  。ハサミで切って貼る 切ると切りやすいことを知らせ、基
本的な使い方の力が身に付くよう
にしたい。
・紙を分け合ったり、手拭きタオルを
使ったり、グループの友だちと一緒
に仲良く使えるよう言葉掛ける。
・最後まで丁寧に作れるように励ま
していく。
・戸惑う子には、個々に関わり無理
なく作っていけるように配慮する。
(出来上がらなかった子には、後日
一緒に作る事を知らせ、不安にな
らないようにする。
11:00 ・出来上がった玉入れゲームを ・作ったもので遊べる楽しさや出来
見せ合い遊ぶ 上がった喜びを感じとらせたり、一
人ひとりの作品を認め、自信へつな
げていきたい。
11:10 ・今日の活動を振り返り話し合う。 ・一人ひとり頑張った事を認め、満
足感や達成感を高めていく。次の
意欲につなげていきたい。
・片づける。 ・友だちと協力して最後まで丁寧に
片付けられるように言葉掛ける。



          あがった あがった こいのぼり      2011.6.3


         

 5月の梅雨入りといい、2度の台風といいやはり何か変な気候ですね。
予定していたこのぼり集会も1日延びて、5月31日大空に上げることができ
ました。
完成した瞬間からの子どもたちの願いは、早く泳がしたい、高く高く上げたいと
いう思いが膨らむばかりでした。

 部屋から運び出す時は、それこそ慎重にかつぎ上げ、ゆっくりゆっくりと運動
場へと向かいました。
園庭に渡された長いロープには思い思いのところに「こいのぼり」が取り付け
られていきます。
ワクワクドキドキの一瞬!
ロープが引き上げられると一斉に飛び跳ね、ワーッと歓声が上がりました。
うまい具合に空も晴れ上がり、そよ風も吹いて「こいたち」も満足げに泳いで
います。

こいのぼりの歌を歌い、各学年ごとに わらべうたを発表しあって こいのぼり
集会を楽しみました。
自分たちで作ったこいのぼり。
大事に大事にしていってくれるでしょう。

 こいのぼりの名前とちょっとしたエピソードを聞いてみました。
 
たんぽぽ組 
 名前 − にこにこちゃん

 ○ハサミの使い方も覚えたばかりで、とまどって
  いた子どもたちですが、こいのぼり作りをしていく
  中で使い方も知り友だちと共に協力してしっぽを
  作り、だんだんとこいのぼりの形になっていると、
  毎日を楽しみにしていました。

 ○出来上がった時は歓声がわき「できた、できた」「やったー!」と本当に
  喜び、友だちと達成感を分かち合っていました。

ひなぎく組

 名前 − ファンちゃん

 ○名前をつける時、一人が英語の「ファイン」という
  言葉を言った事がきっかけで、皆で考えた結果、
  ファンと名がつきました。
  ひなぎく組の皆は英語が大好きです。

 ○こいのぼりのヒモを付ける時、一人一人が「こいのぼり大丈夫かな?」と
  こいのぼりに「大丈夫?」と優しく聞いてあげる場面が見られました。

ばら組

 名前 − まるくん

 ○こいのぼりの模様をみんな「丸だったら描ける」と
  いうことで丸に決めました。 
  丸をたくさん描く。
  その丸の中に、小さく切った色紙を貼りましたが、
  「ここ、まだ入っていない」丸からはみ出している
  「この子寒そうやな」などと丸を家に見立てて貼っていくことを楽しんでいま
  した。
 ○出来上がった‘まるくん’にご飯をあげて遊びました。
  新聞紙を丸めて、おにぎりにしたり、細長くちぎり 焼きそばをあげている
  子もいました。
  ご飯をあげている時に、自分もまるくんの口の中に「食べられたー」ともぐっ
  たりまるくんに、より親しみ空にあげることを楽しみにしていました。

きく組

 名前 − きらにこふるーつ

  5月の製作として、こいのぼりのお菓子袋を作った
  時から「大きいこいのぼり、いつ作るん?」と楽し
  みにしていた子どもたち。

  最初、こいのぼりは1枚の大きな布でした。
 子どもたちは年少事の体験から「しっぽ切らな」「ポンポン筆使いたい」「折り
 紙貼るん?」とたくさんの意見を出してくれました。
 クラスのみんなで、こいのぼりを作っていく中で、大切にしてきたのは“話し
 合い”です。
 その日の製作を始める前には必ず話し合いをしました。
 うろこの模様は何にしようか? 
 しっぽやひれはどうやって作っていこうか? 
 目はどうしようか?
 グループでの分担も子どもたち同士で話して考えあい、わらべうた「どっち
 どっち」で決めていくことができました。
  
  勿論自分の思い通りになることばかりではなく、我慢しなければならない
 場面もありました。
 「でもそれは、自分たちで話し合って決めたことだから・・・・」と、子どもたち
 はとても成長したなと思います。

  こいのぼりが完成した時は、クラスのみんなで思いきり喜び合いました。
 作った時の楽しかったこと、悩んだこと、子どもたちの心には様々な思いが
 浮かんだことでしょう。
 「みんなで力を合わせて作ったから、こんな良いのができたんやな。」笑顔
 で話す子どもたち。
 クラスのみんなで一つのものを作り上げるということの喜びを、こいのぼり作
 りを通して学びました。
 
なでしこ組

 名前 − ピンクハートにこちゃん

 ■こいのぼりのどの部分をどのグループが塗るか
  決める話し合いの時・・・一人の男の子は、自分
  の思う色に決まらなかったことからすねてしまい、
  なかなか活動に参加できないことがありました。
  繰り返し話し合っていったことや、同じグループの
  友だちも、その男の子の気持ちに寄り添おうと言葉掛けしていってくれたこ
  とで、少しずつ入ってきてくれるようになりました。
  うろこ模様作りで又意見が分かれてしまったが、「じゃあ今度は ぴんくに
  してね」と自分から譲っていくことができていました。
  良い関係が築けて、きていると嬉しく思いました。

 ■こいのぼりが完成してからは、「ぴんくはーとにこちゃん、うれしそうにして
  るな」「泳いでるな」とこいのぼりを見て笑顔の子どもたち。
  こいのぼりの歌を歌うと「喜んでる!」とみんなで指を指しながら見合って
  いました。

あやめ組

 名前 − にじいろこっぴー

 ◆名前の由来 
   ・色んな色を使ったから虹色
   ・こいのぼり - こっぴー


  1人の男の子が 「こっぴーが可愛いとおもうなァー」と言った子の意見を
  足してすぐに決まりました。
 ◆色を決める時、頭は緑、体はオレンジ、尾はピンクとまり、教師が実際にこ
  いのぼりの形を作り、塗ってみて完成予想図を見せました。
  みんな「かわいい」「いいな」という中、1人の女の子だけは、「緑が濃い過
  ぎるから嫌」と反対しました。(私も、少し緑が濃いなと思っていました)でも、
  大体は、1人だけの意見となると「でもみんなが緑って言ってるから」と決ま
  ってしまうことが多いのですが、今回みんなは、その1人の女の子の意見
  に耳を傾けました。
  
  そして、男の子が「じゃあ緑より薄いんやったら黄緑にしたら!」と考えてく
  れ、再度完成予想図を作り直しました。
  すると明るく良い色合いになり、みんな納得しました。
  1人でも反対する勇気と1人の意見に耳を傾け、みんなで考えてあげられ
  たことを、子どもたちに伝え、認め嬉しい姿でした。
 ◆こいのぼりが完成し大喜びの子どもたち。
  毎日練習してきたこいのぼりの歌を歌ってあげる!と張り切って歌いまし
  た。
  終わってから子どもたちに分からないようにこいのぼりを揺らしました。
  すると・・・「うわぁ〜こいのぼり喜んでる」とみんなピョンピョンはねて喜んで
  いると言ってくれたことで 「そっかー、最初は布やったもんな」「でもみんな
  が頑張ったからかわいくなったで!」とその一言で今までの活動を振り返
  るきっかけにもなりました。
  そして、何より「出来た」という達成感と満足感を十分に味わえたと思いま
  す。 子どもの言葉の素晴らしさを改めて感じた機会となりました。

ききょう組

 ●おとうさんこいのぼり−ちょうくん

 男の子8人と女の子1人のグループで、自己主張の
 強い男の子たちばかりの集まりでした。
 やりたいという気持ちはあるももの、1人が緑にする
 と決めると「僕も緑」とみんなで一つのパレットに群

 がってしまうという姿がありました。
 なかなか役割分担という事が出来ず、やりたい気持ちはあるが、ぶつかり合
 ってしまうことも多くありました。
 何日もぶつかり合いながら取り組み、最後の折り紙を貼る時には、先ず取り
 組む前にみんなで園になって「今日のことはちゃんとしよう」と話し合い折り
 紙の型をとる係、切る係、春係とようやく分担する姿が見られ、出来上がって
 からは、大変やったけど、みんなで頑張って良かったと認め合えました。

 ●おねえさんこいのぼり−かわいこちゃん

 女の子7人と男の子1人のグループで、すごくこいのぼりの事を大切にする
 姿がありました。
 ハートに花にリボンにと、可愛らしい模様を選び、初めから「本当のお姉ちゃ
 んみたいにかわいいの、いっぱいやから、かわいこちゃんにしよう」と名前を
 付けて大事にする姿がありました。
 最後にリボンで縫う時は一回一回交代して、みんなで‘かわいこちゃん’を
 囲んで、「もうすぐ空気のご馳走いっぱい食べられるからよ」と話ながら丁寧
 に仕上げ完成しました。

 ●赤ちゃんこいのぼり(男の子)・・・ほいしでくん
  
 リーダーシップを取れる子が多く集まり、男女5人のグループだった為、ぶつ
 かり合うことも少なく、教師が入らなくても、ほぼ自分たちで完成していくこと
 ができました。
 他のグループよりも進みも早く、自分たちで役割分担もして、どんどんと取り
 組め、「僕ら、一生懸命力合わせるから早いで」と満足気でした。
 リーダの子がやる分担も話し合い、譲り合ったりしながら取り組め、自分たち
 で頑張れたときれいに出来た事を喜んでいました。
 
ひまわり組


 ・お父さんこいのぼり−ひまわりお父さん
 ・お姉さんこいのぼり−きらきらにじりぼんちゃん
 ・赤ちゃんこいのぼり−はーとりぼんちゃん

 

 ▲お父さんこいのぼりグループ
 男の子9人でなかなか初めは意見がまとまりませんでした。
 繰り返し取り組む中で協力したりみんなで考えることもできるようになりました
 が、ふざける子もいて、こいのぼりの上に水をこぼしてしまう事もありました。
 でもみんなで雑巾を持ってきて拭く姿が見られ、毎日の積み重ねで協力する
 ことの大切さも分かってきていて、出来上がった時には「かっこいいお父さん
 ができたー」と大喜びでした。

 ▲お姉さんこいのぼりグループ
 リーダのA君が引っぱってくれたことでどんどん進んでいきました。
 しかし、「こんなのにしたい」「私がしたい!」という子が多く、協力が難しい姿も
 見られました。
 毎日こいのぼり作りをする事で、分担や協力ということが分かり、うろこ模様
 を塗る子、背ビレを塗る子に分かれて取り組んでいきました。
 背ビレは虹色にしたいということで、色々な色で塗っていき全部自分たちで
 仕上げていきました。 
 背ビレはとてもきれいな虹色になり、自分たちでしたと言うことで、自信につ
 ながっています。

 ▲赤ちゃんこいのぼりグループ
 女の子5人のグループで、始めの頃から意見もまとまり、協力出来る姿があ
 りました。
 女の子の赤ちゃんなので、かわいい模様がいいということでハートやリボン、
 星など考えて描いていました。
 尾ビレのハートの折り紙は完成予想図より小さく切ってしまいましたが、それ
 をどうすればいいか考え、工夫出来る姿がありました。
 出来上がると「かわいく出来た」と大喜びで、「あかちゃんやから空高く上がっ
 たら怖いって言うかもなぁ」と赤ちゃんこいのぼりの気持ちになって話も盛り
 上がっていました。

うめ組

 ▼お姉ちゃんこいのぼり−はーとりぼんちゃん
 女の子がたくさんいるグループでした。
 リーダーが中心となって話し合いがどんどん進んで
 いきました。
 協力すると言うことをとても意識して、ほんの少しの


 色塗りも全員で・・・となり少々時間がかかっていました。 
 途中から分担することにも気付いていき「私達ここするね」「じゃあ私達はこ
 っちにする」と進み出しました。
 ちょっと間違えてしまうこともあったのですが、そこから「どうする?」と考え
 リボンを2色組み合わせるという方法を考え出していました。
 失敗してもそれを生かしていくことを学び合いました。

 ▼お兄ちゃんこいのぼり−うめくん
 男の子中心のグループでした。
 男の子が多いのでどうなるかな・・・と思っていましたが、リーダーがとても
 優しく1人1人にしっかり意見を聞いてあげてみんな納得できていました。
 丸の型を取る時に等間隔になるように指で計っているのには先生も驚き!!
 又、その間に星をバランスよく貼っていくことができました。 
 年長では測線という魚では耳の働きとなる部分を丸の型で虹色に表現して
 いきました。
 「次○の色〜!」と間違えないように確認していました。

 ▼ふきながしーにじいろくん
 ひのくま幼稚園では1匹しかいない形の吹き流しです。
 以前から何かたこみたいなの面白そうだから作りたい、と興味を持っていま
 した。
 6人グループで1人2本(1色)を担当して作っていきました
 はじめは模様を塗るだけだったのですが、「何かさみしいなぁ」と言うことで、
 同じ模様で紙を貼ったり、「上の部分にキラキラ貼っていこうと考えて作って
 いました。
 早くできると分かるとどんどんと意欲的になり、リボン通しの時にとても協力
 出来ていました。

今回年長組では、遠足同様リーダーを決め、毎日今日の取り組みを話し合
い、作った後には今日取り組んだこと、明日は何をするのかを考えていき
ました。
その為毎日めあてをよく理解して自分たちで協力する力が伸びてきました。



          できた、できた  こいのぼり        2011.5.30


 輪っかをつけて出来上がり。
口に竹の輪を取り付けてこいのぼりの完成です。

 例年のことですが、共同製作の第一歩としての取り組みです。
去年のこいのぼりが各部屋にかかっていますから、子どもたちは次はこんな
のを作るんだと気持ちの中で考えています。

 個人製作から共同製作の在り方を知る上でも貴重な体験をしていきます。
年長年中児は今までの経験の中から基本的な共通理解がありますから取り
組み始めるとどんどん進めて行くことができます。

 年長組になって一番の関心と興味は染料を使って染めるという活動でしょ
う。
魔法の粉といって、染料と染め上がりの色が違うことに驚き、その途中の熱湯
や臭いの強さにもビックリしています。

 一枚の白布が想像しなかった色や模様に変わり、自分たちだけでもこれだけ
のことができたのだという思いに、自信もついてくるのでしょう。
ある面では繊細に、時にはダイナミックに取り組んできた活動に、大空に舞い
上がるこいのぼりを楽しみにしている子どもたちです。

 年中組は去年のパネロンから一枚の白布へと変わります。
ポスターカラーを使っての着色や、クレパスを使いながら模様を貼り付けてい
ったりもします。
一枚の平面から立体へのイメージが湧きにくい初期ですが、出来上がり予想
図を先生と一緒に描くことで こいのぼりが頭の中に浮かんでくるようになって
きます。
グループに別れての活動になってもいきますが、ある面教師を囲んでの場面
も増えてくるようでした。
ポスターカラーの面白さが、ポタポタ落ちるという難しさがあり、色を出すまでの
取り組みに課題があります。
しかし、新しい方法で取り組み、完成させた喜びは、何にも変えがたいものが
あるようで、泳ぐことへの憧れがあるようです。

 年少組ははてな?という感じの取り組みと言えるでしょう。
まだまだ自分のことで精一杯なのに、皆んなで取り組むなんて!という思いが
あるかも知れません。
少しずつ他のことが分かりだし、友だちのことも気遣うようになってきたこの時
期、みんなでつくるこいのぼりへの意味は十分に考えています。
先生が中心になり、パネロン地を用意してこいのぼりを作ってみようと提案し
ていきます。
簡単なポンポン筆を使い布地にたたきながら着色、模様を描いていきました。
子どもたちは遊び半分の所もありますが、次第に皆んなで作るという意識が
出はじめ、出来上がった時はこいのお腹に入ったりで喜びを爆発している姿
があります。


          揃った誕生会            2011.5.30


○5月20日(金)

 今年度初めての誕生会が行われました。
4月生5月生の子をお祝いする会です。
年に一度、誕生児のお母さんにも参加していただき一緒にお祝いをしていきま
す。

 第一回目の会をいかにスタートしていくかが長年の課題となってきていまし
た。誕生会は子どもたち自身のものであるからということで任してみる部分も
ありました。

 新学期早々には任される方も、もう一つしっかりと受けとめることができず、
単なる楽しさに流されてしまうという部分もありました。
一年を見通していけば、段階を追って自らの活動に取り組んでいくことになり
ますが、招待したお母さんたちにとっては大切な時を割いて来られている訳
ですから、来て良かったと心の底から感じてもらえるような会をスタートさせよう
と話し合いました。

 子どもたちにもそのことを伝え、どういう会にすればいいか考えていきました。
教師からはお客さんでもあるお母さんたちが気持ちよく参加してもらえる為に、
クラス皆んながお出迎えし、だし物やお母さんからの話も静かに聞くことなどを
約束していきました。
年長、年中の子は前年度までの経験に今年のねらいをはっきりと加え、自分
たちの在り方を明確にしていきました。

 年少の子は初めての事も多く、先生の話をよく聞きながら誕生会の在り方を
一つ一つ身に付け知る場としていきました。

 今年は話せば分かるというのでしょうか。
9クラス全てが、静かな中にも快い楽しさとざわつきがあり、本当に揃ったなと
思える誕生会にする事ができました。

 スタート良ければ、これからの一年、内容を考えた取り組みに期待していける
ようです。






            え ん そ く - その後        2011.5.25


     


○リーダーを中心に
 
 帰ってきた翌日楽しかったことを話したり、お母さんと一緒に調べた花等の
メモや絵を描いて待ってきてくれました。

 グループで調べた花について、リーダーを中心にして、みんなの前で発表し
ていきました。
難しい名前もカタカナで書いたり、気づいたことを知らせ合ったり、共感した新
たな発見もしていました。

○経験画を描く

 花をしっかり描いていきいたいということで、「先生がデジカメで撮った写真
を見せて」と改めて花の特徴を見たり、色々な形のサボテンを描いたりしてい
ました。
描きたいけれど、写真がなかったものは、「図鑑」で再度調べて、見つかった
時は大喜びでした。

 花だけではなく、バスに乗っている様子やフォークダンスをしているところ等、
みんな笑顔で楽しそうに描いていました。

○グループ活動

 遠足でリーダーを中心に活動したことで自信になったり、それに伴う課題点
も出てきました。

 今回は園内でのグループ活動から野外体験ということで、ある種の気持ちの
引きしまりがあったのでしょう。
リーダーと仲間。
自覚も感じお互いが見えた活動になりました。

 その後のこいのぼり作りや誕生会、園全体・係りの仕事などで、勝手な事を
すると友だちが困るということが分かり、協力することの大切さを学んでいって
います。
どのようにして課題を乗り越えていくか−子どもたちの成長が楽しみです。

○観察画、自由あそび

 ‘自然の本’でサボテンを見付けたり、園庭や幼稚園から見える向陽の花壇
の花にも興味を示しています。
観察画を描いたクラスでは園庭や緑化センターに咲いていたパンジー、ビオラ
をテーマに選んだり、よく知っているひまわりの花をさらに細かいところまで観
察していきました。
実際の花の花びらの数を数えたり、特徴をよく捉えていけるようになってき
ました。

今回の遠足が、視点を変えたことによって、その後の活動に続き、子ども同士
の関わりや、物事を少しずつ掘り下げていくことにもつながりました。
お母さんたちと一緒ということも価値のある時間を過ごせました。
この後につながっていくことを楽しみにしています。



        え ん そ く     年中組 5月13日  2011.5.19


         

 ○目的地   みさき公園

 ○ねらい 

  @緑の芝生の上で、お家の人と体を動かせることを楽しむ
  Aクラスとしてのまとまりを大切にする事の中で団体活動のマナーを守って
    参加する
  B目標に向って意欲的に走る
  Cいろいろな動物を見ることで、動物の名前や特徴を知り親しみを持つ
  Dご家族の知り合う場を大切にし、交流を深める  

 ○集合場所  10時  現地


 当日は天候にも恵まれ、清々しい遠足日和となりました。


  幸いクローバーの繁った所で休む事ができ、
  クラス単位での動物見学に出かけました。

  子どもたちにとっては動物との出会いが全ての
  日ですから、行くところ行くところで歓声を上げ、
  ジーっと見つめることもありました。


園での話し合いで、特徴や名前をしっかり覚えてこようという事であったので、
子どもたちなりに一生懸命覚えようという姿がありました。

   

 話は前後しますが、最近のみさき公園は遠足が
多く、今回は今までにない人数の多さにおどろか
されてしまいました。
見て回るところも人垣で大変であったのですが、
負けじと動物たちを見ていた感じです。

 ●昼食

 現地集合の為、大渋滞にかかったとかで集合が
大幅に遅れ、予定していた活動も変更しながらの
取り組みとなりました。

  

 クラス単位でお昼をいただき、ゆっくり休んだ後、お母さん方はクラス会を
持ち、子どもたちは、この日の為に作ったおみやげ袋を取りに行く、かけっこ
を楽しみました。
わらべうたも歌いホッとした一時を過ごすことができたと思います。

 スタートからの大幅な遅れではありましたが、内容を変えながら無事終え
る事ができましたことを心から嬉しく思っています。    

 一番最初には写真も撮れましたし、穏やかな楽しい一日でした。 

         
         え ん そ く     年少組 5月11日(水)


         


 ○目的地    交通公園

 ○集 合    幼稚園

 例年貴志川線を利用して親子で出かけます。
電車もきれいになり子どもたちは大喜びです。
3才児にとっては距離的にもそれほど遠くもなく初めての遠足としては程良い
所と言えるでしょう。

 ●大切にしていること

  ・郊外(自然な中)でのびのびと体を動かしてあそぶ 
  ・家の方や友だち、先生と一緒にあそび、関わることの楽しさを味わう事を
   大切にする

 ●出発

   春はお母さんと手をつないで目的地へ。
  園庭で整列した後。歩いて日前宮駅へ。
  短い距離ですが、点滅信号だけに、十分すぎる
  ほどの注意がいります。
  子どもたちにも教えていく良い機会になります。
  電車はおもちゃ電車。
  初めてのお母さんもあり、子どもたちと大喜び
  です。
  車内のマナーも守れ、交通公園へ到着。
  荷物を置いたらまずはクラス写真。
  子どもたちの写真は大人が考えるほど簡単ではありません。
  あっち向き、こっち向き、シャッターを切るまでは本当に大変!!

 ●かけっこ


   クラス単位で少し離れた所まで、おみやげを
  取りにヨーイドン!
 
  お母さんも一緒に・・・・・。

 


●子どもたちは
  

  
  先生と一緒に交通ルールを教えてもらい園内へ。
  そして木陰で先生から絵本を読んでもらいました。





  


 ●お母さん方は

   やはり木陰を選んで、クラス会を持ちました。
  自己紹介と簡単な冊子作りを話し合いました。

 ●11:30

   いよいよ楽しみのお弁当。
  心地良い風が吹く野外での美味しさは何倍にも
  なります。
  まして、お母さんの心のこもったおにぎりや
  おかず。
  小一時間ゆっくりした後は、園内の遊具や自転車
  であそび楽しい1日を過ごしました。

  帰りはイチゴ電車。
  子どもたちへのサービスでしょうか。
  園庭に集まり締めくくりの挨拶をしました。




      え ん そ く    年長組 5月9日(月)   2011.5.12
    
         
          

 目的地   植物園

 例年、観光バスを使っての遠足となります。
沿道の大型スーパー等に行ったことのある場所では、賑やかに話が弾んで
いました。
市内を出た頃から先生の話やわらべうた等で、年長らしく楽しく歌ったり、
目的地への期待に胸を弾ませ、落ち着いた雰囲気になっていきました。
到着と同時に綺麗ねーと歓声があがりました。

 ●クラス写真

 お家の人と一緒に記念撮影です。
少し眩しいなと思いながらも、4回シャッターを切ってもらいました。
又大きくなった姿が見られそうです。

 ●フォークダンス
 
 荷物を置いてから全員で簡単なフォークダンスを親子で2曲楽しみました。


  広い草原で気持ちよく踊れました。
 この遠足にはビデオクリエイターの人が卒園ビデ
 オ用の撮影に来てくれて終日つき合ってくれて
 います。




 ●一息入れて

 お茶を飲んでから、子どもたちは花壇へ。   
お母さん方はクラス会を持ちました。
自己紹介と簡単な印刷物を作るかどうかが話し合わ
れました。
各クラス共風通しのよい木陰でワイワイと楽しく話し
合っていたようです。

 ●花壇では

 花の観察をする為に、出発前に色々と相談して来ました。
リーダーが決められ、グループが中心になって花をしっかり見ていこうという
事になりました。
園に帰ってからの為に、花の色や形、花びらの数、名前など先生に教えて
もらったり、みんなとも相談しました。
画板の紙には簡単な絵を描いたり、平仮名で名前も書きました。
 








こんなに綺麗な花をゆっくり観察できて、いつかは絵を描いてみたくなるかも
知れません。

 ●温室へ

 昼食前の一時。
お母さんと一緒に温室へ行きました。
メモとペンを持ってもらい子どもとのやり取りをちょっと書いておきました。
サボテンやパイナップル、バナナを始め熱帯?に近い植物との出会いでした。



 ●お昼ごはん

 ゆっくりと楽しいお弁当をいただきました。
お母さんの作ってくれたご飯は何にも変えがたい味がしますネ。
本当に美味しかったと思います。

 ●帰る前に
 
  グループで花の絵カードを使って少し考えてみ
 ました。
 少し暑かったですが、植物園遠足のいい締めくくり
 になりました。
 年長組としての行動力が身についてきたいい遠足
 となったと思います。
 この後の生活につながっていくでしょう。



        ゴールデンウイークも明けました       2011.5.9


 高速道路の大渋滞をニュースで見ながら、元気な方がたくさんいるのだと
感心したり、安心したりと家で過ごしていた私でした。

 園の方もまだら模様の登園となりましたが、子どもたちは元気に来てくれて
いました。
ただ、風邪気味とか嘔吐が続くという連絡を受けたケースもありましたが、今
は回復していることと思います。
色々な事象が起こっていましたが、食べ物には細心の注意を払っていきたい
ものですね。

 これからは急に暑くなったりする日がありますから食の安全を確かめていき
たいものです。

 園生活は日一日と落ち着はじめ、安定した取り組みを始めています。
園庭では大楠の葉っぱも緑一色に変わり、目に優しさを伝えてくれています。
木陰での自由あそび、水をくんできての泥あそび、サッカー、リレー、ドッチ
ボールなど、思いの思いのあそびを展開しています。

教室では・・・

 朝の会も自分たちのものになってきました。
出席調べに始まる活動は、お互いのことがよく分かり、友だちへの理解が少し
ずつ強くなっていきます。
それに伴って当番活動、リーダー活動も少しずつ始まり、グループやクラスの
ことが自分たちの生活の基盤になっていくことを感じとっていこうとしています。

 3才児の子どもたちも、まねごとから始め、あの子から○○ちゃんと名前で
呼べるようになってきました。

 いよいよ遠足週間です。
不思議なことに、園から出ることで、子どもたちなりに気分転換をするので
しょうか。

 遠足を境にクラスもぐんといい方向をとっていきます。
楽しみにしていきましょう。



         御   礼 ・・・ 再掲ですが最後に追記もあります。

− 参観・総会・クラス会 −

 去る22日はお忙しい中、ご来園いただきありがとうございました。
参観は新年度早々でしたので、これからの一歩をご覧いただきました。
各クラス共、先生の話をよく聞いて、比較的安定した取り組みになったと思い
ます。
お家の方がみえると言うことで、不安定になるというケースもありますが、少
しずつ皆の中に入っていくでしょう。

 始業式、入園式から約2週間が経ちました。
天候にも恵まれ外遊びを存分に楽しんできた子どもたちです。

 目が覚めれば“ あそびだす ”子どもの本分ですから十分な《あそび》をと
考えています。
充足することからの次の活動に入っていくことが楽しいものになる生活を考え
ています。

    総  会

  
  全員が一同に会するのはこの日だけ
 ですが、緊張の1日でもあります。
 父母の会の決算《一部訂正のご指摘を
 受けましたが)予算共、ご承認をされ何
 よりでございます。

  前年度会長 植田様・副会長 屋様に
 お越しいただき、進行並びに新会長 薗村
 様 副会長大西様のご紹介をいただき、
 父母の会の新たなスタートを切ることと
なりました。
クラス委員の皆様のご協力をいただきながら、実りある1年になりますようよ
ろしくお願い申し上げます。

 さて、総会と言えば賑やかというイメージが強く、長年に亘ってお互いに我
慢の一時でもありました。

 しかし、今年はそれに反し珍しく?静かな時間を持てましたことを嬉しく思
っています。
最近は、講演会を開催する事ができなくなっていますので、総会でやるべく
講師の人選まで考えていたのですが、賑やかかな?と思うと決断できず、
又の機会にと先送りした次第です。
今年のような雰囲気であれば開催も可能かなと思いますので、久しぶりに
講演会を持ちたいと思い始めました。
総会を持つこと自体の限界を感じていましたので、一つの転機になってもら
えればと願っています。
ありがとうございました。


 ク ラ ス 会

 年少組は参観時にクラス委員さんの紹介をさせてもらいました。
年中、年長組は総会後、各クラスでクラス委員さん紹介と簡単な自己紹介が
あり、これからの1年をよろしくと新しい出会いの場を持ちました。

 最後に英会話の話をしましたが、5月の2週目から週1回のペースで取り
組んでいきます。
こちらの方も耳を慣らしながらゆっくりと進めていく予定です。
講師は スティーブン・パプコブさんです。

   


 講演会もこの10年程は、お母さん方の仕事を持たれる数が増え、開催が
難しくなっています。
過去においでいただいた講師の方々を書いておきます。

●久保田 浩 先生・・・3回の講演に加え日常的においでいただきました。

●木村 虔一 先生・・・都市計画設計家
                  「地域の子どものあそび」

●上田 融 先生 ・・・時事通信社

●豊丹生 信昭 先生・・・赤塚小学校 教諭
   
●岡本 富郎 先生・・・白梅学園教授

 あの有名な
●内藤 壽七郎 先生・・・愛育病院々長小児科医
    泣いていた子も、先生の笑顔で泣きやむと言われました。

●寺内 定夫 先生・・・木製のおもちゃ作家
                  「子どもの心が見えますか」

●増井 光子 先生・・・上野動物園々長
    パンダの繁殖で有名ですよね。

●海 卓子 先生・・・白金幼稚園々長
    保育界の皆んなが憧れた先生です。

●村田 和子 先生・・・白金幼稚園・調布幼稚園々長
    子どもを語ると原稿無しで2時間、3時間淀みなく語れる方です。

●野田 法子 先生・・・ラベンダーの帽子作り
    ここまでを女性シリーズにしました。

●森上 史朗 先生・・・元文部相におられ、大学へ出られました。

●青木 マリ子先生・・・苗場保育園々長

●松永 輝義 先生・・・あんず幼稚園々長

 
2年に1度は講演会を開き、幼児教育に関わらず、広い視野からのお話を
伺うことができました。
私どもにとりましてはキラ星のごとく輝いて見えました。
今改めて今日の日前幼稚園は、様々な方々に支えられて来ていたことを
痛感しております。    
父母の皆様との出会いを含め、園を取り巻いて下さった先生方にも心からの
お礼を申し上げ、尚一層の幼稚園づくりに励んでまいりたいと存じます。



            10 日 程 が 経 ち ま し た 


 新入の子どもたちも少しずつ園に慣れ、泣いていた子もニッコリ笑顔で
登園してくれるようになりました。

一つ一つのことが初めてのことが多く、言葉の理解にも難しい時もあります。
今までは家庭の中で、“あうんの呼吸”で分かってもらえたものが、今はど
のように話せばいいのか、困ることも出てくる頃です。
その間を先生がゆっくり話しかけ、子ども同士の人間関係を作っていく第一
歩を大切にしています。

今まではお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがやってくれた
のに、今は似たような子がたくさんいる上に、何でも自分でしなければ・・・
と、ある種の不安もあるでしょう。
ここ1番は先生も手を貸していきますが、自立への道筋を伝えていきたいケ
ースもたくさん出てきます。
自分のことは自分でできるようご家庭でも一つ一つ話していって下さい。

年中年長児は、

本当に昨年までの生活をしっかりと身につけてきています。
今までならば、年中、年長と分けて書いたものですが、活動の内容こそ違え
地に足をつけた活動をスタートさせていることは、素晴らしいことだと感じて
います。

それぞれに前年度に獲得したこと−しっかりと人の話を聞くことができること
が今年度の活動への大きな力になっています。
子どもたちの中からは去年はこんなこともした、あんなこともしたとその続きを
やっていこうという意欲がひしひしと伝わってきます。

前回も書きましたが、小さいながらも自らが治めていく力をどこかで身に付け
てもらいたいと考えています。

当番やグループ、リーダー活動などが 年中年長でどのように機能していくの
かをより具体的に、取り組んでみたいと考えています。
そのことが、子どもの生活を豊かなものにしていくのかどうかを見ながら進め
ていく予定です。

 
               家 庭 訪 問 、 懇 談 会

 
 家庭訪問又は、懇談会も無事終えることができました。
短い時間ではございましたが、お子様のことを間にして、新しい出会いがで
きましたことを嬉しく思っています。

今年度は持ち上がりの担任は無く、各クラス共初めての子ども、初めての
先生になります。
ある面でのフレッシュ感があり、今回の出会いをより大切なものにしていき
たいと思っています。
子どもたちとの日も浅く、十分なことをお伝えできませんが、父母の皆さん
とのお話の中で、これからの生活を意義あるものにしていきたいと考えて
います。

家庭訪問も以前とは随分変わりました。
かつて田舎にいた私などは、山あり川あり海ありの澄んだ空気の中を訪れ
るというのどかなもので、地域を知り、縁側などで話し合ったものでした。

しかし、今は集合住宅も多く、ひょっとすると密室空間での話し合いになる
時もあります。
その為に玄関を開けたままでお願いするケースもあったかと存じますがよろ
しくご了承お願いしたいと存じます。

また、懇談会の皆様方にはお忙しい中ご来園いただきまして、ありがとう
ございました。
短時間の中にもじっくりとお話ができました。
家庭訪問同様これからの糧にしてまいりたいと存じます。

晴天にも恵まれ、園庭でゆっくりされる姿も見受けられのどかな一時を過ごされた方もおられました。

教師たちもお話を伺いながら気持ちを引き締めております。
どうかこれからの1年間、よろしくお願い申し上げます。



              は じ ま り ま し た


 ブログでお知らせしましたが、始業式、入学式も無事終わり、新年度がスタ
ートしました。
比較的天候にも恵まれ 子どもたちは園庭でのびやかにあそびを繰り広げて
います。

新入の子どもたちは一つ一つ生活の仕方を先生から教えられ生活の第一歩
に踏み込もうとしているところです。

まだまだ お母さんが恋しくて思わず涙することもありますが、少しずつまわり
が飲み込めてくるようになってきました。

小さな砂場であそんだり、絵本を見たり、おやつをいただきながら 登園から
降園までの体験していっています。


年中組と年長組

始業式で話しましたが、子どもたちに語りかけたように期待するところ大で
あります。
小さいながらも 自分たちで営んでいける生活の在り方を 今年の子ども
たちはやっていってくれるのではないだろうかという手応えを感じています。

人の話を聞こうとする力を持っていること。
前年度の生活の継続をしっかりと見せてくれていること。
自分たちは今何をするかということが分かっていること。
等々、園生活をいい方向に転回していってくれる基を持ってきてくれました。
教師の対応が大切な力になります。
楽しくて力のこもった1年にしていきたいと考えています。




                卒     園      式

            


 第60回の節目となる卒園式が3月17日(木)に挙行されました。
戦後間もない頃S.26年の創立となりますから荒廃した中から立ち上がり戦後
教育の一翼を担ってきたと言っても過言ではないでしょう。

 当日は天候にも恵まれ、晴れの門出に花を添えて
くれました。
 かつて、ベビーブームの頃は100人150人という
卒園生で、ある種の賑わいをもった式となったことも
ありました。

 しかし、園改革の中での日常の保育見直しを進める
中で、心に残る素晴らしい式を迎えることができるようになりました。

○声の力

 鼓笛隊や行事、季節の歌から離れ「わらべうた」に絞り込んだ時は、どこまで
いれるかの思いを抱きながらの取り組みであったかも知れません。

 子どもたちの中でしっかりと歌い遊ぶ力がついてきた反面、プロの演奏家を
呼ぼうということになりました。
今から28年前になります。
初めは演奏家の方が不安がりましたが、日前の子は“きれいな声”で歌いきり
ますからと話し、ぶっつけ本番の当日となりました。
今もその時の感動を憶えています。
それを機会にプロの演奏者との出会いは続き21年前からは 日前宮オペラ
で歌った、小西潤子さん、しばらくは西村絵里さんが加わってくれるようにな
りました。
歌を通しても本物の音楽と出会わそうとより内容を分厚くしたのです。

○卒園式前 15分

 ミニコンサートの時間を設けてきました。
日頃は子育てに追われ、子ども連れではコンサート
にも行けないお母さんたちの為に、ささやかな和みの
ひと時を提供してきました。
オペラの名曲、日本の歌、その時に歌われた様々な
曲から式前を大人の時ともしてきたつもりです。

○10時00分

 卒園式の始まりです。
ピアノ:鎌田 史子さん、フルート:大塚 裕紀子さん
の演奏で、ジョブリンのエンターティナーで子どもたち
の入場です。
胸を張って堂々の行進をしてくれました。

国歌斉唱 よく揃ったきれいな声で歌い上げてくれ
ました。

○卒園証書授与 

 
  一人一人担任の先生が書いてくれたメッセージを
 下手ながら私が和紙に毛筆で書き、一言読み上げ
 て、証書の授与となります。
 子どのたちはその一言をよく聞いてくれ、ウン!と
 うなずく場面もあります。



○証書で一言

 ずっと以前は 清水 蝸牛さんという方に依頼していました。
私の母も達筆で、その頃父兄でいらした、書道家の天石 東村先生から
褒められる程で、どうして書かなかったのか今でも不思議に思っています。
(ちなみに三姉妹すごい筆使いをしていました。)
私がメッセンジャーで清水さんのお宅を行き来していたものです。
清水さんについては、最近、県立美術館で、「孔版画家」清水蝸牛展が催
されていました。
いわゆるガリ版印刷のことですね。

 次第にお年を召され、仕方なくといいますか、下手ながら私が証書の名前
を書くことになり現在に至っております。
本当に申し訳なく思っております。
 
 証書の装丁はバックスキンで分厚く、どこにもひけを取らない位のものだと
自負しています。

 今年の卒園生は62名。
約40分かけて一人一人に手渡していきました。
晴れ晴れとした笑顔が素敵で、2年3年4年の思いがよぎって来るものがあり
ました。

○園長式辞

 子どもたちへのお祝いと励ましの言葉を述べ、みな
さんは書いたり話したりはまだ十分にできませんが、
「声の力」でしっかりと伝えて下さいと話しました。
 
 そして、父母会長、副会長様をはじめ、父母の皆様
へは、この何年もの園へのご支援をいただきました
ことへのお礼を申し上げ、子どもたちへも含め、この
度の震災への支援をどこかでしていきましょうとお願
いもいたしました。

○会長祝辞

  震災へのお見舞いをいただき、今回式典をでき
 た? ことへの感謝を述べられました。

  子どもへのお言葉と教職員へのお心遣いと共に
 父母の会へのお礼も申され、恐縮していたしている
 次第でございます。



○音楽のプレゼントを含めて

 ・もうすぐりっぱな1年生
   ピアノ(P)、フルート(F)と子どもたちで。
   本当にぶっつけ本番ですが、ドンピシャ
   というか、きれいに歌いきり気持ち良さそ
   うな子どもたち。
 


 ・みんなに会えてよかったな
   ソプラノ(S)の小西さんが加わり、子どもたちと
   一緒に歌ってくれました。
   素晴らしい声に子どもたちもホーッという感じで
   受けとめ、自分たちも精一杯きれいな声を意識
   していました。
   劇の会でも歌い、心にしみるものがありました。

 ・虹のむこうに
   子どもたちも知っているかなということで、プロの演奏を聞かせてもらう
   ことにしました。
   気持ちよさそうでしたね。

 ・あしたは晴れる
                  
 子どもたちは父母席を向き、歌声を響かせました。
 お母さんたちは、入場の頃からすでにハンカチの
 お世話になっており、この頃はぐしょぐしょという感
 じ、子どもの顔と声に一気に高まってしまいます。
 −かなしくて なきたくなったとき−で始まる詩は
 よけい涙を誘うことになっていったのでしょう。



 ・はじめの一歩
   −しんじることを わすれちゃいけない−
   −かならずあさは おとずれるから−
   やはりジーンときますね・・・・・。

 ・ネコの二重唱
   21年間歌い続けてもらった歌です。
   かの有名なロッシーニが我が子の為に書いた
   と言われています。
   ひたすらニャーニャーで歌われかつては、ソプ
   ラノの2人で聴かせてもらいました。
   子どもたちは、笑いをこらえていますが、途中
   からは抱絶倒?まではいきませんが、思う存
   分楽しみ、音楽の良さを感じとっています。
   この3年はソプラノ1人になり、その分をフルートが加わってくれ、一味違う
   楽しさを教えてくれています。

 ・空より高く
   螢の光に別の詩を付けています。
   −人は空より高い心をもっている−
   −人は海より深い心をもっている−
   −だからもうだめだなんて−
   と父母席へ向いて歌い込んでいきます。
   オペラ歌手の声に大きいな刺激を受け、
   自分たちもと力強い歌を聞かせてくれました。

 ・思い出のアルバム
   父母、教師と子どもたち
   定番とは言えぐっとくるものがありますね。

 ・終了の歌
   
   
   
   教師と子ども、年中組の子どもたちの歌と
   言葉で締めくくります。




 ・退場
   ミッキーマウスマーチで軽やかに父母席を通って退場です。
   ひとまわり大きくなった我が子を目の当たりにして、いよいよ人生のスタ
   ート台に立ったのだという思いが強くなったことと思います。

 ・父母退場
   今年はビリーブでお送りしました。

 色々な思いのある2年3年4年間でした。
1時間40分の長丁場。
しっかりと育ってくれた子どもたちでした。

 集中する時はしっかり前を見ようと話しかけてきましたが、さすが年長組の
子どもたちでした。
劇の会でも存分にその力を発揮してくれましたし、最後の最後の卒園式を見事
に力を出し切ってくれました。
 
 花と音楽に溢れ自分たちの生活をしっかりと踏みしめて来たことを大切にし
たこの別れの日。
 力いっぱい飛び立っていってほしいと願っています。




          平 成 22年 度 を 終 る に 当 っ て


 入園進級より早1年が経ちました。
足元もおぼつかなかった春先を思い出すにつけ、確かさを身につけながら育っ
てきた子どもたちに拍手を送りたいと思います。

 園生活の経験がある年中児はある種の見通しを持った生活を営んでいくこと
ができました。

 新入の年少組にとっては見ること聞くことが初めてのことも多く、戸惑いのあ
る日々を送ったこともありました。
その中で新しい物との出会いや人とのふれあいの中で、自分が分かり他の
存在に気付くようになってきました。

 先日の劇の会。
ホール練習の2回目ぐらいを見せてもらった時には、どのクラスも出来上がり
の早さを感じることができました。
結果としてもあのように素晴らしい内容を作り上げていましたから、来年への
引き継ぎにも大きな期待がかかっています。
劇が極めて身近なものでありすっかりと日常化されていることも改めて知る
ことができ、子どもの成長に驚きすら感じているところです。

 直近の参観日も体の育ち、心の成長を感じとって頂けたことと思います。
体つきもしっかりしてきました。
そして友だちの輪も広がり強い結びつきを見せてくれる場面にも出会いました。

 この1年を通して子ども理解の場を持ってまいりました。
まだ十分とは言えませんが、次の年度へ向けてより努力をしてまいりたいと
存じます。
本当にありがとうございました。
簡単ではございますが御礼の言葉にかえさせていただきます。
    
                              園  長    紀  俊 武
 
父 母 各 位 殿



          い よ い よ 明 日 は 卒 園 式 

 
  17日、年長組の子どもたちが卒園していく日です。
 今年で60回目の大きな節目を迎えることになりました。
戦後の復興に合わせるように 昭和26年の創立以来、確かな足跡を残
して
来ることができました。
そして、また園史に1ページを綴る事ができましたこと、心より御礼申
し上げま
す。
 父母の会の皆様方、分けても会長副会長様を始め、各委員会、趣味の
の皆様方にはこの1年間力強く支えて頂きましたこと心より感謝致し
ておりま
す。
父母会活動の素晴らしさを本年も色々と教えて頂きました。
参加する喜びや人との出会いなど貴重な体験をした活動ではなかったで
しょう
か。
次へと受け継いでまいりたいと思っています。
 
直近の劇の会や参観日。
ぐんぐぐーんと育った子どもたちが眩しく見える程でした。
行きつ戻りつと子どもらしい育ちの中で年長組の活動を見事にやり遂げ
60回
目の意義ある日を迎えることになりました。
花と音楽に包まれ、わらべうたで培われたきれいな歌声に耳を傾けよう
であり
ませんか。
一人一人には成長と課題があります。
これからの活動をお祈りいたします。
 
 それと合わせて父母の皆様方には2年3年又は4年間の園と教師に対
する
ご支援に心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
               平成23年3月16日
                  園 長    紀  俊武
年長組父母各位




           文  集 − 年  長  組   


        


@ちいさなぶんしゅう
A文版画集 − 父母と子ども

 卒園式も目前に迫ってまいりました。
年長組の子どもたちは3月に入っても、参観を含め忙しい毎日を送っています。
卒園製作もその1つ。
木工のプランター入れを作り上げました。

@ちいさなぶんしゅうもかれこれ25年になるでしょうか。
文字の修得とちょっとした文集を書いてみようということで、卒園期にまとめて
きたものです。 
字を書くことは子どもたちにとって日常化している時代に入ってきていました
が文にすることはいくつもの課題があります。
これは、先生と相談しながらコツコツと書いてまとめた簡単な綴りです。
大きくなった時に、自分はこうだったんだと振り返ってみるきっかけにもなりま
す。
大切にして下さい。

A文版画集
 今年で33版ということになりました。
本当によく続けてくることができたと感慨深いものがあります。
子どもたちが自画像の版画(紙)を刷り、見開きでお母さんが文集を書くという
形式をとってきました。
 
 文の書体は一人一人手書きで載るということでも少し抵抗感はありました
が、いずれ子どもたちが大きくなった時に、親の気持ちが伝わればという事
で始まり、長年にわたって自筆で続けてくることができています。
その間にはお父さん方の参加も見られました。

 幼稚園での文集づくり−そのきっかけとなったのは、和光鶴川幼稚園を訪
ね、小松福三園長から文版画集を贈られたことでした。
幼稚園でこれだけのことがという衝撃と共に1ページ1ページの凄さも驚きの
連続でした。
版画と言う通りまさしく「木版画」という事は紛れもない事実であった訳です。
幼児が彫刻刀を持つというイメージが湧かずどこまで出来るのだろうかという
素朴な疑問を持ったものでした。

 文集といえば、生活綴り方や北方教育、無着成恭、二十四の瞳などの流れ
の中にあったのかも知れません。  
 
 しかし、園としての取り組みの中で、親子の在り方や物事を見つめていく目を
育てていこうという思いがしっかりと生かされてきたと考えています。

 本園では木版は取り組めなかったものの、紙版画を通して続けてくることが
出来ました。
リノリュームから木版への道も考えましたが現状でいくことが継続への道かな
という風にも考えています。

 そして、個人情報が色々と言われている中で、ここまで続けてこられたことは
園に取りましても、父母の皆さんひいては子どもたちにとっても大きな宝物にな
っているのではないでしょうか。
人との出会い、物との出会いの中で、その頃小田急沿線では ゆかり文化幼
地園の藤田復生先生にお会いし、絵画造形の独自の取り組みに感嘆させら
れたのも思い出すことができます。

 やはり、個性的な園長、独創的な園が多い時代だったのでしょうか。



              健  康 ・ 体  育

  
最後の参観となりました。
過日の劇の会でも子どもたちの体つきや、体を自由に使っての表現をご覧い
ただきました。
心の育ちと共に、身体的な発育を伝えてくれる子どもたちの活動ではなかった
でしょうか。


●1年のしめくくり

 3才は各クラス室内でのマット、とび箱、ナワとび、フープ等を使っての活動と
なりました。

日頃取り組んできた事とは言え、先生の話がよく分かり、3才児らしいのびや
かさの中にも一つ一つへの確かさも見せてくれました。
入園時は階段の一つも大変だったのに、これだけの活動ができるまでに成長
をみせてくれました。
それぞれの種目は本当に簡単な内容ですが、これを獲得する事が、次への
ステップになるのです。
生活の基盤となる「体」の問題と言うことを3才児を通してしっかりと見ていく
ことも出来るのではないでしょうか。

自分の意志のままに運動できる事は生活の広がりに繋がり、意欲ある子ども
同士の関わりを生んでいくことになります。
頭でっかちになりがちな昨今ですが、心と体のバランスの取れた発育を促して
いきたいものです。

 4才児は、1クラスが体育活動、2クラスが音楽−わらべうた−に取り組みま
した。
園庭でのナワとび、リレーは本当にのびやかにこなしていき、もう一歩という
子もいますが、意欲十分ですから、後はコツを覚えると一気にとぶことが出来
るでしょう。
リレーは取り組むたびに、力強さが出てきています。
かつては年長のものだったものが、今や3才も含めて、ごく日常的な種目と
なってきました。
男の子も女の子も混ざり合いながら、全身運動の良さを発揮していました。
このようにしながらリレーも特別なものではなく、生活の中の一部に根付いて
いき、運動会で取り上げてもスッと種目に入ることが出来るのでしょう。
その後は、ホールでのマット、とび箱と取り組みましたが、全員課題をクリアー
していたと思われます。
発達段階の途中ですから無理はさせられませんが、手の付き方だけは、しっ
かりした指導は必要と考えられます。

 年長組は雨の影響で、運動場が使えないクラスも出てしまいました。
使えたクラスは、サッカーから始まり、女子対抗、男子対抗と、もう少し気合を
入れて!という場面もありますが、今のレベルではここまでという試合内容で
した。
ボールをけり合い走り回るサッカーは出来ますが、パスやシュートに今少しの
ところがあり、残りは小学校で頑張ってもらいましょう。

リレーは運動会で見ていただいたように凄さすら感じましたが、サッカーの全
身運動も年間を通して大切な活動と言えるでしょう。

ホールではマット、とび箱と年長組最後にふさわしい力の入った活動をしてく
れました。
運動場を使えなかったクラスは、大型(8段)とび箱を取り入れたサーキット遊
びを取り組んでいきました。
大型はとび乗り(よじのぼり?)とびおりと緊張の一瞬ですが、子どもたちにと
っては難しい事への挑戦が内容をより楽しいものにしていくのでしょう。
日常の4段、5段も大体が縦横どちらかで取り組め、跳躍力を身に付けてくれ
ました。
マット運動も手の屈伸力がかなり上手になりスムーズに回転へつなげていけ
るようになりました。

《 課 題 》
この種目はある面で結果がはっきりと表れ、勝ち負けにこだわる難点もあり
ます。
かつてエンドレスの走りが小学校以上で流行したことがありますが、それとは
別に運動することの真の意味を園生活の中でも追い求めていかなければな
らないと考えています。
健康という面からも受け身ではなく、自ら関わっていくことで体を見つめ、心の
育ちにもつなげていきたいと考えています。

○音楽(わらべうた)は前回書いておきましたが、年中2クラスが今回取り組
みました。
体育と同じように、子ども同士の関わりやつながりが、わらべうたを通してひし
ひしと伝わってくるものがありました。
見学されたお母さん方もホーッと感嘆の声をあげておられましたが、子どもた
ち全員がお互い分かり合えるところまで育ったことの素晴らしさを実感された
ことと思います。

子どもたちの1年の活動の中で、ふれあい、学び合い考え合うことで、ぶつか
りの意味を体を持って理解できたと思っています。
仲間ができる、仲間が支え合うことの大切さを改めて伝えきっていきたいと
考えています。



              参  観  日 : 指導案再掲 


年少組指導案  H.23.3.9(水)

〈 主 題 〉 健康体育 (プール マット 飛び箱 なわとび)

 ( 設定理由 )

  子どもたちは身体を動かすことが大好きです。
  一学期当月より自分の遊びたいことを見付けて遊び楽しんできました。
  園庭のすべり台も大好きで砂場やキノコの小さいすべり台が出来るように
  なる
  と“大きい”すべり台に行きたくなり新館の横のすべり台は「ジェットコース
  ターみたいだ」と喜び楽しむようになりました。

  ジャングルジムやトンネル基地、タイコ橋、すべり台の横ののぼり棒等3才
  児として無理なく楽しく取り組む中で、今まで出来なかった事が出来るよう
  になると「見て!みて!」と言って満足感を味わう子どもたちの姿が沢山
  ありました。 

  皆んなと一緒にかけっこ、ボール遊び、マット、飛び箱、フープ、リレー、な
  わとび等無理なく楽しく取り組める内容を考え、伸び伸びと身体を動かす
  楽しさを味わうことも積み上げてきました。
  年長児の取り組みも見て学ぶことも沢山あり大切にしてきました。

  今回は今まで行ってきた体育遊びを大切にして一人一人が楽しく意欲的
  に活動することを喜び参加できればと考えました。
  運動面での成長や仲間と楽しんで取り組んでいる子どもたちの様子を見
  ていただければと思います。

 ( クラスの様子 )

  健康面での手洗い、うがいなどの基本的な健康管理も心がけてきました。
  風邪引きの子どもも少なく健康に健康にのびのび楽しめている子どもたち
  です。
 
  飛び箱のとびのり、とびおりやとびこし、なわとび、マット、フープ等 仲間と
  一緒に体育活動に取り組む中で何事にも積極的に参加したり「楽しい」
  「面白い」「もう1回したい」と言って遊び楽しめています。
  又、友だちの取り組みを見て互いに学び合う姿も見られます。

  個人差の大きい体育活動の領域ですが、一人一人自分の身体を動かせ
  意欲的な子どもたちです。
  一学期当初に比べ、本当に心も身体も大きく育ってきています。

〈 本日のねらい 〉

 ・友だちと一緒に身体を動かす楽しさを味わう
 ・身体の機敏性、柔軟性、跳躍力を育てる
 ・一人一人の意欲を高め楽しんで活動する
 ・飛び箱での助走、ふみきり、とびこしのタイミングを理解してとびこしを目指
  し楽しむ
 ・友だちと協力して準備片付けをする


時間 予想される幼児の活動 指導上の留意点
10:30 ・準備体操 ・体をほぐしてから活動に入るように
 する
・十分間隔を空けて取り組む
10:35 ・フープで遊ぶ ・リズムよく連続してとぶように励ます
  連続とび、ジグザグとび ・大なわ、フープ等の組み合わせで
 楽しむ
10:40 ・マット遊び ・友達と気持ちを合わせてまわれるよ
  二人横転  うに助言していく
  一輪車 ・両手で自分の身体をしっかりと支え
 て動けるように言葉掛ける
10:50 ・とび箱をする ・助走、ふみきり、とびこしのタイミング
  5段とびのり  を確かにして個々の子どもに言葉
    とびおり  掛け楽しめるように方向付ける
  3段とびこし ・安全に楽しめるように見ていく
11:00 ・なわとびをする ・縄の正しい持ち方、回し方等の基本
  グループで取り組む  的な動作が身につくように導く
・一人一人が自分のとびたいリズムで
 楽しめるようにしていく
11:10 ・整理体操 ・活動後の休憩を大切にする



年中組指導案  H.23.3.8(火)

〈 主 題 〉 体育 ( 健康 )

 ( 設定理由 )

一学期よりかけっこ、ボール遊び、縄とびなど、みんなで楽しく活動してきまし
た。
二学期に入り、運動会を経験したことで、より体を動かせる事が好きで活発
に体を動かせるようになってきた子どもたちです。
小運動会では、運動会で年長児の姿を見ていたということもあり、つなひきの
綱を準備したり、とびばこ、マットの準備、片付けも進んで取り組んでいくように
なりました。

1年間を通して今まで取り組んできた力を土台にし、より意欲的に体を動かし、
自分の目標に向って頑張っている姿を見てあげて下さい。

〈 クラスの様子 〉

縄とびに対して苦手意識を持っていた子もクラスの友だちと自由遊び時に共
に楽しむようになったり、少しずつバトンを持ち出しリレーを自分たちで進めて
いく姿が見られるようになってきました。
マットでは友だちが前転できるようになった時や、とび箱を飛び越せるように
なった時に、クラスの仲間関係が育ってきていることで、まるで自分の事のよ
うに大喜びするほどでした。
子ども同士協力したり、喜び合ったり、励まし合ったり、共にのびのびと育って
いる子どもたちです。

〈 今後の方向づけ 〉

様々な体育活動を楽しみ、友だちと共に取り組む中で、体を動かせることの楽
しさを味わい、自分たちで進めていく力を育てていきたいです。

〈 本日のねらい 〉

・縄の持ち方、回し方を知って連続とびを目指す。
・バトンの受け渡しを確かにして取り組む事を大切にする。
・手、頭の付く位置を理解して取り組み、体の柔軟性を養う事を大切にする。
・とびこしのフォームを確かにして取り組む事を楽しむ。
・準備、片付けも進んでする。


時 間 予想される幼児の活動 指導上の留意点
11:10 ・準備体操 ・運動場で友だち同士間隔を取り
 のびのびと体操をする
11:15 ・縄とびをする ・広く間隔を取って連続とびを楽し
 めるようにする
 戸惑う子には教師が個人的に
 励まし、とぶタイミングを知ってい
 けるようにしたい
11:25 ・リレー(2チーム) ・子ども同士で進める面を大切に
 する。
 インコーナーも一人ずつ気付いて
 バトンタッチができるようにしたい
 一人一人が思いっきり走り楽しめ
 るよう励ます
 (ホールに移動) ::スムーズに行動してホールに移動するよう助言する::
11:35 ・マット(連続前転)         ・手の付き方、頭の付く位置を考慮
 しバランスよくまわれるようにする
11:40 ・とび箱 3段横とび ・準備、片付けも協力し合えるよう
      4段 〃  にしたい
      3段たてとび
・一人一人の評価を大切にしたい
 とべない子も続けて取り組む事
 で出来るようになることも知らせ
 次の期待を持てるようにする
11:50 ・整理体操 ・身体を整える



年長組指導案  H.23.3.7(月)

〈 主 題 〉 健康 ( 体育 )

 ( 設定理由 )

子どもたちは体を動かして遊ぶことが大好きです。
自由遊びでも毎日のようにサッカーをしたり、外を走ったりして楽しんでい
ます。
又、2学期には運動会に向けて取り組んできたことで、体もよく動くようになり
ました。

サッカーでは、初めは同じチームのこと取り合ってしまったり、ただボールを蹴
っているという感じでした。
しかし、パスを練習したり、取り組んでいく内に同じチームの子と点を取るとい
う事も分かって、作戦を立てたりして、少しずつサッカーらしくなってきました。
又、ルールも理解できるようになり、今では、ラインズマンや得点係も自分た
ちで取り組んでいます。

飛び箱では運動会で練習に励み、経験したことで飛び越せる子が随分と増え
ました。
マットも自分なりの目線を持って頑張ってきました。

体育活動は年少、年中、日々の積み重ねの継続が大切です。
卒園まで後数日となり、子どもたちの体や心が大きく成長した今、入園当初
から積み上げてきた体育活動を見ていただきたいと思い設定しました。

〈 クラスの状態 〉

劇の会を終え、クラスのみんなと頑張ってできたと満足している子どもたち
です。
みんなで話し合い、力を合わせたらできると、自信につながったことでしょう。
また、お別れパーティーなど、卒園に向けての取り組みも多くなってきました。
幼稚園のみんなと過ごせるのも後数日と言うことで、1日1日を大切にしなが
思い出に残る園生活になるよう楽しんでいきたいと思います。

〈 本日のねらい 〉

・のびのびと体を動かすことを楽しむ。
・サッカーでは、一人一人がルールを理解して、ゴールを目指して意欲的に
 取り組む。
・マットでは基本的なフォームを確かにして取り組むことで、柔軟性を養う。
・飛び箱では、自分なりのめあてを持って、きれいなフォームでとびこしを目
 指す。
・友だちを応援したり一緒に取り組むことで、子ども同士の関わりを深める。


時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
13:10 ・今日の活動について話し合う ・今日の活動を理解して取り組めるよ
 〈 運動場 〉  うに話し合う
13:20 ・体操準備をする ・活動を安全に取り組めるようにする
・サッカーをする ・同じチームの子にパスをしたり、ゴー
   女の子 赤 対 白  ルを目指して蹴ったり、蹴る方向を
   男の子 赤 対 白  考えていけるようにする
   ・一人一人がゴールを目指して蹴って
・見ている子は応援をしたり  行けるようにする
 ラインズマン、得点係をする ・応援している子は、しっかりと見て
 学ぶことも大切にする
 係りの子は自分で判断していけるよ
 うにする
13:40 〈 ホールへ移動 〉
・マットをする(開脚前転) ・手や頭の付く位置を確認して、安全
 にきれいなフォームで取り組めるよう
 にする
13:50 ・とび箱をする ・助走、ふみきり、とびこし、着地のリ
   4段横  ズムを理解してきれいなフォームで
   5段横・縦  とべるようにする
・手の付き方や足の開き方等、一人
 一人に合った言葉掛けをしていく
・今日の取り組みについて ・今日の頑張りや、今まで取り組んで
 話し合う  きたことを認め、これからの意欲に
 つなげる
・後片付けをする ・みんなで協力して片付ける
14:00





                劇   の   会

 ● お遊戯会からの脱皮 − 30年

 今年で創立60周年になりますが、年長組はそれ以来ずっと劇又は劇的な
ものに取り組んできました。
創立当初は1年保育が主流で、その後2年保育へと移行していくことになり
ます。
3年保育はそれよりもずっとあとのことのになり現在はそれが主流になって
います。

 4才児3才児は遊戯に取り組んでいた関係もあり、長い間「遊戯会」の名で
親しまれていました。

 そして約35年程前になりますが、4才児で音楽劇に取り組んだのをきっかけ
に、劇についての勉強を始めました。

 遊戯の良さは広い空間での集団演技的な楽しさがあり、うんどう会で残して
いこうということになりました。

 劇は狭い限られた舞台空間をどう生かしていくかが問われ「ゆうぎ」からの
脱皮を問われることになりました。
総合的な活動であり、ごっこあそびに始まる1年間又は3年間の積み上げが
問われる活動とも言われました。

 4才児が固定化されてくる中で、3才児も日常のごっこあそび的なものを舞台
の上で取り組んでみたいというとこらから全学年での劇、劇ごっこの取り組み
が進んでいきました。

 − そして 「劇の会」 − と名前を変えていくことになります。

 ●当日の様子

 2月24日、25日 1組2組に分けての会となりました。
いつものことながら子どもの地声で演じる訳ですから見る側の態度が要求され
ることになります。
静寂を保つこと、それ以外のことはありません。
ひいては静けさこそが、子どもの力を2倍にも3倍にも引き出すことにつながっ
ていくのです。

 2日目には少し注意をさせてもらいましたが、しっかりと受けとめていただき、
子どもたちは心から満足のいく劇を繰り広げることができました。
練習の段階からつきあってきましたが、本番が1番の結果を出しきってくれた
と思います。
子どもたちは緊張した−と言いながら気持ち良かったとかスーッとしたとか言っ
て舞台の面白さを存分に味わっていたようです。
お家の人の姿を見付け手を振りながら安心して取り組んでいたようですネ。

 2日に分けてきてはいますが、それでも約200人以上の人でホールがいっ
ぱいになります。
子どもたちも圧倒される部分も出てきており、あまりの期待感を持たれると開
催が難しくなりそうです。

 あくまでも日常の保育の延長にあることをご理解いただきたいと考えています。

 ●経過

 2才、3才、4才は本当に早い段階から出来上がっていました。
各クラスの取り組みが始まってしばらくした頃に見学に行くとすぐに形ができ
楽しんでいる様子が伝わってきました。
以前は4才児の劇が一番難しく、どうしたものかと頭を抱えることが多かったの
ですが、今の安定は2才3才からと5才児の劇活動が全体の流れに影響を与
え合ってきたものと思われます。
2才3才経験にプラスして出会ったお話がしっかりと自分たちのものに取り組ん
でいく力を身に付けてきたと言えるような気がします。

 そして、他のクラス見学や見てもらうことにより、お互いの意見を参考にしたり
相手の凄さに学んでみたりと意欲をかき立てられることもたくさん出てきます。

  さて5才児
 
 年々難しいテーマを取り上げ、直前まで苦労?するようになってしまいました。
今年も予行から変更をしたり子どもたちには申し訳ないと思いながらも、それ
に応える力を身につけてきているのも年長組の子どもたちなのです。
今までのものに新しい要素が加わることで劇の面白さや楽しさが湧いてきて、
友だちと考え合ったり、動きの再確認など、興味深いことが次々出てきたよう
でした。

下のクラスの子たちが見学に来て、お兄ちゃんやお姉ちゃんの凄いし面白い
なと又違う劇の存在を知ることになりました。こうして、日前幼稚園では「劇」の
活動は極めて日常の生活の中にあり、ごっこあそびを含む様々な事柄が、劇
の要素に組み込まれていくことになっています。

 ●育ちを見ながら

 この1年間子どもたちの生活を見てくる中で、一つ進み二つ戻りとしながらも
育っていく姿を随所で見てくることができました。
ススーッと伸びていく姿もあり、又今までにもよく言ってきた、“ら線”に育ってい
く子どもたちの様子−一歩進んでいって二歩戻って−という少し回りくどいと
思われても着実に育とうとする姿がそこにはあったのです。

 折に触れての誕生日会や参観日、うんどう会やひのくままつり、陶芸展等々
にも子どもたちの育ちに思わず手をたたき、涙することもありました。

 子どもたち一人一人には成長もあり課題も残されています。
しかし、この劇の会への取り組みを通して、年長組の子どもたちは舞台空間の
あり方を身をもって体験し抽象的な場面に出会うことができました。
小さい組の子どもたちも限られた舞台の上で存分に動き表現する楽しさを味
わうことができました。

 劇を成り立たせる要素の一つは仲間と分かり合えることが大きな条件になっ
てきます。
一人一人が自分勝手なことをやっていれば、何も生み出すことはできません。

 ストーリーをつくり出し、分かり合い、その中から他に伝える作業をしていく
ことが、集団創造と言われる所以であると思います。

 入園時からの大切な取り組みの一つに自分を育てると共に相手を知るという
ことがあります。
それは理屈ではなく、あそびの中から始まっていると言われています。
あそび道具の取りっこにその原点を見ることができるでしょう。
お互いが分かり合えるようになれば“ごっこあそび”がたくさん展開されるように
なります。
それは単発的であったり継続性があったりと様々な形態を取りますが、園での
小劇場と呼んでもいいぐらい劇への要素も含まれていると言えます。

 各クラスで劇の形が出来てくるにつけて、子どもたちの発想も少しずつ提案
されたり、先生の意向が伝わったりといい意味のやりとりが始まってきます。

 劇は総合的な活動と言われますが、まずよく動くからだ、−日頃園生活で培
われた体験を通して土台づくりは出来ています。

 言葉を通しての表現は全体の仕組みを作り上げ、何を考え、何を伝え、自分
と他とはどうつながっているかを知っていくことになります。
子どもたちの言葉で語り、又教師の考えたセリフを入れ込むこ中で、全体像が
浮かび上がってきます。

 そこに音響(主にはピアノ)が加わり印象的なシーンや暗転などもイメージを
かき立ててくれます。

 小道具大道具を造る活動も入り、一年間の総まとめとして捉えることが出来
るでしょう。
一定の約束事が成り立つ頃にはそれぞれのルールも定着し、人間関係が子
どもたちの中で明確になってきます。
仲間の成立こそが、劇創造の基本であり、仲間を育てる保育にこそ私たちの
願いが込められているのです。

 ●様々な考えの中で

 すでに述べたように遊戯やいわゆる生活発表会とは質の異なるものとして
「劇」の在り方を追求してきました。

 故人になられましたが、久保田 浩先生(幼年教育研究所所長、白梅学園
教授)からは、日前幼稚園の劇は面白いよなーとよく言われました。
実際に何度も劇の会をご覧いただいた上でのお話でしたので、評価していた
だいた部分と課題のあるところを考えていこうと話し合ってきたと思っています。

 評価のところは、よく動き自然な表情と柔らかい感性が伝わってくるという
ところでしたが、課題は保育室ではなくホールの舞台と多勢の観客との兼ね
合いをどうしていくかというところでした。

 今年の劇の会ではこれらの問題がクローズアップされることになりましたし、
自省を込めて、改善していかなくてはと考えています。
久保田先生は脚本、演出と演劇への造詣が深いお方だっただけにより本質
へ迫りたいと考えています。

 幼年教育研究所のメンバーとも劇については折に触れ討論もしましたが、ど
うしても“やらせ”ではないかという疑問をぬぐい去ることができず、未だに残
念に思っています。
一定の活動が進むまでは教師(大人)の提案を含めて共同作業があってこそ
内容の高まりを見ることができ、そのことが保育活動の基本であるにも関わら
ず、劇に関しては大人の関わりを極端に恐れるというか、踏み込まないと言う
流れについては、物足りなさを覚えるものがありました。

 子どもの劇の位置づけは独特のものもあり難しさを抱えてはいますが、今改
めて保育活動の中に占める劇的表現の重要さに光を当てていきたいものと
考えています。



                予      行


 16日、合奏・合唱
 17日、劇1組の予行でした。
ホールでの練習から、他のお友だちに見てもらうということで、少し緊張しなが
らの取り組みとなりました。

 合奏は普段はわらべうたが多く、楽器への思いが強い分、思いっきり楽しく
演奏することができています。
リズム楽器を中心にしていますが、自分の担当と他の演奏をよく聴いて本当に
楽しく取り組むことができていました。

 合唱は日頃のわらべうたの基本がしっかりできていますから合わせること、
歌うことがごく自然にできています。
曲がやや低く目なところがありますが、きれいな声を響かせてくれています。
年長児の合唱を聴くと卒園がすぐそこまできているのを実感します。

 卒園式ではどんな歌声を聴かせてくれるのか今から楽しみです。
聴きに来ていた下の組の子どもたちも、お兄さんお姉さんはすごいなと感心
したり、いつか自分たちも・・・の思いがあるのでしょう。


 劇

 各クラスともいい感じで作り上げてきているというのが実感です。

 普段の練習からつきあってきましたが、出来上がるのが早いと感じていま
した。
その元となるのは劇が楽しいというのがどの子どもたちにも共通して流れてい
るように思えます。

 ストーリーが分かる。筋道を立てて構成されていく中で、各々の役の大切さ
が有り、誰一人勝手なことはできないということがはっきりとしてきます。

 お互いの役がはっきりとし、部分練習から全体の通し稽古へ入るとしっかり
しなければという自覚も生まれてきます。

 1年の総まとめとしての劇づくりは、子どもたちにとっては無意識のところは
あるものの一人一人の育ち、クラスとしてのあり方を問われる場にもなります。

 まずは予行を通して自分たちのことがよく分かりました。
あと一週間の時間の中でどのように変わっていくのかも楽しみの一つでも
あります。

 子どもたちの成長に期待していきましょう。



               2      月


 世間的には逃げると言われる月ですが、確かに日が過ぎていく早さを感じ
ます。
 
 この前までは正月気分があり、今は卒園や進級のことが目前に迫ってい
ます。
劇の会を控え何となく焦り気味のところもあります。

 節分を境に暖かくなりましたが、三寒四温の言葉のように寒い日を交えなが
ら春を迎えるのでしょう。

自由あそび

 そのような中で子どもたちは様々なあそびを展開しています。

年少児 − 砂あそび・ブロック・ボールを投げる、蹴る・サッカーのシュート
様々なごっこあそびから会話がどんどん増えてきています。
役を決めての劇ごっこ、ままごとでは練るところやお店やさん、病院ごっこでは
先生がお客さんになってとあそんだり、みんなでのかくれんぼや、体を使っての
あそびも増えています。
片付けも上手になってきました。

年中児 − みんなであそぶことが増え、おにごっこやかくれんぼがよく出
ています。
サッカーもだんごになりながら走り回り、トンネル基地など外あそびも活発で
す。
室内では 人形や絵本、ブロック、段ボールでのコタツや料理ごっこなど居心
地良さそうに取り組んでいます。
ルールのあるものには話し合い、あそびの深まりも見られてきています。

年長児 − 様々なごっこあそび、ナワとびも複雑なとび方や集団での大
ナワがあります。
サッカー、リレーも自分たちで楽しめ組織だった部分も出してきています。
合奏も盛んになってきて、劇の会を意識してきているのでしょうか結構自分
たちで取り組んでいます。
ブロックや絵本も友だちと楽しみ、仲よし同士の行動も増えてきています。
折に触れて卒園のことも話しに出てきて、後何日〜という話題にもなります。

劇の会への寄り道

 日前幼稚園では劇ごっこ、劇あそびはごく身近なものとして生活の中に密
着してきた部分があります。
入園間もない頃から劇ごっこの空気が漂っていると言ってもいいでしょう。

 元来子どもたちは表現することが大好きですから自然とひのくまの空気に
触れ、演じてみることを少しずつ身につけていきます。
上のクラスの影響を受けたり、誕生会を通して本当に初歩的な役になるという
ことを覚えていきます。

ちゅうりっぷ組(2才児)も舞台へ上がりたいというところから、日常あそんで
いるようなことを、らしく動いてみて楽しんでいます。

年少組は10月の参観での劇体験を生かし、比較的ストーリーのあるもので
取り組んでいます。
役になりきることを楽しみ、場面の転換にもしっかりと約束事を守っています。

 先生の伴奏も入り、リズムと体を動かす喜びを感じているところです。
セリフも結構長いのもあってハッとさせられることがあります。
ただ、3才は当日、予行、今とそれぞれの部分があって心配は心配です。

年中児
 自分たちで役を決めストーリーをしっかりと取り込んでいっています。
見てもらいたいという気持ちもはっきりしていて、声の調子や通しの構成にも
興味を持てるようになっています。
自分たちが演じていることが、みんなに伝わるのかどうかというところも気に
なってきている段階で物語の面白さが出てくるようになりました。
今年は全体的に早く出来上がっているのではないかと思うところがあり、
年中児の確かさが感じられるのも久しぶりのことです。
本来この学年は劇活動は難しいところがあるものですが、今のところは
好調と言えるでしょう。

年長組
 子どもたちの興味が描写的なところへと移っていっているのでしょうか。
絵本もストーリー性よりも感覚に訴えるようなものが読み込まれているよう
です。
読んでいる分には自分とも対比やで引き込まれていくようですが、いざ、劇化
するには結構難しいものがあります。
言いたいこと、伝えたいことをどう表現するか子どもたちと苦しんでいるところ
もあります。
子どもの劇ながら脚本にする難しさを味わっているところでしょうか。

 ここ数年、年長組のテーマがストーリー性とは直結しない傾向が出ています。
絵本の内容もそれに影響を与えているのかも知れません。
2才3才4才のレベルアップが、5才児の劇づくりに既存のものではないものへ
走らせていることもあるのでしょう。
やるだけやった後はストーリー性バッチリの物語をどう脚色するかが出てき
ても面白いかも知れませんね。



               陶  芸  展

 たくさんの方においでいただき盛会の内に終わることができました。
 大人、子ども合わせて511人と昨年より100人も多くの方にご来園いただい
たことになります。
芳名緑に記帳されない方を入れると、もっとたくさんの方々だったのだと改めて
感謝申し上げたいと思います。

。。。会場。。。

  今年はプラザホープということで初めての場所ではありましたが、ゆったりと
した空間で楽しむことができました。

 照明も十分な明るさがあり、来年はもう少し絞り込むことがあっても良いかな
と話し合っています。

 会場の設営、準備、撤去に関しても、手厚い配慮をいただきスムーズに進め
ることができましたこと感謝しています。
ありがとうございました。

。。。作品。。。

 素焼き、本焼きの段階で、せっかくの作品が爆発を起こしたり、焼き上がりの
不安がつきまとい神社の窯の改良に取り組みました。
もう一つ窯を購入出来る位の改修費に二の足を踏みましたが、結果としては
見事に焼成してくれました。
子どもたちの力作に磨きをかけてくれたように思います。

 年少、年中組は紙ネンドの作品を続けています。
3才児は小さな手で丸めながら少しずつ形をつくり
始めます。
作りたい物はしっかりと頭の中にあり、教師のちょっとしたアドバイスで思いの形になっていきます。
色つけは、できる限り自分で取り組むように指導し、本当に可愛らしい作品が出来上がりました。
不思議なことに3才児も年々上手になっていくような気がします。

 4才児は、牛乳パックを利用しての作品と思い思いの自由な発想で取り組ん
だ二つの出展となりました。

昨年の会場で見た経験が
生かされているのが見て
とれるユニークな出来では
なかったでしょうか。


そして、今年見た年長さんの作品がしっかりと脳裏に焼き付いていること
でしょう。


七宝焼という不思議な色合いの作品も見ました。

今年も又いい刺激を受けて1年後の成長が
楽しみです。

 ブログでご覧いただいている作品ではありますが、
会場での雰囲気は大変
素敵なものがありました。
教室とはちょっと違うぞ!という子ども同士の会話や
静かに挨拶を交わされる様子からも貴重な時間をつくりだすことができたと思っています。

。。。思い出と感謝を込めて。。。

 私たちの時代、クッキーと言えば泉屋という代名詞でした。
その会社の包装紙のデザインをしているのが、村谷先生なんですよと紹介
されたのが出会いでした。
前回も少し触れましたが、立軌会に属され、その会のトップの人の作品は
号100万と言われ、すごい会に入られているんだと驚きました。
当時幼児教育に燃えていた仲間が集まり、幼児関係でお母さん教師向けの
月刊誌『芽』を世に出した頃です。
その後10年余りに亘って毎月の表紙と挿し絵を担当され、本当に素晴らしい
絵を提供して下さいました。

本来は前衛画を描かれていましたが、雑誌では可愛らしい人物、花などぐい
ぐい引き込まれる絵に出会いました。
今私の部屋に飾っている‘雨の日の少女’や油絵の‘サブウェイU’を見なが
ら、色々なことを学ばせて頂いたことを思い出しています。

 アクリナールを使った、ドボンドボンや今でこそ当たり前のビーズですが、
流行る前に総武線浅草橋駅の店を教えてもらい女の人に混って照れながら
皮ひもや金具など園児の物を取り揃えたのも懐かしい思い出です。
本当に面白いものを教わりました。

 最後になりますが『芽』の編集会議には少しアルコールが入ると調子がいい
んだよなと言われ水割り一杯をひっかけてこられた姿が懐かしく思い出され
ます。  ありがとうございました。

 これからも、日前幼稚園とそれを囲んだ人々を折をみてお伝えしたいと
思います。 


            寒 く な り ま し た  


 そのなかでも子どもたちは元気に登園してくれています。
ブログでもご案内の通り、寒さを吹き飛ばす力に私たちも力をもらうところも
あります。

 先日、愛知県方面から参拝の方が、和歌山は暖かいですねと言われ、寒さ
の中にも当地はまだ温暖な部分もあるのを改めて知らされました。
出発から和歌山への道も雪景色に覆われていたとかで、暖地紀州よ、がん
ばれ!というところですネ。

 子どもたちは。。。

 3学期に入り一段とたくましさを感じるところが出てきました。
冬休みの間に体つきも一回り大きくなったようにも思えます。
運動場の活動を見ていても、しっかりしてきたというのが実感です。

 タコ揚げやカルタなどお正月のあそびが続いているところもあります。
 かつて、河原や田んぼでのタコ揚げ風景はこの時期の定番でしたが、
すっかり姿を消してしまいました。
男はつらいよ−寅さんの映画でも正月風景として日本の空が描かれて
いました。

 園庭で揚げている自分のタコが大空へ向かっている思いで走っているの
でしょう。

 コマ回しや、カルタあそびなど懐かしさだけでなく、子どもたちの輪を広げて
いく上でも大切なあそびとして伝えていきたいものですね。

 1学期から少しずつ積み上げてきたものに劇ごっこや劇あそびもあります。
年長、年中児は昨年、一昨年の経験があり、劇が身近なもので生活の一部に
なっているところもあり、劇の会へ向けて少しずつ取り組みが始まっています。

 教室からホールの舞台の広さも実感する時になってきています。
どういう取り組みになるのでしょうネ。
楽しみにしていきましょう。

 陶芸展。。。

 この22日(土)23日(日)の両日12回目の“子ども陶芸展”が開かれます。
 
 場所は国体道路ビッグホエール隣の『プラザ・ホープ』となっています。

 手探りで始めた会でしたが、ここまで回を重ねて来ることができました。

 しばらくは年長児の作品でスタートしていたのですが、途中から年中、年少
児も参加しての全園児の会となりました。

 場所も近鉄カルチャーセンターに移ったころでタイミングもピッタリでした。
広さや照明設備も良く作品がぐっと盛り上がったように思います。
残念ながらそれも貸しギャラリーの閉鎖と言うことで場所を移しての開催と
なります。


 その成り立ちは。。。

 11月のひのくま祭り(作品展)では、ネンドを使っての作品展示はずっと
続いていました。
何かもう一つないものかなと考えていた時、画家で市川のアイリス幼稚園の
園長、村谷壮一郎さんとの会話で始まりました。
その園は外観もスペイン風というのが可愛らしいものがあり、部屋も青黄白で
色分けされているなど、さすが画家の発想といつも驚いていたものです。
モネにもそんな部屋がありましたっけ。

 園を訪ねて話し合っている内に、ギャラリーで光を当てると陶芸の作品が浮
かび上がって面白いよという一言がありました。
そういうことは高級というか完成されたもののことと思っていたので不意を
つかれた思いでした。

 園に帰って先生たちに話し、ギャラリー探しを始めたのを思い出します。

 それをきっかけに展示を始めたのですが、年長だけということと、場所の
問題、光線不足などで定着するどころか、中止しようかということもありました。
 そして、今はそれを乗り越え、立派な会にまで育ててもらうことが出来ました。
父母の皆様の暖かいご支援。そして、子どもたちが一年、一年あんなものを
作りたいという意欲を出してくれ、力作が溢れるようになりました。
人とのつながり、子どもたちの力に本当に感謝です。

 先ほどの村谷先生にはネックレスやマニュキアでの発色、ブローチ、自由樹
脂等々支えていただくことが多くありました。
日前幼稚園がお世話になり、支えていただいた方々のことも折りを見て少し
でも書いてみたいと思います。

 それでは陶芸展へおはこび下さい。


 
           二 学 期 を 終 え て


 山茶花がきれいに咲き始め、正月もすぐそこまでやって来ました。

 あの暑かった夏の日々から季節の変わり様を感じるこの頃です。
それに添うように子どもたちは汗をかきながら力をつけてきたと言えるでしょう。

 一学期は生活の基盤となる準備の時期と捉え、十分に浸透していくことを
考えていました。
じっくりとそして、繰り返し自分達のものになることを見守ってきた部分もあり
ます。

 子どもはら線状に育つと言われますが、特に一学期はその傾向が強いと
言っても過言ではないでしょう。
 そして、二学期子どもたちは加速度的に育ってきた姿を見せてくれました。


 うんどう会・・・・・入園当初はまだおぼつかなかった体つきもすっかり一人立
ちをし、土をとらえて楽しむ笑顔は印象に残りました。

 一年二学を経験してきた子どもたちは、今年は期待していた種目ができる
ということで、力一杯活躍する姿がありました。

 目の前で繰り広げられている子どもたちの様子を見るにつけ、ここまで育っ
てきた事への感動が胸をよぎったことと思います。

  人間生活の基盤である「体」の大切さを再認識する一日にもなりました。


 参観・・・・・言葉
 この領域は広く奥行きもあり大切な内容をもっています。
当日は参観される中で子どもたちの知的な欲求、発達の一面をご覧になった
ことと思います。

 年少組では初歩的な文字に触れるところから、劇ごっこ的な取り組みへの
興味。

 年中組では、文字あそびを通しての興味と読む事への理解力を。

 年長組では、紙芝居作りを少人数で確かめ合い発表し、書く事への興味を
深めるところへも入っていきました。

 言葉は様々な手段として非常に重要な役割をもっている訳ですが、もし言葉
がない世界を想像すると、私たちはどうなるのでしょうか。
改めて人と人との繋がりの大切さを知らされることになるのかも知れません。
参観では、静かに子どもの活動をご覧いただき彼らにといっては大きな励み
になりました。
「詩」の内容は伝わったのでしょうか?


ひのくま祭り・・・・・お母さま方にまずお礼を申し上げます。
36回も続けて頂いた上に、子どもたちを楽しませようと、今年もお忙しい中、
取り組まれました。
運動場のあちこちでお母さん方に相手をしてもらい大満足な1日を過ごせて
いました。

 一方子どもたちの活動も心の思いを絵や造形にと押し出すことで作品作りに
勤しみました。

 この時期は個人の力と皆んなの力で大きなものを作るという目標があります。
時間をかけて作り上げた時の喜びはクラスの心を一つにしてくれ、力を合わす
大切さを自然と身につけた瞬間にもなります。


 12月の参観日・・・・・音楽(わらべうたと一部体操)
 今回は最初と最後にピアノ曲を入れ、伴奏曲で歌うことを広げてみました。
しっかりとした声で歌いきり、日頃の「きれいな声」でという指導をすっかり身に
つけてきていると感じました。

 3才児でも30〜40曲のわらべうたに取り組み、歌い動くことも次第に身につ
けてきています。
2人組を基本に小さなパートナーチェンジも出来るようになってきています。
動きあそぶ楽しさも理解しはじめています。 

 4才児は一曲一曲の確かめを行いながら取り組みましたが、聴く力、歌う力、
あそぶ力と1年の経験の上に立った力強さを発揮していました。
もう一歩で自分のものにするところまできていると言えるでしょう。

 年長組は自信に溢れた取り組みだと言えます。
見学者が引き込まれる位きれいに歌い、正確に動きわらべうたの良さを存分
に伝えてくれたと思います。
響く歌声は卒園式へと思いをはせるものとなりました。(体育は三学期に取り
上げます。)


終業式

 今年はすごい雰囲気を感じていました。
今回私の話は長くなりがちだったのですが、子どもたちは真剣に聴いてくれ、
砂地に水が吸い込まれるが如く耳を立てていてくれたのですね。
日前の幼稚園の子は人の話をきちんと聞ける子に育ってきていると話して
きましたが、今回はそれに輪をかけるように聞いてくれたのです。

 園長としても初めてのことであり、ここまで育ってきてくれた子どもたちに改
めて感謝の念でいっぱいです。

 先日の懇談会では、担任との話の中で成長と課題を確かめ合われたことと
思います。

 この終業式では全員を前に彼らの成長をしっかりと手に取ることができました。
子どもたちにありがとう。
そして三学期もしっかりと歩んでいこうと考えています。
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。



           参   観   日 

体        育      年中2クラス
音楽(わらべうた)     年少4クラス、年中1クラス、年長3クラス

 体育は次回又取り上げますが、今回の様子からも、子ども達の成長ぶりを
感じました。
まだあどけなさを残す年中児ですが、縄とび、リレー、とび箱ではしっかりしたと
ころを見せてくれました。

 年長の伸びもありますが、よしやろう!の気持ちが前面に出てきて、思わず
見学者の方が引き込まれたように思います。
女の子の成長が随所に見られたというのも特徴といえるでしょうか。

日頃の成果でしょうか、恐怖感もなく安定して挑戦する姿がありましたから、
運動会の頃は楽しみかなという思いがしました。
これからもより安定性を持った取り組みを続けていってほしいと思いと思いま
した。

 なんと言っても子ども達のキビキビとした動きは父母の方々の感動を呼んで
いたようです。

 音楽(わらべうた)

 3才児はこれからの基礎作りということで、手遊びからのスタートだったと思
います。
そしてご覧いただいたように、複数でそしてクラス全体で取り組めるところへ入
ってきました。

 歌うと言うことも、周囲の音にしっかりと耳を立て聴くことの中から自ら“うたう”
ことをすすめるところへ来ています。

 ここをしっかりとあそび込み、うたい込む事で体全体で音楽を楽しみ、日頃の
大切な領域としてきます。

 4才5才はその上に立って、身につけてきた事を、しっかりと伝えてくれました。

 改めて言うことではありませんが、今で言うところのアカペラ  無伴奏で歌う
訳ですから、音程の確かさが求められます。
卒園までには 120曲程歌う訳ですから自然とそのことは獲得されてきている
のでしょう。

 うたとあそびの間にはルールや約束事があり、それをしっかりと守る事で楽し
さが倍になってきます。
年長組になれば、その複雑さを求めて取り組む姿もあります。

 長い間取り組んできていますが、ともすれば、あそびに傾いてしまい歌がおろ
そかになってしまうという事も多々ありました。
特にあそびが面白い曲はどうしてもそちらに走り、整合性を取り戻すのに現場の
先生たちは苦労してきたものです。

 今回の参観の中で、やはり耳−聴く力がしっかり育ってきているというのを実
感しました。
先生の小さな声にもしっかり聴きとる力を持っているし、『ひとまねこまね』のよ
うに声を当てる曲もしっかり当てっこができる場面もありました。
なんと言っても大切な事は、人の声を聴きながら自分も歌えると言うところに
素晴らしさがあると思います。

 オニと全体の子が歌い動く曲というのが結構ありますが、一人の子が歌い
全体が歌ってあそぶ様を見ているとソロとコーラスというオペラの基本をやって
いるのかと不思議な感覚におそわれる事もあります。

 きれいな声でというこちらの要求にしっかりと応えてくれる子ども達の育ちに
接していると、音楽の持っている楽しさと生きる力を与えてくれるという原点を
指し示してくれているようにも思えます。

 わらべうたはスタートはおぼつかないところからですが、自在に深化し、卒園
期には金属的な幼児合唱団としての進化を見せてくれます。

 今回子ども達からもらった命の湧き出るような歌声を大切にしていこうでは
ありませんか。


。。。指導案を再掲させていただきます。

年少 ○○組                          H.22.12.1(水)


〈主題〉 表  現 ( わ ら べ う た )

〈設定理由〉

 わらべうたは 子どもたちが主体的に取り組める楽しい活動であり、遊びを
楽しむ中で音楽性を 育てる事を大切にしています。

 一人ひとりが気持ちよく歌う 自分の声を1番身近な楽器だと考えています。

 美しい声で歌う楽しさや様々な曲を聴く楽しさを大切にすることで、心地よい
音楽を聞きとる力も育てたいと考えています。

 1学期より手遊びや仲よし友達との関わりで少しずつ遊びを広げていきまし
た。グループ遊びや役交代、クラス全体での遊び隊型も子どもたちはより楽しいを
感じて「みんなと一緒にしたい」「自分たちだけでできる」と言う気持ちの言葉も
聞かれます。

 遊びながらきれいな声やテンポ、拍、音程を意識し楽しむと共に音楽的な
ねらいを確かにしたいと考えています。

〈指導計画の考え方〉

 導入部・・・・その日のわらべうたを達成する為の曲を入れ、子供が楽しく
         活動に入る為の準備段階とする。
 
 主要部・・・・・中心部で最も育てたい事を考えて曲を入れる。
         その中でより確かにする為教授的部分をつくって取り組むよう
         にする。

 教授的部分・・・・・メトロノームを用いて確かさを身につける。

 終結部・・・・・聞く楽しさを大切にする部分として教師が鑑賞曲を入れる。

〈クラスの状態〉

 ひのくま祭りいう楽しい節目を乗り越えてきた子どもたちです。
3才児として、色々な材料を使って 小さな作品をたくさんつくり楽しみました。
手の汚れを気にしなくなってきたり、のりづけも楽しいと感じたり、絵の具の手
型押しも心ゆくまで楽しみました。
又、色紙や色々な紙を折ったり切ったりし、ハサミも安心して見ていられ 上手
く使っていました。

 廃材として捨ててしまう材料も 子どもたちで手を加え構成したり、組み立て
たりして楽しみながら作ったおもちゃ、自分の作った物が‘動く’と言うことも喜
びでした。

 クラスの皆んなで作った作品が、壊れたりすると注意しあい、大事にしよう、
ひのくま祭りまでがまんしようという気持ちも生まれました。

 お花作りもいっぱい楽しみ「次○○作りたい」と花の名前も次々と出てきま
した。 取り組む中で意欲も育って持続力も出てきました。

「ぼくが・・・、私が・・・」の1個人から小グループやクラスとしての意識も3才児
なりに育ちつつあり、今後も教師の支えと共に 子どもたちが主体となって取り
組める機会を大切にしていきたいと考えています。

〈ねらい〉

 ・1拍1拍や3拍を確かにとって歌い、楽しむ。
 ・きれいな声で歌い、楽しむ。  大小がわかる。
 ・役交代や遊びの方法を理解し 子供同士の関わりを深める。
 ・交互唱という事が分かってうたい楽しむ。
 ・鼓動を確かにし、きれいな声で歌い、動くことが出来る。
 ・ピアノに合わせてきれいな声で歌う。


時 間 幼児の予想される活動 指導上の留意点
10:30 ・おもちゃのチャチャチャ ・ピアノに合わせてきれいな声で
導入 うたうように言葉がける。チャチャチャの
・うちのうちの 3拍も合わせて楽しめるようにする。
・音あて遊び ・大小や早さを確認して楽しむよう
・こんこんちき にする。
・色々な音を聞きとることも楽しんで
いく。
10:40 主要 教授的部分
・1拍1拍を確かにとり、歌い、楽し
お茶をのみに(役交代) む。
        2人→4人→全員 ・友達を見付けて楽しむことが出来
るようにする。
・メトロノームの速さも確かにしていく
・カラスカズノコ ・減り、増える遊びである。1拍1拍
     (減り増える遊び) をはっきりととって楽しめるように
する。
・もぐらどんの ・役の子どもを数人にすることでど
     (数人での役交代) の子も楽しめるようにしていく。
  いしのなかの    ・グループで役交代を楽しめるよう
  てるてるぼうず   にする。
   ※男女で別れて楽しむ ・1拍1拍をはっきり取って楽しめる
よう方向づける。
・ひとやまこえて(交互唱) ・棒人形を使って交互唱を楽しむこ
とで楽しく歌えるようにする。
11:00  家の人とわらべうたを楽しむ ・お母さんと一緒に歌い楽しむ中で
 さよなら あんころもち パートナーチェンジの楽しさを感じ
 トウキョウト とる。
終結部 ・落ち着いて教師の歌を聞くことを
 ゆきふるしろい 楽しめるようにする。
11:10 ピアノ曲 ・ピアノに合わせてきれいな声で
 メリー クリスマス 歌うことができるように言葉がける。


年長 ○○組                          H.22.12.2(木)


〈主題〉 表  現     音楽 (わらべうた)

〈設定理由〉

 わらべうたは年少から継続して取り組んできました。
年長になるとわらべうたの楽しさやどういう所に気を付けてするといいかなども
よく分かり、互いに教え合う姿もあります。
年長でのわらべうたは隊形変化が複雑になりややこしい所もあり、なかなか
できずに戸惑う時もありますが、その分出来た時の喜びは大きくみんなで「で
きたぁー!」と大喜びで達成感を味わっています。

わらべうたはリズムや音程をとったりと音楽性が身につくと共に、クラスみんな
で歌い楽しくでき、その中で教え合い関わりも見られます。
幼稚園生活で身につけたわらべうたをみんなで楽しく取り組みクラス全員で
もっと達成感を味わい自信へとつなげていきたいと思い設定しました。 

〈指導計画の考え方〉

 導入部・・・・その日のねらいを明確にすると共に楽しく活動に入る為の準備
         段階とする。

 主要部・・・・・中心部で最も育てたい事を考えて曲を入れる。
         又、子ども同士関わりながら楽しむことを大切にする。

 教授的部分・・・・・メトロノームやピアノを用いて確かさを身につける。

 終結部・・・・・うたったり、聴く楽しさを大切にする。

〈クラスの状態〉

 ひのくま祭りを終え、クラスや他のクラスの作った物で思いっきり遊び楽しん
でいます。
わらべうたでは隊型変化がおもしろい曲が多く、又遊びも入った曲もあり、楽
しんで出来ています。
その中で「歩く時は前の子の頭を見て歩くんやで」と教え合ったり 間違ってい
る子には「こっちだよ」と知らせたりと自分たちですすめられる部分も見られて
います。

わらべうた以外の活動でも友だちと協力したり、相談したり、自分たちで考えて
進めていけることが多くなってきています。
わらべうたをすることで 関わりをさらに深めたり 音楽性もしっかりと身につけ
ていきたいと思います。
又、曲を聴いたり 落ち着いた中でする事で人の話もきちんと聞けるようにして
いきたいと思います。

〈ねらい〉

 ・クラス全体やグループで遊び、隊型を理解してうたう動く力を育てる。
 ・拍や音程をとり意識して歌い続けるようにする。
 ・程よい大きさのきれいな声(清潔な声)でうたう。
 ・聴く楽しさを味わう(落ち着いて聴き、聴く力を育てる)


時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
1:20 ○今日の取り組みについて話し ・1人ひとり活動の流れを理解して
合う 取り組めるようにする。
〈導入部〉 ・落ち着いて静かに聴くことを大切
・曲あて にする。
・ピアノ曲「赤鼻のトナカイ」を歌う ・ピアノに合わせてきれいな声で
歌えるようにする。
1:30 〈主要部・教授的部分〉
・ツルツル(全員) ・メトロノームやピアノでテンポや
音程を確かにして歌い動けるよう
・いちわのからすが〈全員) にする。
・きれいな声を意識して歌えるよう
・よくかくれろ(全員) にする。
・友だちの声もよく聴きながらクラ
・おつきさんこんばんは スみんなで気持ちを合わせてい
         (2グループ) けるようにする。
・やまのやまの(3グループ) ・役交代がスムーズにいくように
音程や拍がとれるように言葉掛け
・ほたるこい(全員) ていく。
・1曲1曲隊型変化の仕方を理解
・ひふみよ(全員) した上で取り組んでいけるよう
にする。
・たまりや(全員) ・遊び隊型の所では騒ぎすぎない
ように言葉掛けしていく。
〈終結部〉 ・落ち着いて静かに聴くことを大切
・ゆきふるしろい にする。
・ピアノ曲「世界中の子どもたち ・ピアノに合わせてきれいな声で
が」をうたう。 歌えるようにする。
・今日の取り組みについて話し ・今日の取り組みを評価すると共に
合う。 次への意欲へとつながるようにする
2:00


年中 ○○組                          H.22.12.3(金)


〈主題〉 表  現   わ ら べ う た

〈設定理由〉

 年中組になり、毎日少しずつでも時間を取ってわらべうたあそびを楽しんで
きました。
わらべうたあそびを楽しんでいくうちに、初めての曲もすぐに口ずさむようにな
ったり、それぞれの曲のあそび方のポイントも少し知らせるだけで子どもたち
のものとなる姿も見られるようになりました。

又、自由時などでも「ひとまねこまねやろう。私先生」などと言って誘い合い
遊ぶ姿もよく見られるようになりました。
わらべうたあそびに対しても、歌う時に教師の声をよく聴いて音程を合わせよ
うとしたり、拍に合わせて動こうと意識したり、音楽性も少しずつですが繰り
返す中で育ってきています。

今日は普段から楽しんできた曲の中から子どもたちが友達と共に取り組んで
いる姿を見ていただきたいと思っております。

〈クラスの状態〉

 ひのくま祭りで協力していくことの大切さをより感じられるようになってきた
子どもたちです。
ひのくま祭り後は、「ひのくままつりで先生に会えた」「ママびっくりしてたで」
「上手って言ってくれた」などと嬉しそうに話してくれたり、友達同士でも会話
が盛り上がっていました。

又、他のクラスも見て回り、細かな部分も発見したり、「これは牛乳パックで
つくるんやで」など自分達も経験したからこそ分かるところも話したりしていま
した。

部屋の物でも遊べるということで、「先生コーヒーカップまわしすぎ〜」「メリー
ゴーランドのろう。、次何うたう?」などと遊びも楽しんだ子どもたちです。
誘い合ってわらべうたも自由時などに遊んだり、口ずさんだりと普段の中でも
楽しむようになり、子どもたちの遊びの1つとなっています。

〈指導計画の立て方〉

 導入部・・・・その日のねらいを達成する為の曲を入れ、主要部へむけての
         活動ができる準備段階とする。

 主要部・・・・・中心部で最も育てたい事を考えていく曲を入れて、その間で
         より確かにする為に教授的部分も作って取り組む。
         
 教授的部分・・・・・メトロノームやピアノを用いて確かさを身につける。

 終結部・・・・・新曲や教師の歌をきく。うたったり、きいたりする事の楽しさ
         を大切にする。

〈本日のねらい〉

 ・クラスやグループの友達と遊びを理解して自分んたちで進めていく力を養
  いたい。
 ・テンポを一定に保ったり、拍を確かにとりことを大切にしたい。
 ・きれい(清潔)な声を意識して歌う。
 ・落ち着いて聴く楽しさを味わう。(聴く力を育てる)
 ・わらべうた遊びを通して知らせ合ったり、共に歌い、動く中で関わり合いを
 深める。

時 間 幼児の予想される活動 指導上の留意点
13:20 ・ピアノ曲「あわてんぼうの ・季節を感じて歌うことを楽しむ
          サンタクロース」 ・教師のハミングをきいて、答える
〈導入部〉 事を大切にしたい。
曲あてあそび(ハミング) ・当たった曲を一緒に楽しむことで
  ・にぎりぱっちり 子ども達が楽しみ、続いて主要部
  ・ももやももや に入っていけるように導いていく。
  ・ずくぼんじょ
13:30 〈主要部〉〈教授的部分〉
・キリスチョン(全体) ・拍を意識してしぐさ遊びを楽しむ
事が出来るように知らせる。
・うみだよかわだよ(全体) ・クラス全体でテンポを一定に保っ
てうたい動くことを意識できるよう
にしたい。
・もどろう(全体) ・自分がうたうパートを知って交互
唱を楽しめるように言葉かけてい
く。
・カラスカズノコ(男の子) ・友だちと役交代やパートナーチェ
ンジを楽しむことを大切にしたい。
・くまさん くまさん(女の子) ・友だちの取り組みを落ち着いて
見たり、きいたりできるように知ら
せ、学ぶ場としたい。
・ひとまねこまね(全体) ・きれいな声でうたうことを意識で
きるように導く。
・役の子はよく友だちの声をきけ
るように知らせる。
・最後まで集中して取り組んでい
けるように言葉かけを大切にする。
〈終結部〉
13:50 ・ゆきふるしろい ・聴く楽しさを味わえるようにしたい。
13:55 ・ピアノ曲「ホ・ホ・ホ」 ・友だちとうたい楽しむことができる
ように導いていく。



         ひ の く ま 祭 り ----- 子どもたちの様子から

 ●お話がいっぱい

 当日はお母様方からウンウンと!納得の話をたくさん聞かされました。
 あーっ、あの時の話してくれたのはこれのことだったのネ・・・と
 作品を見ながら、その途中家で断片的に話してくれる子どもの内容が今やっ
とつながったと言うことが多かったようですね。

 子どもたちにとっては、今作っている物や仲間の事を通して、話す、伝えると
いう活動が具体的にできる大きな機会となってきた訳です。
「言葉」の参観の時にも少し触れましたが、物や人を媒体にして言葉の獲得が
深まっていくと・・・・・

 造る活動では、イメージの世界であそびお話が次々と広がりを見せていきま
す。
子どもたちが中で描いたことが、どれ程具現化されるかは、友だち力(りょく)と
も深く関わってくることになります。


●イメージが広がる

 自分の思いと友だちの考えが上手くかみ合う時は作品の進み具合はすこぶ
る順調にいきます。
話し合いも上手くいき、役割分担も納得しながら取り組んでいきます。
子どもたちもすべり出すことの心地よさを感じ意欲的にもなってきます。

 しかし、共同でつくる活動は時には意見の対立を生んでくることになります。
分かり合えばすんなりと行くものも、なかなか譲り合えない時にはハタッと周囲
が困ってしまいします。

 対立する者同士の気持ちを聞き、どこをどう変えればいいのか、又自分の思
いを相手やみんなにどう理解してもらうかを伝えてもらいます。
その中から初めに描いた事との違いや出来上がっていこうとする形をとらえだ
したことで次のスタートが生まれ、一気に力が溢れてくるのです。
自分で考え、仲間と相談することがイメージをクラスのものにしていくことがで
きるのでしょう。


●完成のよろこび

 時間をかけて取り組んできた子どもたちにとって、完成した時のよろこびは
エポックに入った瞬間にもなります。

 少し時間をおいて実感がこみ上げてきて、こんなに大きく複雑な物が自分
たちの手で作り上げることができたのだと!

 スタートは廃材の山からでした。
こんな物がどう変わっていくのだろうかと不安げな様子からだっただけに、イ
メージを膨らませ、語り合い造り出す喜びは何にも変えがたいものがあります。

 あうでもない、こうでもないと気持ちを伝えあった後に実現できた大きな作
品は夢にまで見たのもです。
仲間と力を出し合い協力したことの意味も自然と理解できる子どもたちです。

 心の中はもうワクワクとして早くあそびたい一心ですが、今はガマンの一言
でみんな納得しているのです。
ひのくま祭りでお家の人や他のクラスの子に見てもらいたいという願いをこ
めて。


●認められる ----- 自信とよろこびへ

 一人一人の個人製作から共同の大型製作へと数多くの作品を見ながら、
改めて子どもたちの取り組んできた姿を振り返っていただいた時間になりま
した。

 作品を間にして、お家の人への話しも具体的で活動が手に取るよういに分か
るものとなりました。
自分のつくってきた過程を一生懸命に話し伝えようとする子どもたちは自信に
溢れ、認められた喜びを体いっぱいに受けとめています。
中には恥ずかしくってフニヤツという子もいますが、心の内では話しがいっぱい
なのですよネ。

 お家でも作品展のことが話題になり、沢山ほめてもらいました。
子どもたちにとってはそのことが何よりも大きな力になり自信にもなっていく
のです。
お父さんやお母さん、先生やまわりの大人に評価されることは大きな飛躍に
なっていきます。
具体的な作品を通しての会話だけに、認められた嬉しさは何にも増して大き
なものがあります。


●あそぶ・あそべる喜び

 ひのくま祭り明けの登園日。
幼稚園に響き渡る声はいつもに比べると一体どうしたの?と言うほどすごいも
のがありました。
友だちとの会話もある種の興奮状態が続いているのでしょうか、テンションが
上がりっぱなしという1日でした。

 待ちに待った自分たちの造ったもので遊べるということで心は浮き立ってい
るのでしょう。
家の中へぎゅうぎゅう詰めに入っては押し合いへし合いになっても笑顔と歓喜
が伝わってきます。
乗り物も満員になったり、順番を待ったりと本当に動いているような思いで楽し
んでいる姿がありました。

 どのクラスも大型の作品ではそれこそ体いっぱいを使ってあそび込んでいる
姿があり、壊れた時は、先ず修理と言ってさっと直していく活動も自然と取り組
まれていました。

 爆発したよろこびとでも表現したらいいのでしょうか。
自分たちでつくったということがこれ程までに大きな力になるのを見ると、改めて
子ども自身の力をどう引き出していけばいいのかを考えさせられてしまいます。


●クラス訪問

 次は他のクラスへ見学に出かけます。
当日も見てきたとは言え、クラス全員で注意事項を守り、先生の説明も聞きな
がら神妙な姿でしっかりと見学する機会となりました。

 この見学会も結構次への参考になったり、一人一人の自然な形ですり込み
をやっているようなのですよネ。

 どうしてできているのだろうか?とか、次はこんなのをやってみたいとか!
子ども同士教え合ったり、感じあったりと絶好のふれ合う場にもなります。

 ワクワクする思いで他のクラスの大型作品で遊ばせてもらうことも、夢心地
で楽しんでくるように話してくれる時があります。

 見た目には段ボールや牛乳パック等々粗末にも見えかねないものが、こん
なにも大きな力を発揮してくれるのですネ。

●お母様方へ

 当日は天候にも恵まれ楽しい1日を過ごすことができました。

 クラス委員、ひのくま祭り委員の方々をはじめ、当日だけでもお手伝いという
沢山の人のご協力で、子どもたちにとっては本当に楽しい1日になりました。
・フルーツ狩り
・ハ−トキャッチプリキュアに変身
・チケット売り場
・ライダーバイクに乗ろう
・ヨーヨーつり
・おかしやさん
・飾ってあそぼう
・飲食物引き換えコーナー
・スーパーボールすくい
・着ぐるみ
・絵本の会
・手芸部
等々準備を重ね、子どもたちの喜ぶ姿を思い時間をもってきました。

当日はO・Bの方々のご協力をいただき毎年のことながら厚く感謝いたして
おります。
ここに書ききれないこともあるかと思いますが、子どもを思い自分たちも楽しむ
お母さん方に心からの拍手を送ります。



           ビバ!!  ひ の く ま 祭 り

 36年間、お母さん方には本当に感謝感謝の言葉しかありません。

 その年々に活動された方にお会いする機会があります。
学校の話、お孫さんの初宮詣や七五三等々、その時は思い出話に花が咲き
ます。 今も尚、話し合えるのはそれだけ必死になって取り組み、子どもたちの
為にやってきたことが、今も鮮やかに蘇って来るからではないでしょうか。

 もう何十年も前に卒園された父母の方からのお声掛けは本当に嬉しいもの
です。 時には記憶を無くしていて失礼を申し上げることもありますが、その節
はどうぞお許し下さい。

 そして、明日は36回目のひのくま祭り。
一年一年の積み上げが、こんなにも続けて来ることができました。
少子化の中、役員になってもらえる人が居るのだろうか?の不安をよそに、
ハイッと手を挙げてくれたお母さん方。
本当に嬉しかったのを憶えています。

 沢山の人が集まれば」意見の違いや対立する時もありました。
そう言うことを乗り越えての当日の朝を迎えた時の気持ちは、言うに言えない
高揚感があったと思います。

 その年の会長、副会長、ひのくま祭委員長、副委員長を始めそれぞれの
役割を果たされ見事な一日を作り上げてこられました。
 その度にお母さん方の持つ素晴らしい力に圧倒されてきました。
   子どもたちへ    の願いが大きな花を咲かせてきたのではないで
しょうか。

 ブレなかったことはただ一言    子どもたちを楽しませよう    と言う思
いでした。 よくもまぁ36年間守り通してきたものですね。

 幼児教育が、待機児童解消の大合唱の中、理念も何も無い中で、のんべん
だらりんとした保育施設に変えられようとしています。 創立以来60年、そして
その半分以上を、子どもたちを考え、幼児教育の一端をしっかりと支えて下さ
った先輩方に熱いエールを送りながら楽しめる一日に期待したいと思います。

 子どもたちは生まれる前jからこの日を知っているかの如く、楽しみにして
います。 
教室はパーッと花が咲いたように思い思いの作品で溢れかえっています。
 自分たちは小さな力を出し合ったけれど、これだけのことが出来たと大きな
満足感に浸っています。 

 早くあそびたい、壊れたら丁寧に修理をするという繰り返しの中で、物を大切
にすることも身につけていきます。

 教師たちの手紙にもありますように、結果が全てではなく、そのプロセス
(過程)を見てあげて、聞いてあげてほしいと出ています。
じっくりと話してみてください。



         保 育 が 動 く


 運動会では思いきり体を動かし、10月の参観では言葉の領域で、考える
ことを、子どもなりに身につけてきました。
 
 そして、今はやや長い期間にわたるとりくみ・・・造形活動がイメージを実現
したりふくらませたりと、各クラスではしめくくりの段階に入ってきました。
 
 廃材を主にした活動ですから初めの頃は、静の導入というか、はてな?
何だろうのスタートだったと思います。
 先生や友だちの話の中で思い描くことが具体化され、造り出されるにつれ
て、自分たちの活動がはっきりと見えてくるようになります。
 
 一人一人の個人製作では、自分の満足度が満たされることも多々ありました。
 
 そして、みんなでとりくむ大型の作品にはバラバラのイメージから少しずつ
集約され、共通のものとなりはじめることにより、一気に、活気をおびてきます。
 
 今日はここまで出来た。明日はこれをつくろう!などと明確な目当てが、
一人一人の中にできあがっていきます。それにともない、体の動きも切れが
よくなり、お互いの注意も的を得たものになってきます。
 
 今は黙っていても子どもたちの力が先に行っているのではないかと思われる
部分も出てきています。
 
 一年の後半にさしかかるこの時期に入り、自らが考え、仲間と力を出し合い、
共通の目的にたどりつく大切さを理屈ぬきに感じとっているのではないでしょうか。



        つ く る ・ 描 く 


 ひのくままつり(作品展)へ向けての活動も継続しています。


 年間の行事を大きく絞り込み、運動会に継いで、二つ目となります。
三つ目は2月の劇の会でしめくくることになります。

 行事については、日常の生活をコツコツと営み、時間をかけて積み上げた
結果を喜び合う日と位置づけています。  
 かつての村々の祭り行事も一年近くをかけて、農作物を育み収穫の喜び
を皆で喜び楽しむところから始まりました。
そういうところからも 行事は日常としっかり結びついていることではないで
しょうか。 

 1学期から描いたり作ったりしてきた物を含め、この時期には大きな物への
挑戦が加わってきます。

 共同で作る物はクラス全員の思いが込められ、一人一人の力が求められる
活動になります。

 一緒に取り組むということは、意見のぶつかり合いや、思いの行き違いも
あり、決まるまでは、いくつかの道筋をたどります。

 クラスとしての “めあて” がはっきりすると、子どもたちはそれに向けて精
一杯の力を発揮していきます。

 プロセス(過程)を大切に 作る、描くの活動では、できた、できない、上手、
下手というような見た目だけの評価をしてしまう傾向がどうしても出てきがちに
なります。

 芸術家は、表現−自らの思いを表出する苦悩が新たな作品を生み出すと
云われます−

 子どもたちですからそこまではいきませんが、心の中には様々な思いや願
いがあって作品が出来上がってきます。

 3才児で言えば、ぐるぐる描きの絵の中にもお話がいっぱいあるように、ど
の作品の中にもお話や物語があることを知っていただき、子どもたちの作品
と対話してあげてほしいと思います。

。。。共同製作

●たんぽぽ組 ・・・ 車でおでかけ (車、ガソリンスタンド、道)

●ひなぎく組 ・・・ お花がいっぱい、おもちゃランド
             (ケーキのおうち、動物バスケットボール)

●ばら組 ・・・ 山の音楽会 (ピアノ、木、森の動物たち)

●もも組 ・・・ おまつり (おみこし、屋台など)

●きく組 ・・・ 遊園地 (メリーゴーランド、ジェットコースター)

●なでしこ組 ・・・ 「22匹のネズミ」 (木の家、ネズミたち)

●あやめ組 ・・・ 「ヘンデルとグレーテル」 (おかしのおうち、木)

●うめ組 ・・・ ピーターパン
          海賊船、ウェンディの家

●ひまわり組 ・・・ 恐竜、ジャングル (恐竜、火山)

●ききょう組 ・・・ そらのけしき (飛行機、お城など)

●ちゅうりっぷ組 ・・・ どんぐり山のピクニック

をテーマに 各クラスでは急ピッチに取り組みが進んでいます。
今は皆んなで一つ目標に向って協力し、一人一人がイメージを膨らませて
つくり上げる喜びを少しずつ感じているところでしょう。

 3才児は、どちらかと言えば、持ち寄り合作的な要素がありますが、立体的
な取り組みも楽しんでいるところです。
 
 ある程度の時間を子どもたちにゆったりと使わすことは、考える力の源にな
るのではないでしょうか。
結果と共にプロセスを見ていきたいと思います。



        再    掲 − 説 明 会 ・ 相 談 会


 先日の公開保育、説明会、相談会には、お忙しいところご来園いただきまし
て、ありがとうございました。

 当日は園児達の中に入り、子ども同士遊んでいましたが、素直で明るい様子
をご覧頂けたことと存じます。
本園の開放的な一面を感じとっていただければ幸いです。

 再掲になりますが、ホールでのお話を補足を加えて書いてみたいと思い
ます。

 あの日は先ず、体(からだ)の大切さから入りました。
 それは日常生活の基盤となるものであり、あらゆる活動の元になります。
しかし、そのことは以外と見落とされてきたのではないでしょうか。
かつては3歳からでは遅すぎるというフレーズが飛び交い早期教育の名の下
につめ込みや知育偏重的な保育がありました。

 私たちは知的教育の大切さを認識しているからこそ、全てを支える体づくりの
必要性を取り上げてきました。

 幸い本園にはフルに活動できる運動場とホールがあり、子ども達はのびやか
にあそんでいます。
 オニごっこ、かけっこ、リレー、サッカー、ナワとびや飛び箱等々歓声に溢れ
ています。
仲間を誘い合って自分達なりのルールを考えたりのあそびもあるようです。

。。。仲間

 最近気がかりな新聞記事に出会いました。
少、中学校の間では、趣味が共通の仲間だけが、チマチマとあそぶ風潮が出
てきたとありました。
かつて子ども達は群をつくり、かけまわり自然と体の基礎づくりをしていたもの
です。
しかし、今や趣味で集まるという大人顔負けの様子が伝わってきます。

 子ども達が成長する上での仲間や人間関係は今一度しっかりと見直していく
必要があるのではないでしょうか。

 本園では長く取り組んできている仲間づくり − 人間関係の大切さを今一度
訴えていきたいと思っています。

。。。人の話を聞く

 ひのくま幼稚園の子どもたちは、本当によく人の話を聞ける子に育ってくれま
す。
当然のように思いますが、これがなかなか難しいのですよね。
教師たちは普段から子どもたちが聴こえる範囲の声量で語りかけます。
決して大声は出さず、子どもたちは耳をしっかりと立てて聞く習慣が身に付いて
きます。

そして、人の話しを聞いて自分の気持ちを伝えるという循環も大切にしています。
小学校へ行けば先生の話をしっかり聞ける子に育っていくはずです。
学習の第一歩の大切さと言えるでしょう。

。。。自分のことは自分でする

 子どもたちが出来ることで、自ら取り組めることは、どんどん任せ能動的な生
活をつくりあげていっています。
各クラスで取り組まれている“朝の会”当番の司会で始まる出欠調べ。
小さなことですが、誰ちゃんが休みと、友だちのことを気にかけていきます。
月に一度の“誕生会”一番始めは先生のリードで取り組みますが、次第に自分
達で進行や出し物等、お祝いする会を作り上げいきます。

 運動会では準備、片付けその他は子どもたちに任せる部分が大きくなります。
その様な経験は日常の中にも生かされ、自分で考え自分で行動する力を貯え
ていきます。

明日は幼稚園でこんなことをやりたい!
そんな生活を取り組んでいきたいと考えています。

。。。明るい子どもたち

 園のあちこちから声が掛かってきます。
オーイ、園長!と。 うれしいですね。 笑顔で明るい表情の子どもたちに今日
もまたがんばるぞ!と力を与えられます。

 そして、よく話してくれます。
誕生会や参観などで来られた時は、人なつっこい子どもたちに囲まれるのでは
ないでしょうか。

○○ちゃんのお母さん!!と本当にいつの間に覚えてくれたのと思うぐらい早
いですよね。

。。。補足

 参観は2ヶ月に一度、誕生会は年に一度、その他、役員の方、趣味の会の
方はそれなりに園に来られます。
その分、お子さんの様子をご覧になっていることと思います。

 日常的に父母の方が出入りすることの多い園ですから、園の良さも課題点も
皆さんに全部見られていると言えるのではないでしょうか。

 その上で、父母の方々と一緒にお子さんを考えることを大切にしていきたいと
考えています。

 10月20日、21日、22日は 表現“言葉”の参観日でした。
これは範囲も広くある面、難しさを感じる領域でもあります。

 各学年とも、絵本や詩を聴いたり、耳と目からの心地よさを大切にしながら
保育に入っていきました。

 各学年の保育案は昨日の記事に掲載している通りですが、意欲的な取り組
みが行われていました。
子どもたちは興味を持って活動に入りましたし、かなりの部分理解できていた
と思われます。

 よく心配される文字のことは、3歳4歳の活動を土台に4歳の後半では読むこ
とを少し体験し、5歳の初め頃から読む、書くことへも興味を移していています。
それはあくまでも具体的な活動や物を理解しての文字へということをお分かり
いただきたいと思います。
この参観を乗り越えると一気に後半の生活が盛り上がって来るのではないで
しょうか。



            参 観 : 指 導 案 


年少 ○○組                H.22.10.20(水)10:30〜11:10


〈主題〉言葉あそび、劇ごっこ 『かえりみち』

〈設定理由〉

 色々な場面で、自分の思っていることも随分話せるようになってきましたが、
まだなかなか言い出せなかったり、みんなの前だと、恥ずかしくなったりする
姿も見られます。

自分の気持ちを、はっきりと話せるようになってほしいなと思い、色々な話し合い
をしたり、言葉あそびを楽しんでいて、今回も延長のような形で見て頂きたいと
思います。
劇ごっこも大好きになってきているみんなです。

自分なりに表現することを楽しむと共に、友だちと一緒に楽しむ中で、言葉や仲間
関係が、さらに豊かになり、自信をつけていければと考えています。

〈クラスの状態〉

運動会、小運動会では、体を動かして遊ぶ楽しさを十分に味わい、遠足では
友達を誘って、幼稚園より大きめの遊具にも、一緒によじ登ったり、公園内を
走り回って楽しんでいました。

10月から新しいお友だちが転入し、仲間入りしたのですが、「これ使ってい
いで」などと、色々、自信たっぶりに教えてあげていたり、わらべうたなど「見
せてあげよう」と言うと、ぱっと背筋が伸びて張り切ったり、随分成長が感じら
れ、優しい関わりが見られていました。

クラス意識が高まってきて、少しずつ友だちのことも分かり、気にかけたり、認
めたり、刺激となって真似たりして、一緒に遊ぶことが、どんどん楽しくなって
きています。

〈今後の方向づけ〉

 言葉あそびや、色々なごっこ遊びを楽しむ中で、考えたり、自分の気持ちを
はっきりと伝えたり、人の話を最後まで落ち着いて聞いたりする事ができる
ように、今後も大切にしていきたいと思っています。

〈本日のねらい〉

○言葉あそびを楽しむ中で、語らいを増やす
○人の話をよく聞いたり、自分の考えたことを話す力を養う
○自分のイメージを動きや言葉で表現する楽しさを味わう
○友だちとの関わりを深める
○お話の世界を楽しむ


時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:30 ○言葉あそび ○一人ひとりが内容を理解して
 ・ないたないた 取り組んでいけるようにする
○リズムを付けたり、絵カードを
使ったりして、楽しく言葉あそび
 ・2枚の絵カードを使ってお話 ができるようにする
  (文)を作る ○一人ひとり、よく考えて言える
よう励まし、考えたことを認めて
いく
○戸惑いのある子には、一緒に
考えたり、言ったりして、無理の
無いよう配慮していく
○人の話は、落ち着いて聞くこと
10:50 ○劇ごっこ『かえりみち』 を大切にする
 ・面の用意をする ○同じ役の友だちと合わせたり、
 ・役紹介 協力して進めていけるようにする
 ・劇をする ○劇がスムーズに、進むよう配
 ・面を片づける 慮していく
○自分の役になりきって、表現
できるよう励ます
○頑張ったことを評価し、一人
ひとりの自信や次の意欲につな
げる
11:05 ○絵本を見る ○絵本の楽しさが味わえるよう
11:10   『よるのともだち』 に読んでいく



年中 ○○組                 H.22.10.21(木)10:10〜10:50


〈主題〉言葉あそび(文字カード・なぞなぞ・お話作り)

〈設定理由〉

 子ども達は絵本や紙芝居等のお話を聞くことが大好きで毎回楽しみに
しています。
2学期から詩も読み聞かせる中で絵がなくても想像したり、言葉の繰り返し
等に興味を持ち、喜んで聞くことができるようになっています。

詩を聞く中で話をイメージする事が楽しくなった子ども達。
そこでお話作りを提案するとイメージを広げたくさんの楽しいお話が出来上
がりました。

グループで一つずつお話作りをし、お家の方に聞いてもらうことを楽しみに
しています。
お話を作る過程も見て頂きたいと思います。

又、文字カードを使ってのあそびはなぞなぞ等を楽しみに文字に触れる場を
大切にしてきました。
いろいろな言葉あそびを友達と共に取り組む中で話す、聞く力を高め子ども
達の生活をより豊かなものにしていきたいと考え、設定しています。

〈クラスの状態〉

 2学期に入り、運動会を経験し、心身共に成長が感じられる子ども達です。
又、クラスのお友だちを誘い合ってあそんだり、取り組みの中では友達を応援
する姿が見られるなど、クラス意識が深まってきています。

 言葉あそびでは話したいという気持ちから先に答えてしまうこともまだ見られ
ますが、あそびの内容がわかり、今まで人前で話すことが恥ずかしかった子も
自分から発表する場面が見られるようになってきています。

〈今後の方向づけ〉

 絵本や紙芝居を見たり詩を聞くことを大切にし、想像や空想力を高めると共
に劇ごっこやお話づくりをする楽しさを今後も味わえれようにしたいと考えてい
ます。

又、自分の思ったことを話したり、人の話を落ち着いて聞くことも積み上げてい
きたいと思います。

〈本日のねらい〉

○文字カードを使ってあそぶ中で、文字への興味・関心を高める
○グループの友達と一緒に考えたり、自分の思っていることを話すことが出来
 る
○友達が話している時には最後まで落ち着いて聞く。
 又、自分の話したいことは相手によく分かるようにはっきりと話す
○お話作りでは、文章立てて(いつ、だれが、どこで、何をした等)話すことを
 意識する
○詩の楽しさ、面白さを感じとる


時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:10 ○絵本を見る ○お話の世界を楽しみながら、
 「サラダでげんき」 次の活動に入りやすく、興味が
持てるようにする。
10:15 ○文字カード
・頭字あつめ ○遊ぶ中で文字に触れる場を
  (各グループ1文字ずつ)  大切にする
・文字カードを使って2文字、 ○(頭文字あつめについて)取り
 3文字の言葉を作る 組み前に話し合い、理解して答え
(頭文字あつめで使った5枚 られるようにしたい。又、友達が
 のカードで□□・□□□の 話す時はきくことも大切にする
 言葉をクラスみんなで考える) ○戸惑った時はみんなで考え
・なぞなぞ 合えるようにしていく
○グループの友達と一緒に考え
合ったり学ぶ場としていく。
又、分かりにくい時は助言し、無
理なく楽しめるようにする
10:30 ○お話作りをする ○グループの友達と一緒にお話
をイメージしていけるように言葉
がけていく。又、戸惑っているグ
ループには個々に関わる
○一人一人が頑張ったことを認
め、満足感が味わえるようにする
○詩をきく ○落ち着いた雰囲気で聞くことを
楽しませたい
10:50
    *   *   *     *   *   *
・文字かくれんぼ ○どこにどんな文字が隠れてい
※(時間があれば取り組む予定 るのか興味をもてるようにする
です)
(白板に貼ってある5枚のカード、
どこにどんな文字が隠れている
か覚えて話す)


年長 ○○組                 H.22.10.22(金)10:10〜10:50


〈主題〉言葉−言葉あそび・お話つくり・紙芝居ー

〈設定理由〉

 1学期から頭字あつめ・なぞなぞ、しりとりなどの言葉あそびを楽しんだり
誕生児へのプレゼントに友達や自分の名前を書いたりする中で、文字や言葉
に少しずつ興味も出てきました。

グループで出し物をしたり、クラスの話し合いの場では、友達の意見を聞くこと
や自分の思っていることを言葉でしっかりと表現することを大切に取り組んでい
ます。

今回はグループの友達と意見を出し合い考え「書く」「話す」「お話作り」で表現
したり、絵と文章で表現したり、色々な表現の仕方で楽しんでいます。
言葉あそびをする中で、自分の考えてことを表現し、相手に伝えること、聞くこ
とを大切にし、文字への関心も高めてもらいたいと思い設定しました。

〈クラスの状態〉

 運動会や遠足を経験し、子ども達は体を動かすことが大好きになり、クラス
で集まったり、他のクラスの子と一緒にサッカーやリレーを楽しんでいます。

又、とび箱もとても自信がついていて、力強く跳べたり、自然と応援も盛り上が
り友達が跳べるようになったことを喜び合い、クラス意識が高まってきたことが
感じられる場面が多く見られます。

〈今後の方向づけ〉

 人の話を聞くことの大切さは1学期から伝えてきていますが、まだまだ難しさ
が感じられます。
言葉あそびをしたり、詩を聞いたりする中で、人の話を落ち着いて聞くことが
できるようにしていきたいと思います。

又、言葉あそびをする中で、もっと言葉のおもしろさに気付いたり、文字にも
興味を持ったり、今回のお話作りを劇へとつなげていったりと みんなで楽しん
でいきたいと思います。

〈本日のねらい〉

○詩を聞く時は静かに落ち着いて聞き、想像する力を育てる
○グループやクラスの友達と言葉あそびを楽しむ中でおもしろさを感じたり、
 文字に関心を持つ
○字を書く時は鉛筆の持ち方や姿勢も正しくできるようにする
○自分の考えたことや思ったことを見ている人が理解できるようにはっきりと
 聞こえる声で話す
○友達が発表する時は静かに落ち着いて聞く


時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:10 ○今日の取り組みについて話し ○一人ひとり活動の流れを理解
合う して取り組めるようにする
○詩「そら」を聞く ○落ち着いた雰囲気で聞けるよ
うにする
○言葉のおもしろさに気が付ける
ようにゆっくりと読み、みんなで
楽しんでいく
○文字カードを並べ替え1つの ○一人ひとり理解していけるよう
言葉を完成させる にみんなで楽しんでいく
○グループで文字カードを並べ
替え、1つの言葉を完成させる ○グループのみんなと協力して
○文字プリントをする 考えることを大切にし、楽しんで
いけるようにする
○一人ひとり楽しんでいけるよう
に言葉掛けていく
又、鉛筆の持ち方や正しい姿勢
を知らせ、丁寧に書けるように
10:30 ○3つのグループに分かれて発 する
表する ○自分達の考えたお話を白板へ
・絵カードを見て、詩を自分jたち 文章を書いて表現できるよう励まし
で考え、白板へ文章を書いて表 まし、分からない文字がある時は
現する 知らせていく
・4つの絵を見て。1場面ごと話 ○見ている人が理解できるよう
を考え、グループで一つの話を にし、はっきりと大きいな声で発
作っていく 表できるよう励ましていく
・グループで作った紙芝居を発表 ○グループのみんなが発表して
する いる時は、静かに落ち着いて、見
たり、聞いたりできるようにする
○今日の取り組みについて話し ○今日の取り組みを評価すると
合う 共に次への意欲へとつながるよ
10:50 うにする





            え  ん  そ  く   

 10月1日(金) 年長組 交通公園
 10月5日(火) 年中組 風土記の丘  予定
 10月6日(水) 年少組 風土記の丘  予定      でした。

             ◆       ◆       ◆

 5日年中組出発、直前にお母さんから連絡をいただき猿が走り廻っている
とのことで、急遽行き先を変更した次第です。
6日も捕獲されていないということで 前日と同じいうことになりました。

今年はよく雨に降られましたが、遠足は3回とも晴天に恵まれ気持ちの良い
秋空の下で楽しんできました。

年長組は 電車に乗ってちょっとした社会ルールを学ぶ事も体験する機会に
なります。
道路を横断することも 十分な注意を払っての安全確認でした。

年中、年少組は 場所変更で 交通ルールを学ぶ場となりました。

今回は3学年とも、ドングリ拾いを十分に楽しみ遊具であそんだり、かけっこ
などを青空の下で体を動かして来ました。


  PHOTO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ◇年長組 

   

   

   


 ◇年中組

   

   

   

   

 ◇年少組

   

   

   

   

   

 
     
             小 う ん ど う 会   


 3学年が遠足に行って、運動場が空いてる日に、小運動会を取り組みま
した。のびのびと自分達のしたい種目で楽しみます。

 これも随分前になりますが、運動会が終わった後も子どもたちだけで楽しん
でみようというところから始まり、今ではすっかり小さな行事として定着しま
した。

@各クラスで意見を出し合って、学年ごとで種目を決めていきます。
A準備、片付けも本番をよく見ていたので興味を持って取り組む事ができま
  した。
B来年の運動会のことも少し話題になります。

本園では日常取り組んでいる体育活動を中心にプログラムを作ってきています。
当日までにはある程度の練習は必要ですが、遊戯を除けば、1.2度経験すれ
ば、自分達のものになっていきます。

 運動会が終わり小運動会へ、そして、日常の取り組みへと自然な循環の中
で子どもたちの生活が息づいています。

 以下、各学年の先生たちで書いたものです。
ご一読下さい。

   

     年中組   小運動会            H22年10月1日(金)

@はとぽっぽ体操

 日頃から取り組んでいたので、手足の曲げ伸ばしもしっかりとできて、体操
する事ができました。

Aにんじん大好きうさぎさん(直線かけっこ)

 運動会の時からにんじんを持って走る年少児の姿が印象に残っていたようで
「にんじんのやつやりたい!」といって取り組む事を楽しみにしていました。

当日は朝から年少組の部屋に行き、「にんじんかして下さい!」と張り切って
かしてもらいに行く姿が見られました。
競技もにんじんを取りに行くというめあてをもってスピードを出して走ったり、
にこにこ笑顔で取り組む事ができました。

Bつなひき

 年長組の取り組みをよく見ていて「どちらが勝つかな」といつも楽しみに応援
していた競技を今回は自分達もできるという事で、大喜びで取り組む事ができ
ました。

初めて取り組んだのですが、「オーエス!」のかけ声に合わせて力一杯引っぱ
る姿があり、特に赤組は、息がぴったり合っていて、教師もびっくりしました。

2対0で赤組が勝ちましたが、どの子も綱を引いたり、引っぱられたりする力強
さなどが感じられ、楽しい活動となりました。

Cお遊戯「ぼうけん日和」(年中遊戯)

 この遊戯は、自分達の遊戯という事で、練習も積み重ねてきて、運動会も
経験した事で、自信を持ってのびのびと踊っていました。

踊りもすっかり自分達のものとなっていて、隊型変化も余裕を持って動いてい
く事ができました。
少し得意顔になって友達と楽しむ子ども達が印象的でした。

Dはこんで はこんで ギュッギュッギュッ(年長組・親子競技)

 ビーチボールを両サイドからペットボトルではさみ運ぶ競技で、男女ペアで
取り組んでいます。

バランス良くはさんで運ぶ事が難しい競技と言う事も教師から知らせていくと、
ペアの友達と落とさないようにドキドキしながら友達のところまで時々友達と顔
を見合わせながら運んでいました。

少し難しい競技に挑戦するという事も子ども達にとっては期待感や意欲につな
がり、楽しむ事ができました。

Eリレー

 かけっことは違いクラスみんなでバトンをつないでいくということで、一人一人
次の友達までしっかり走ろうと話し合って取り組みました。
勝ちたい気持ちからラインの内側に入ってしまう子もいましたが、どの子も友達
にバトンを渡すという目当てをもって一生懸命走っていました。

クラス対抗という事で、クラスの友達が走る姿を目で追いながら、しっかりと応
援し盛り上がって取り組めました。
クラス意識も高まっています。

◎「自分達の小運動会」という事で、子ども達が主体となって取り組む事を大
切に考えています。
運動会でも競技に使うフープやコーン等も自分達で運んで用意したり、出来る
範囲で無理なく取り組んでいます。

 又、運動会で、年長組がつなひきのつなや飛び箱の準備、片付けに取り組
む姿も見ており、「自分達でやってた」と気付いて話していました。
教師から「年中さんも自分達でやってみる?」と小運動会で色んな役割に挑戦
する事を提案していくと、「やる!」と目を輝かせている子ども達。

一人一人が意欲的で役割を持って取り組める事を喜んでいました。
役割をみんなで決め、自分の役割に責任を持って取り組めました。

秋晴れの中、友達と一緒に思いっきり体を動かし楽しむ事ができました。

                                  文責      年中組



     年長組   小運動会            H22年10月5日(火)

@はとぽっぽ体操

 年長らしく元気に体操ができました。
これから競技が始まるという事で、期待を持って取り組めました。

A玉入れ(年中組・競技)

 ひまわり組は白組、ききょう組は赤組、うめ組は赤組、白組に分かれて
取り組みました。
年中時以来の取り組みでしたが、白組がねらいを定めて、どんどん入れていく
事ができました。

赤組は小さい子が多かった為か、なかなかコントロールが難しいようでした。
17対46と大差でしたが、取り組めた事に大喜びでした。

Bつなひき

 玉入れ同様のチームですが、うめ組は赤組、白組を入れ替えて取り組みま
した。
運動会の当日は白組(ひまわり組・ききょう組)が2回とも負けてしまった為、
チームを変えて、どの子も“勝つぞ!”と力一杯引っぱりました。

始めは互いにいい勝負でしたが、2回戦では、白組の力が勝り、すぐに勝負が
つきました。
いい汗をかけた子ども達でした。

Cドーナツいっぱい(年少組・親子競技)

 年少組の親子競技を見ていて、「おいしそう」「ドーナツいっぱい」「あれやって
みたい」と楽しみにしていたので、年長全体で取り組むことにしました。

ルールは分かっていたものの、両方手を離してしまいあら、あら・・・とドーナツ
が落ちてしまう場面もよくありました。

けれども急いで拾ってロープに通し、次の友だちにバトンタッチしていくことが
できました。
リレー方式と分かっている為、“勝ちたい!”と必死になっている子もいました。

Dぴよんぴよんうさぎ

 運動会当日は焦って、引っかかってしまっていた子は落ち着いて跳ぶ事が
出来たり、逆に運動会から日が空いた為、リズムを崩してしまう子もいました。

けれども大好きな活動なので、気候も良くなってきているので、これからも色々
な跳び方にチャレンジしていきたいと思います。

E遊技「火炎太鼓」

 運動会当日は小雨にも負けず、雨を吹き飛ばす勢いでしたが、今回も「よい
やさー!」と力強く、自分達でしっかりと踊っていく事ができました。
大好きなお遊戯で、勇ましい姿でした。

Fリレー

 運動会と同様に女の子から取り組みました。
バトンタッチやインコーナーも分かり、しっかりと自分達で進められていました。

男の子は少し慌ててバトンを落としてしまう子も見られましたが、“勝ちたい!”
という気持ちが強く、追い上げていく姿がありました。

進級当初より走るスピード、意欲が高まり、運動能力が伸びてきていると感じ
られる一面でした。

◎今回も運動会同様、準備や片付けを各クラスで分担し、協力も出来ていま
した。この頑張る力を今後の生活でも活かしていきたいと考えています。

                                  文責      年長組



     年少組   小運動会            H22年10月6日(水)

@はとぽっぽ体操

 運動会ははとぽっぽ体操から始まったので、小運動会も“これからがんばる
ぞ!!”という気持ちをもって張り切って取り組めました。

A玉入れ(年中・競技)

 カゴの準備、片づけを自分達でする事を話し合っていたので、よく覚えてい
て、進んで取り組む事ができました。

 一人でいくつも玉を抱えていたりする子もいましたが、カゴに向かって次々と
投げる事を楽しんでいました。
みんなで一緒に数を数えていくこともでき、勝った方は大喜びでした。

Bつなひき(年長・競技)

 年長組がしていたのをよく見ていて、ルールもよく分かり「オーエス」という
かけ声も、自然に言って楽しみにしていました。

たんぽぽ・ひなぎく組は赤、ばら・もも組は白で取り組みました。
いい勝負で、なかなか決着がつかず、引き合いが続き、嬉しそうに引っぱって
いました。

C南の島のハメハメハ大王(年少・遊技)

 大きな声で歌いながら自信たっぷりに踊っていくことができていました。
年中組、年長組の遊技もやってみたいと楽しみにしています。

◎全体を通して

 応援したり、一緒にがんばろうという言葉が聞かれたり、みんなで力を合わ
せるという事が分かってきています。
運動会前より協力したりやる気が感じられ、一人ひとり意欲が高まって来て
いるように思います。

                                  文責      年少組



                9月 29日 (水) 

 うんどう会の休み明け。
子どもたちの歓声が園内に響きわたっていました。

 体も軽やかに楽しさを味わっているようでした。
うんどう会が前半の節目になるんですよ!とよく話して来ましたが、今の様子を
見ていただくと、心配も一気に吹き飛んでしまう事と思います。

 涼しい中で体を動かせた事で、運動への自信が改めて沸いてきたような気が
します。
笑顔がはじけうんどう会の1日を心から楽しんだ様子が話し合いの場でも沢山
出ていました。
後半への期待が高まってきます!!


                  う  ん  ど  う  会 


          
  

 23日の予定が、天候の具合で2度も延期になり、やっと27日に開催する事
ができました。
空を見上げながらの決行でしたが、涼しい中で無事終える事が出来ましたこと
を、嬉しく思っています。

 天気予報を信じすぎたため、いささか判断が鈍りました。
せっかく出来たのに!のお声には申し訳なく思っております。

 さて本番当日は、子どもたちは張り切って登園してきてくれました。
普段の取り組みと、9月に入ってからの練習を生かし切って、自分たちでここま
で出来るという姿を見せてくれたのではないでしょうか。

 今夏の猛暑で、園庭での活動がままならず木陰を選んだり、ホールを使っ
たりと、本当に短時間の練習でしたが、すくすくと育って来た様子が、子ども
たちの動きから十分くみ取る事が出来たのではないでしょうか。


   3才児

 4月に入園してまだ6ヶ月。
ちょっとした段差につまずいたり、走ることもままならず、ひたすら自分中心の
生活を送っていました。

少しずつ他が分かり、○○ちゃんお休み、とか○○ちゃん病気治ってよかっ
た!とか友だちが見えるようになってきました。

 園庭でのかけっこなども少しずつ手と体のバランスを取って走れるようになっ
てきました。

 ヨーイドン!で律儀に白線の上を一列になって走っていましたが、当日は
追い越したりも出来るようになっていましたネ。

 遊戯も先生と一緒にニコニコと楽しんでいました。
普段お兄さんお姉さんのを見て自分たちもがんばろうと言う気持ちも出て来た
ようです。
ここが嬉しいですよネ。
3才児なりの意志が感じられるようになってきたことが・・・。

 長い1日になりましたがお父さんお母さんとの競技もとても嬉しかったようです。


   年中組 : 4才児

 プログラムトップを切っての徒競走。
体つきもしっかりとして力強く走ることが出来ました。
やはり1年の経験は大きなものがあります。

遊戯は、自分たちでしっかりと踊ることができました。
直線のところが難しかったのですが、きれいに並べていました。
隊型変化も上手に出来、子どもたち自身楽しさもぐんと増えた事と思います。

 大玉ころがしもコツを覚え下から転がせるようになりました。
ミニサーキットも体のバランスを取りながら軽快に体を動かせていました。
年長組の野こえ山こえを見通しての活動でしょうが、簡単な中にも意欲をかき
たてる取り組みになっていました。

 親子競技もやはり嬉しく力一杯楽しむことができました。
やはりお家の人と一緒にすると言うことはワクワクするのでしょうネ。


   年長組 : 5才児

 もう体つきはしっかりしてきました。
準備片付けも大体のところは自分たちでこなせるようになってきています。
これを見ながら年中、年少の子どもたちも、少しずつ同じような事を出来る範
囲でやっています。
全体を通しての良い循環が出来ていると言えるでしょう。

 自分のことは自分でできる子。
自分たちでできるようにを目指し、子どもに任せることを少しずつ増やして
きました。
その中から、子どもたちの姿勢や目つきも変わり、役割分担に気を配り、次は
どの種目かと集中して見る態度も身についてきたと思います。

 つな引きは力が入りますが、以外とあっさり赤組という結果でした。
勝ち負けの落差に驚きます。

 野こえ山こえとととび箱、平均台でしたが、かなり跳べるところまできて
います。
もう一歩の飛躍を期待しています。

 ぴょんぴょんうさぎは子どもたち同士の中で十分に伝えられてきたと思って
いたのですが、こちらの指導の部分の見直しを迫られる内容となりました。
がんばっている姿は十分伝えられましたが、迫力の点で少し反省しています。

 女子のリレーはさすが年長さんという力強さで次々とバトンをリレーしてくれま
した。
ご覧になった通り、真剣な眼差しで走る姿はみんなのお姉さんという感じでした。

 わらべうたは広い上に沢山の人で声を取られてしまいますが、クラス単位で
きれいにうたってくれました。
直前に3クラス共変更しましたが、これまでの積み上げがあったからこそしっか
りと取り組んでくれました。

 遊技−年長児全員となるとやはり力強さと迫力があります。
リズム感も良かったですし、身体表現の素晴らしさを十分に発揮してくれ、遊技
本来の良さを教えてくれました。

 男子リレー

 3年間の(まだ残りはありますが)成長を十分に示してくれる激しい競争となり
ました。
練習でもあまり見られなかった、抜きつ抜かれつの手に汗にぎるリレーを繰り
広げてくれました。
手足のバランス、前へ出ようとする体つきの強さ−小さな子どもとは言え、日常
の取り組みがはっきりと見える素晴らしい幕となりました。

 3才、4才、5才とその違いと成長の筋道を運動を通してご覧いただけました。

 体−生活の基盤となるところをしっかり見すえて次の活動を目指したいと
考えています。

 最後に各学年とも父母競技への子どもの期待は大きく、心から楽しめたよ
うで、口々にその思いを話してくれたそうです。
本当にありがとうございました。



           も う す ぐ う ん ど う 会

  残暑も厳しい9月でしたが、やっと涼しい風を感じることもできるこの頃です。
暑さの影響で、日陰を選んだり短時間の活動など、例年にない形となりました。
初めのころは、エンジンのかかりもにぶかった子どもたちですが、汗をかき
だした今は、体もすっきりしてきたのでしょう。鋭い動きが見られるようになって
きました。

 日前幼稚園では、日常取り組んでいることの延長として、うんどう会を組んで
いますので、子どもたち自身の力をできるだけ発揮できればと考えています。
プログラムの内容もあまり変えないのは、小さい組の子どもたちが、来年は、
ぼくたち、わたしたちがやりたいんだというつながりを、大切にしていこうという
ところから、そのようになったものです。

 この1週間子どもたちのやる気という気持ちの持ち方が、ぐんぐん前向きに
なってきたのを感じます。
体つきもしっかりしてきました。気持ちと体の両輪あいまって、活動できることを
心強く思っています。

 当日は暖かい拍手と声援で励ましてやってください。



             う ん ど う 会 予 行


          


 9月13日(月)

 予行練習でした。
暑さも少しはやわらいだとは言え、日差しのきつい時もあり、日陰を使ったり、
時間や内容を短縮したりと、今までにないとりくみとなりました。
後、10日ほどになりましたが、うんどう会への気持ちを、どう高めていくかが
一つの課題となりそうです。

 普段からもそうですが、暑さに負けない子どもたちは、汗をかきかき 体温
調節をしながらよく遊んでいます。 
その延長にあるうんどう会では、日頃のことをどれくらい発揮してくれるのか、
楽しみにしています。

今までの積み上げと、これを機会に運動機能を伸ばしていこうとする姿を
見ることができます。
課題点に目をやりながら、思いきり楽しませてやりたいと考えています。


 
          二 学 期 も 順 調 に ス タ ー ト    


         


  早くも一週間が経ちました。
暑さは相変わらずですが、子どもたちは元気に登園してくれています。

 例年にないと言うよりは、100年に一度と言われているこの暑さの中で、
しっかりと順応性を持っているというのでしょうか、汗を思いきりかきながら
明るい笑顔で 頑張っています。

 運動会についての一回目のお知らせが届いたと思いますが、これからの
天気予報を見極めながら 決定していきたいと考えています。
そのような中で、日陰や ホール、少しの日なたを利用して、運動会の練習
も始まっています。

人間生活の基盤となる体づくりは日常生活の中でも大切に取り組んでいる
活動の一つでもあります。
運動会はその経過と少しの到達点の部分もあると考えられるでしょう。

ともすれば、一大イベントのように取り上げられがちな運動会ですが、本園
では、普段取り組んでいることや、慣れ親しんでいることを、プログラムに
取り上げていっています。

体を動かす喜びを 全身で感じ、友だちと力を合わす大切さも 身に付けて
いってほしいと考えています。

自分のことは自分でできる子どもたちを目指していますが、特に年長組は
準備、片付け、補助活動を行い、自分たちで 自分たちのという意識を育て
ていっています。

それを見ている 年中、年少児は 次は自分たちもという良い循環を私たち
はずっと見てくることができました。
 
さて今年はどういう会になるでしょうか。
暑さの鎮まるのを祈りながら・・・・・。



           夏  期  保  育    

 後期2日が終わりました。
日常的には預かり保育で終日子どもたちとの触れあいはありますが、
やはり全員の登園はまた別の感じがあります。
皆んな元気かなー!というのと、子どもたちの歓声は心の底から久しぶりに
出会えたという思いに浸ります。

子どもたち同士でもそれがあるようで、手を取り合ったり、抱き合って喜んだり
の姿を見るとジーンとくるものがあります。
3才児は入園4ヶ月なのに、こんなに友だちのことを大事にしている心が
育ってくれたのかと思うと、2学期への活動に思いが膨らんでくるものがあり
ます。

 夏の生活を少しずつ話してもらうと、一人一人に楽しい思い出ができたよう
で、暑さに負けず、たくさんの体験や経験が生き生きとしたものにしてくれた
ようで、親子の関わりの微笑ましさが、子どもたちのお話を通して伝わって来
ます。

 今日は8月生まれの誕生児のご祈祷がありました。
神楽殿(かぐらでん)では正座をしますが、きちんと座れて祝詞(のりと)の
終わるまで、本当に静かにする事ができていました。

引率の先生が玉串を捧げますが、二拝二拍手一拝の作法も身につけ「仲よし
守」を受けて 嬉しそうな表情が印象的でした。

明日は園での誕生日会。
お母さんに来てもらい、クラス皆んなでお祝いする事を楽しみにしています。



             お元気ですか。。。


 しばらくお休みをいただいておりましたが、少しずつ再開していきたいと
思います。

 2学期もそこまで来ています。
暑いさなかですが、がんばっていきたいと思います。

 25日からは 後期夏期保育。
子どもたちの笑顔が楽しみです。
夏休みを通し、事故や病気の報告はありませんので、皆んな元気に過ごして
くれている事と思います。

 それにしても今年の暑さは連日報道されるように、全国各地、世界でも異
常気象が続いています。

 いつもの夏は暑い暑いと言いながら過ごすものですが、今年に限っては
何とも言いようがありませんね。
残暑尚厳しい事でしょうが、体調には十分にお気をつけになって下さい。

    子どもの人権    という特集を組んだ月刊「芽」という幼児教育関係
の雑誌を何となく手にしました。
今から22年前の号になりますが、子どもの状況は、その頃より一段と厳しい
ものになってきているのが感じ取れます。

 ニュースで次々と報じられる、育児放棄や虐待、死体遺棄など、子ども達に
とっては耐えられない事件が多発しています。

 時代を見通し、子ども達の為になればと考えたことからも状況は決して良い
方に向いているとは言い難いのが、今の状態と言えるのかも知れません。

 幸い園の周りでは心配はないと思いますが、まわりに目を向けながら、もし
何かがあれば、相談してみる事を大切にして下さい。
どんな小さな事でも話すことで、光が見えてきます。
遠慮無く園にもご連絡下さい。

 ともに手を携えて、子どもたちの未来を自分の手で拓かせていこうではあり
ませんか。



             つ づ き ・ V

 小集団のあそび

 単純な集合体のあそびから「まとまりのあるあそび」が見られるようになって
きます。
砂場あそびなどでも一定のルールによって行動し分担や協業がみられます。

そして、「話し合い」が行われるところにあそびの発展が見られます。
仲間との問題が自然と浮き彫りになり、クラスやグループの育ちが問われる
ことになります。

その中で“一緒に考える”ことが共通理解されるようになってきます。
どんな風にすればいいのかという方法上の問題、材料や用具の工夫そして
問題に出会った時には仲間と一緒に考えたり話し合う姿が出てきます。
その中から「一緒に考える」ということが見られるようになり、子どもたちの
自然な変化に一層の手応えを感じることとなります。

 レストランごっこを例にとりましょう

 ごちそうづくりやおうちごっこの中から、数人での関わりから、「お客さん」が
生まれ、「つくる人」「ウエイター、ウエイトレス」「お会計」「材料を買いに行く
人」などの役割が決められ、一つの筋書きをもった活動が展開されます。

 子どもたちは共通の「めあて」を果たす為に、それぞれの役割を守り、「しく
み」をもち、協同してあそびを続けていきます。
ここでは一人の行動が、全ての子どもの活動に何らかの形で関わりを持ち
ます。

一定の約束が生まれ、みんなが認めている筋書きの範囲の中で行動しなけ
ればなりませんし、それを変えようとすると「話し合い」のよる全体の公認が
必要となってきます。


 こうした「話し合い」による集団思考、あるいは「共同作業」が、ごっこあそび
を進めていくポイントになります。

 初めに書いたように、3才児クラスでもレストランごっこが出ています。
年中、年長組とはおのずから内容は異なりますが、かつて年長組で取り組ま
れた事が、小さい組に次々と受け継がれていっています。

大きい組の活動を見てきた子どもたちは、次は自分たちがやるんだ、やりた
い!と気持ちの中でじっくりと育てていっているのでしょう。

 教師の保育計画の位置づけよりも、子ども同士の伝承の中で、進められて
きた部分も少なくないでしょう。

 後づけにならないように、教師陣も新たな発想で切り込んでいく必要もある
でしょう。

 今回は、私の終生の恩師 故、久保田 浩先生の著書をお借りしての“あそ
び”を書かせていただきました。
日前幼稚園の今日は先生のお陰であることを著しておきたいと思います。
ありがとうございました。
安らかにお眠りください。



              つ づ き ・ U


 からだ、体力、運動能力

 ちょっとみると体とあそびや活動は関係がないように思われますが、体力や
運動機能の発達と深い関わりをもっています。

 水を運んだり、穴を掘ったり、大積み木を持ってきたりを考えてみても、から
だの動き、手足や指の動き、耐久力、巧緻性など思い浮かべる事ができます。
各クラスで取り上げてきた、ごっこあそびの中にも、これらに当てはまる事は
たくさんあるようです。

生活の基盤となる体はあそびを通しても様々な発達を見ることができます。
すべの活動をしっかりと支えていく体とその動き。大切にしていきたいことの
一つですね。

 ひとりあそび

 子どもたちは衝動や欲求、興味や関心を引き金にして、やりたいあそびを
始めていきます。
ひとりあそびを確かなものにする事はそれ以降にも大切なものとなっていき
ます。

この時期は単純なくり返しが多く、使われる用具や場面も限られていて、
あまり規模の大きなもの、複雑な仕組みや手順の必要なものは見られませ
ん。
又、同じところで何人かの子どもがあそんでいても、それだけでは本質的な
関わりは生まれてきません。
一人一人が満足していれば、衝突や競合は起こりません。
じっくりとあそび込むことを大切にしたいのがこの時期と言えるでしょう。

 何人かのあそび

 同じ場所であそび、同じ道具を使ってあそぶ − このことが楽しい時期
もあります。
同じ事をして楽しむ、自己満足をする、いわゆる等質的な活動の展開である
と言っていいでしょう。

単純な協力や一定の約束事が出てくるのも一つの特徴でしょう。
このような中から共通の目的が生まれ、問題が意識されるようになってき
ます。



            つ づ き ・ T


 あそびを 見つめて

 前回はクラスの中でのごっこあそびを書いてみましたが、その基底にある
ひとりあそびから少し入ってみましょう。

 子どもたちが、自由にあそぶとか、自分であそびたいと思うことを見付けて
あそぶと言うことは、いつでも出来ることのように思えますが、案外難しい事
なのです。

 子どもたちは、過保護であったり過干渉で身動きできなかったり、禁止や
指示になれていると自ら行動することはありません。


 小さい子どもたちは

 特に自我が確立されていない年令の子は、衝動的であり周りの雰囲気に
よって動かされます。
それが本当に自分のしたいこと、欲求することの方向をもつとは限りません。

 このような状況のもとでは「ひとりあそび」はできないと言わなければなり
ません。
「自分であそぶ」楽しさと値打ちに触れないできたと言っていいでしょう。
このためにも「ひとりあそび」を十分に育てるということが大切になってきます。


 場所や物の共有から

 一人あそびの広がりと共に、独占や占有が前面に出てきます。
時には接触もおこり今までになかった場面に出くわします。
共有の場面や場所であそぶことから、用具や遊具、材料など共有する事が
見られるようになります。

 要求と要求とのぶつかり合いもおこり、ケンカや取り合いも出てくるでしょう。
混乱と見えるぶつかり合いが、仲間を育てていく大きな契機になってきます

 この状態を先生が整理したり指示したり、予防的な措置をするとダイナミッ
クな関係は生まれてこないでしょう。




           雨の季節です。  

                                  
 雨の合間を見ては、運動場の水たまりであそぶ子どもたちの姿があります。

 雨の時は室内での活動が多くなってきます。
 最近のごっこあそびをあげてみましょう。


たんぽぽ組 : レストランごっこ・バスごっこ・つりごっこ

ひなぎく組 : つりごっこ・ボーリング・でんしゃごっこ・しんかんせん

ばら組 : でんしゃごっこ・つりごっこ・お店や

もも組 : でんしゃごっこ・レストランごっこ・つりごっこ・野菜そだて

きく組 : お祭り(きんぎょすくい・わたがし・アイス・わなげ 等々)
       おみこし

なでしこ組 : 店や・オークワ・おもちゃ・アイスクリーム・おかしや・花や
          たべ物・レストラン

あやめ組 : レストランごっこ

うめ組 : スーパー・トイザらス・マック・病院ごっこ

ひまわり組 : おばけやしき・ボーリング・回転ずし

ききょう組 : おもちゃ・くじびき・ケーキ・ゆうびんや・車や

等々が、日を見て時間をみてあそびの展開が見られます。

これらのあそびは、いくつかのグループに分かれたり、クラス全員で取り
組まれたりと、年令が上がるにつれダイナミックな内容になってきます。
1学期も終わりに近づきましたが、様々なあそびの中から今一度見直し、
思い出して簡単にまとめてみたいと思います。




            参  観  日


 年少組

6月9日(水)     主題 ー 表現(絵画・制作)

○たんぽぽ組 ・・・ 魚をつくろう(魚つりごっこをしよう)

○ひなぎく組 ・・・ パクパク人形を作ってあそぼう

○ばら組 ・・・ わなげをつくってあそぼう

○もも組 ・・・ 揺れるてるてる坊主をつくってあそぼう 

  〈 クラスの状態 〉

 パネロンを使っての大きなこいのぼり作りの体験は、3才児ながらにして、
友だちの事がわかり、一人あそびから仲間のあるあそびへと広がりを見せて
来ました。

 友だちの名前はすっかりと憶え、おはよーと声をかけ合ったり、一緒に外に
行こう!など仲間意識が出ています。

 「入れて」「かして」「ありがとう」という言葉も増えて来ました。
4クラスの共通した様子が、子どもの世界に出始めています。

  〈 設定理由 〉

 前回に続いての表現ー絵画・制作となりましたが、土台にあるのは5月の
こいのぼり作りです。
クラスみんなで作ったことが一人一人の身に付くことにもつながりました。

 各クラスとも ハサミやノリの使い方がめあての中に入り、参観日当日は、
真剣な眼差しで切っていく姿を見ていただきました。
子どもたちも緊張します。教師たちも息を抜けない場面ですネ。

  〈 当日の様子 〉

 入園後2ヶ月余りという中で、子どもたちは、比較的集中して参加している
姿をご覧いただけたと思います。
3才児はこの時期お母さんの姿を見ると動揺するケースもあり、参観も難しい
ものがあります。

 各クラスとも、先生の話を聞きながら活動に取り組み、ねらいを達成する事
が、大体は出来ていたと言えるでしょう。

 自分たちが作ったものであそぶということは、一つの自信にもつながって
いきます。
2度の参観を通して、しっかりとした力を身に付けたのではないでしょうか。
ぐいぐいと成長していく子どもの姿が想像できるようです。


 年中組

6月10日(木)

○きく組 ・・・ おどるうさぎちゃん作り

○なでしこ組 ・・・ けん玉を作ってあそぼう

○あやめ組 ・・・ ボール転がしゲーム

  〈 クラスの状態 〉

 ほとんどが3才児保育からの子どもたちですが、新しいクラス分けをしてい
る関係で、友だちも様子を見ている部分もあります。

 しかし、そこは年中組ですから、この2ヶ月ほどで、遠足やこいのぼり作り
日常保育での関わりから、新しいつながりも出てきています。
仲間を誘い合ったり、皆んなであそぼうと関わりも大きくなってきました。
時にはぶつかりもあり、教師が仲立ちになって話し合う事もあります。

  〈 設定理由 〉

 前回は、貼ることや構成あそびを取り上げました。
今回は動くものや使ってあそべるものを取り上げました。

 そして、梅雨期に入る事で、ともすれば室内での活動を余儀なくされること
が多く、そのことを想定しての設定ともなりました。
3才の経験の上に立っての、クレパス、ハサミ、ノリの使い方なども再確認し
て、造形活動の力を身につけてくれればと考えています。

  〈 当日の様子 〉

 お母さんが来てくれることで少し動揺するケースもありましたが、全体的には
先生の話を聞いて活動に入っていくことができました。
先生の作った見本を見て、前日までの取り組みを話し合い活動に入っていき
ました。

 そして、今日の取り組みを具体的に示し、絵を描く、ハサミで切っていく、ノリ
で貼っていくと進めることができました。

 できへん、わからないと言う子には個別に関わり出来上がりを楽しみました。
ただ、個人対応の長いケースでは教室全体がざわついてしまい、次回への
反省点としています。

 新入の4才児もいる中で、年中組としての基礎の大切さを学びながら梅雨
期を快適に過ごさせたいと考えています。

 年長組

6月11日(金)

○うめ組 ・・・ パズルを作ろう

○ひまわり組 ・・・ プールで使う船をつくろう

○ききょう組 ・・・ 廃材を使って車をつくろう

  〈 クラスの状態 〉

 1学期も半ば、子どもたちの関わりも深まりつつあります。
友だちを誘い合ってブロックをしたり、虫さがし、サッカー、砂あそびなど、そ
れぞれのグループで楽しんでいます。
染料を使っての「こいのぼり作り」や年中時から育ててきたジャガイモを収穫
してのカレーパーティーなど、年長児としての取り組みの中で、自信と喜びを
感じる日を送ってきました。

  〈 設定理由 〉

 3クラス活動の内容はそれぞれに違っても、共通していることは、作ってあ
そべるものを考えていることです。

 こいのぼり作りでの連続模様の美しさから、パズルでの上下左右対称など、
模様の変化にも気付いていきたいと考えました。

 車作りでは、廃材にポイントを置き、考えてみることに面白さを見付けようと
しました。
組み合わせや手を加えることを通し、とても楽しいおもちゃとなっていくことに
力点をおきました。

 船作りは、夏のプールあそびを目当てに、こいのぼり作りのグループが基礎
になって、今回の活動につながってきました。
教師から廃材提案では、「駄菓子屋さん」「おもちゃ屋さん」等楽しみにしてい
ます。
今回は牛乳パックを中心にした船作りへと入りました。

  〈 当日の様子 〉

 年長組となると教師からの説明もやや難しい所もありますが、真剣な表情で
聞いています。
分からないところは、手を挙げて説明に来てもらっています。
全体への説明と個別対応のやり方を外から見ている分には、もう少し語りか
ける時間を増やしてもいいかなという感想を持ちました。
次回への課題として、指導案は用意されているけれども、今日の保育で何を
理解してもらうのかを、もう一歩踏み込んだものにしていきたいと考えました。

 参観日はやはり緊張の時間ですから、子どもも教師もいかに平常心を保っ
ていけるかということと共に、教師の考えをどう伝えるかを掘り下げていきた
いと考えています。



            カ  レ ー パ ー テ ィ ー   

 
         
   

 

 6月3日(木)快晴に恵まれ、楽しくて貴重な1日を過ごしました。

 振り返ってみると、この会も30年前からの長い取り組みをしてきました。

 丁度その頃は保育の変革をめざしていましたから、教師たちの中からも
必然的に様々な提案がなされました。

 その一つに賑わいというか、日常を豊かにする事をねらって、カレー
パーティーが考えられました。

 当時は人数も多く、特大の釜を借入に行ったり、とてつもないフライパンを
使ったりもしたものです。

 イモはスーパーで獲れると思っていた子どもたちが全国的に増える中、
ここは一つ自分たちで畑に植え育てる活動をめざしました。

 年中の時に種イモを植え、長期にわたる水やりや雑草とりなどを経て、収
穫の喜びと驚き、そして感動する姿を見てくることができました。

   【そして今年もまた】

 5月31日(月)にジャガイモの収穫を行い、年中、年少児達にも土の臭い
をしっかりと嗅いでもらい、大きくなった様子をじっくりと観察してもらいました。

 年長児にとっては、年中時代からの継続であり、自分たちが主役でカレー
作りに参加する気持の高ぶりもありました。

 買い物ごっこで、ニンジン、玉ネギ、リンゴ、カレールーを買いました。

 そして、玉ネギ、ジャガイモ、ニンジンの皮むきと包丁を使っての切る作業
がありました。
火を焚くことと同じくらい緊張する時間にもなります。
小さい組の子たちも見学に来て、ジーと見つめている瞬間です。

 包丁と反対の手は“猫の手”にして慎重に慎重にと気持をはりつめてい
ます。

   【その他の準備】

 招待状をつくって年中少のクラスへ届けに行きます。
もらった子どもたちは、お兄さんお姉さんに大きな期待を寄せることになり
ます。

 薪づくりは、ノコギリで汗をかきながら必死の思いで切っていきます。
こういう体験は園でも減っているのですが、いい機会となります。
2人又は3人1組で、木をおさえる係り、ノコギリを使う係りと力を合わせて
切り落としていきます。

 年中の時からここまで本当に色々な経験を積み上げてきました。
考えてみれば大人のカレー作りよりも数倍のことをやっています。

 当日の火の番は教師たちですが、竈(かまど)に木をくべるのは、子ども
たちも木を入れていきます。
緊張の瞬間ですネ。

 最後にクラス委員のお母さん方が切ってくださったリンゴを入れて、甘くて
おいしいカレーが出来上がります。

 カレーが苦手な子も食べますから不思議な力があるのでしょう。
長い間の折り目、節目に関わった子どもたちの活動を貴重な体験として
受けとめさせていきたいと考えています。

すでに来年へ向けての年中児での話が出ています。



            こいのぼりが 上がった日   


           


 5月29日(金)久しぶりに晴れ上がった大空に、子どもたちの作った
こいのぼりが気持ちよさそうに泳ぎました。
 
 約1ヶ月の時間をかけ、仲間と力を合わせて取り組んできました。

 大きな物(こいのぼり)を皆んなで作る  力を合わせる事をねらいにして
1学期をスタートさせます。


 「3才児」にとっては、一体何なのだろうかという思いで取り組みます。

 大きなパネロン地にポンポン筆で模様を描いていきます。
ポンポンとたたくだけですが、きれいな色になっていきます。
最後には目を入れ、ヒモを通し、口に竹の輪っかを入れて完成です。


 「4才児」 大きな布で作ります。
昨年の経験が生かされイメージはどんどんふくらんでいきます。

 ポスターカラーで大きくぬったり、細かい模様を入れたりと、共同での
作業が、コツコツと続きます。

 こいのぼりの部位についても、顔・胴・尾・背ビレ・胸ビレ・尾ビレ等、共通
の認識を持ち、意欲的に取り組んでいきます。

 個々で関わると共にグループの取り組みも大切にしています。
その時はすぐに決まるグループもあれば、相談がまとまらず、延々とやって
いるグループも出てきます。

 1ヶ月間、少しずつ時間を見ては作ってきた「こいのぼり」が空に上がった
喜びは、満面の笑顔にあふれていました。


 「5才児」 も布を使って作ります。
染料を扱うので、かなりの緊張を伴います。
熱湯を教師が準備し、危険なところは大人の手で進めていきます。

 染料と出来上がりの色が違うことに驚くと共に新しい発見をすることに
なります。
年長組は、進級と同時にグループ活動や当番、係りの活動も始まります。
こいのぼり作りも、活動別グループに分かれて取り組まれていきます。
3才4才の経験の上に立っていますから、危険な事を除いては、自分たち
の力でどんどん進めることができます。
お父さんごい・赤ちゃんごい・吹き流しと三つを作り、縫合、口輪、目と完成
時には力を出し合ったことを認め合い喜び合います。


            風 に 舞 う 日  

 小さな行事としての「こいのぼり」集会
 こいのぼりを一斉に上げると、喜びも最高潮に達します。
天まで届けととび上がる子どもたち。
今までの苦労を忘れて、完成の喜びを共有し合うことが出来ます。

 こいのぼりの歌を全員で歌い、年少、年中組は、わらべうたを一曲、年長
組は、クラスで一曲歌ってくれました。

 その後でこいのぼりの名前を皆んなに教えてもらいました。
      こいのぼりの名前
 
 年少組   たんぽぽ組    「あっちゃん」
         ひなぎく組     「げんきくん」
         ばら組       「ハートちゃん」
         もも組        「ピノちゃん」

 年中組   きく組        「こいのぼりリボンちゃん」
         なでしこ組     「ハサミにこにこちゃん」
         あやめ組      「あやめちゃん」

 年長組   うめ組       「ロケットくん」「リボンちゃん」
                    「にじいろちゃん」
         ひまわり組    「ふきくん」「きいらちゃん」「ナルソンくん」
         ききょう組     「にじいろふきながしちゃん」
                    「にじいろもようくん」
                    「おはなちゃん」

      天気の良い日はうんどう場に集まって元気に泳いでいます。 



            役 員 会

 クラス委員会

 4月30日(金)

 各クラスより代表一人を委嘱して、月1回の定例会を持っています。  
 
 今年度も木曜日と定めて活動する事が決まりました。

    父母の会 会  長    植田様
           副会長    屋様  
     
              うめ組      ・・・  柳田様
             ひまわり組   ・・・  湯川様 
             ききょう組   ・・・  太田様
             きく組      ・・・  小原様
             なでしこ組   ・・・  大西様    
             あやめ組    ・・・  薗村様     
             たんぽぽ組  ・・・  藤本様  
             ひなぎく組   ・・・   高垣様
             ばら組     ・・・  上西様
             もも組     ・・・   川口様

  の方々で一年間活動されます。
  よろしくお願い申し上げます。

 合同役員会

 5月24日(月)

 会長、副会長 出席の下、「ひのくま祭り」40名、「図書」10名の委員の
皆様方と会が持たれました。

 今年も沢山の人に参加いただき心強く思っています。

    ・図書委員長は 小塚様
        副 〃 は 岩本様

    ・ひのくま祭り委員長は 川口様
            副 〃 は 北村様
                    田中様 

 で運営されることになりました。
 この1年間どうぞよろしくお願いいたします。


           可視化の続きに


 これまでに書いたことと逆なようで共通する一文・・・・・・見えないものを見よ
うとする「 虫屋 」の一文・・・・・・岡田朝男を引用しておきます。

 虫屋は公園を見れば、その植木職人的に整備された美しさよりも、虫にとっ
て居心地がいいか、そこに植えられた植物が美しいかという虫の目で眺めて
しまう。

 近頃の公園は日本の植生とは何の関係もない、アメリカハナミズキやセコ
イアなど外国産の木が小綺麗に植えられ、自然の魂の抜けた貧相なものば
かりだ。

 しかし、本物の自然に親しんだことのない若者や子どもたちは、この様に
管理された虫のない緑地を快適だと思うらしい。


 ヘルマン・ヘッセは説いている
 「人間を叡知へ導く方法は、最も単純な子どもらしい方法・自然のものに目
を見はり、自然の発する言葉に耳を傾けることだ」と。

 随分前に手紙として父母の方に配布したものを再掲してみました。

 絵本の終わりに、保育のあり方と子どもを見る目ということで、今回は「可視
化」を取り上げてみました。

 ともすると、見ているものにしか価値を見出せない今の社会にあって、もう一
度心の目を大切にしてほしいということを伝えたかったのですが・・・

 総会の日は、中途半端な話しになってしまい混乱させたかも知れません。

 これを読んで頂き、少し筋を立ててみて下さい。




           可視化の対にあるもの


 それは研ぎ澄まされた子どもたちの耳と言えるでしょう。
全身機能の発達を促す体育活動は、系統的に取り組んでいる訳ですが、
その一方でわらべうたに取り組む中で、声を出し遂型変化等のあそびを
通し、身体のあり方と深く関わってくると考える事ができます。

身近な例で言えば、カラオケで元気になることも最近言われていることです
が・・・。

   詩

 わらべうたは音楽性の面から取り組んでいる一方、歌詞そのものが詩と
してとらえる事ができると考えています。

 うたう   声に出して表現していることは幼児ながらにして、詩の朗読に
少し関わっていると見ていいのかも知れません。

 ついこの間卒園していった年長児は、かなり難しい曲を歌います。
自分たちのものにするためには、くり返しうたう事で身につけていくことが
できます。

 幼児期は目読が出来ませんから、それこそ研ぎ澄まされた耳からどんどん
入ってきます。
丸暗記とは違う「暗唱」という表現をすればいいと思います。

 長い間、学校教育の場では声に出す事より、文字を目で読んで意味を
考える方に重点が置かれる傾向がありました。

 しかし、その流れも少しずつ変わってきているところもあります。
それを考えると、幼児期は「聴覚」の大切さをもっともっと大切にし、韻文の
もつ意味を追求していく必要がありそうです。
何度も声を出して「暗唱」する事で、言葉がからだに入ってくる    子ども
たちからもう一度教えられることかも知れません。

   朗読

 年長・年中組では言語活動が豊かになる二学期、教師から詩(ことばあそ
びのような)の朗読があります。
 子どもたちは真剣な表情で、絵本を読んでもらう時のように、その瞬間耳を
立て、「ウン?」という表情になり、鋭敏に反応してくれます。しっかりと聞き
とりながら、楽しんだり笑ったりと興味をもって受けとめてくれます。
 わらべうた・ことばあそび、子ども向けの詩など少ない時間の中でも大切に
取り組んでいきたいと考えています。

 詩といえば、詩集を目で追ってと想像してしまいがちですが、60年代アメ
リカでポエトトリーディングという詩人の自作朗読がはじまっていたそうです。
そして、詩を書く人に対しては、「声に出してきかせてくれ」という要望が
強まったそうです。
その時の聴集の反応は生き生きと楽しそうで、詩人自身もすごく乗って詩を
声に出していたといわれます。
 このことは雑誌や本と全く違う場であり、文字と同じくらい声で他のに
届けるのは、考えていた以上に大切なことと言えそうです。
「朗読」・・・もう一度考えていきたいところです。



        参観 ・ 総会 ・ クラス会


 4月27日(火)

。。。参観。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 第一回ということで、入園間もない3才児クラスは、いささか緊張気味の
担任たちでした。
ざっと見学してまわった感じでは、導入部から安定した姿が見られ、比較的
集中して取り組めていた様子が伝わってきました。

 ともすれば、父母の来園で甘えたり、ぐずったりがありますが、今回は
それもなく順調に取り組めていたと思われます。

 2才児保育や満3才児(ちゅうりっぷ組)保育を経験した子どもたちが増え
て来ていることも、一つの要因となっているのかも知れません。
この時期の参観は大変なことに変わりはありませんが、以前のことを思うと
様変わりしたと言えるでしょう。

 《 指導案 》

 各クラス 表現、絵画、クレパスであそぼうということで、本当に第一歩  
机に向かえるかな?という取り組みでしたネ。

 導入部では、絵本を読んだり、ペープサートがあったりで、色ぬりをして簡
単な模様を描きました。
いよいよこれからというところですね。

 年中組

 遠足に向けての取り組み   お楽しみ袋をつくろう!

 遠足当日かけっこやあそびの中で使う、おかしの入ったお楽しみ袋を作り
ました。

 〈ねらい〉

○めあてがわかり、意欲的に取り組む
○構成模様を知り、組み合わせを考える
○友だちと一緒に考えたり、作ったりする

 新入の子を含めて、これまでの経験を生かし、自分たちの手で進めていく
部分がたくさんあります。
のりの使い方や構成あそびなど、年少での活動の再確認と、一人一人が
楽しんで作れるように、個々への対応もしていくことを大切にしていく。
さらに、友だちと一緒に作るよろこびも大切にしていきたい。
今回は、改めての基礎をしっかりとふまえると共に、友だちとの関わりも見
ていきたいと考えています。

 年長組

 自分たちの取り組む仕事は初日から始まり、園全体に目を向けていく活
動が展開されています。
一番大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんの意識の元、さすが年長さんの雰囲気
が出ています。
ある面では指示がなくても自分たちの気持ちが満ちあふれている子どもたち
です。

 〈ねらい〉

○誕生会で使うことを知り楽しんで作る
○型抜き、又は編み込みの方法を理解して取り組む
○ハサミやノリの使い方を再確認していく

 今までの経験から、誕生会で使う、お菓子袋を作ることが分かり、前日まで
の取り組みを確かめ、切り込み又は、型抜きの方法を知って取り組んでいく。

 切ることに集中するよう、慎重にゆっくりと取り組むよう話していき、袋状に
なることや、袋の土台に貼っていくよう丁寧に取り組んでいく。

 活動としては、難しいものではないが、第一日目ということで、緊張をほぐし
ながら、年中時を思い出し、年長児としての自覚を引き出すように取り組んで
いった。

。。。総会。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 参観の後、ホールに全員が集まり、昨年度の父母会の決算報告と今年の
予算案が示され拍手を以て承認されました。

 その前に、前会長より新会長 植田様、副会長 屋様の紹介があり、
拍手を以て承認されました。
新会長、副会長により予算案が示され、今年度の父母会の活動が決められ
ました。

 前会長の大谷様、副会長の牧田様には、大変ご苦労をお掛けいたしました
が、今日まで種々ご指導をいただき誠にありがとうございました。
これからもよろしくお願い申し上げます。

 新会長の植田様、副会長の屋様には、これから一年間何かとご面倒を
お掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

 その後の日程は、園からのお知らせやらお願い、連絡事項等がありました。

 ◆年間の行事予定
 ◆週のタイムテーブル・各委員会の説明
 ◆各日毎の予定表
 ◆保育案について

 プリントを通してのざっとした流れをお話しいたしました。
疑問点につきましては、園の方までご連絡下さい。

○こどもについて

 今年度は可視化ということに少し触れてみました。

 父母の皆様は、一生懸命考えられ、子どもたちにとっては、何一つ不自由
の無い恵まれた環境で生活していると思われます。
世間一般には虐待を含め、子どもには住みにくい時代に入ったと考えていい
でしょう。

 そういう面から言えば、ここの子どもたちは幸せそのものといえると思いま
す。

 だだ一つ気がかりなことは、その気持が昴じると、子どもの何から何まで
知っておかないと気が済まない   知っておくことが親のつとめと考え、子
どもの逃げ場を無くす雰囲気がなきにしもあらずというお話をしました。

 このこと自体は間違ってはいないのですが、子どもには子どもの居場所
があって、なにか夢中になれることが必要ではないでしょうか。
これまでも大人が介入すると子どもにはホッとする場所が無くなってしまいま
す。
その辺の棲み分けを考えてみる上で、何もかも知ろうとしないで、あえて知ら
ぬことがあってもいいのでは?と考えてもらいました。
こんなことを言われると不安になってきた方もおられると思いますが、−子ど
もの世界−というとらえ方をもう一度見ていって頂ければいいかなと考えて
います。
 次回もう少し子どものことを書いてみたいと思います。

 

        4月も後半に


 始業式、入園式から実質1週間が経ちました。
子どもたちは教室や園庭で元気に遊んでいます。

 初めての3才児にとっては、家庭と園との違いに戸惑い、まだまだ不安な
部分はあるのでしょう。
しかし、まわりの子や先生とのつながりの中から、少しずつ気持ちもほぐれ、
自分のあそびに入ることが出来るようになりました。

 天気の良い日は、砂場や雑草園であそび、時には、スベリ台やトンネル
基地へも興味を示しています。

 入園間もない時期ですから、一人一人がどれだけあそび込めるかを大切
にしていきたいと考えています。

 1日の生活の仕方を少しずつ身につけていっている段階と言えるでしょう。
満3才児を経験した子どもたちは、生活の仕方もわかり、先生の手助けや、
初めてのお友だちへのアドバイス?もしてくれています。

【年中組】

 もうすっかり園生活を自分のものにしていっている感じがあります。
とは言っても、そこは3才児からの日も浅く、改めて、園のあり方や注意事項
も先生から指導を受ける場面もあります。

 教室の様子は、集中力がすごいなと思う場面によく出会います。
先生とのやりとりを見ていても、じっくりと聞き、次の行動に移す力が極めて
自然な形に出ています。
園庭を含めての環境の再認識をひとわたりすませ、危険なことや行動をどう
防ぐかが話し合われ、4才児としての自覚を引き締まった気持ちで考え始め
たことでしょう。
一つ大きくなったことでの思いが、どのような生活を展開してくれるのかが
楽しみです。

【年長組】

 待ちに待った年長組。
初日からすでに心の準備をしていた、年長の生活を話題にし、実行に移して
いってくれました。
お別れ会で言われた前の年長さんからの伝言をしっかりと覚えているのです
ねー。

 園庭の片付けや、各所の見まわり、小さい子のクラスへの誘導−等々自分
たちの役割と、皆んなへの思いが、お兄さんお姉さんとしての行動に積極性
を見ることができました。

 クラスでは当番活動や係の仕事をはじめ自分たちの生活は自分たちの手
で進めることを土台にした生活ははじまっています。

 教室や園庭での行動やあそんでいる時の表情からも、自分たちが主人公!
の自信がみなぎっているのが伝わってきます。

 先生との関わりの中から、子どもたち同士のしっかりした仲間意識が育って
来てくれるものと期待していきたいと考えています。



         卒園式 ・・・・・ 時間が経ちましたが


         

        3月19日(金)43名の子どもたちが巣立っていきました。

              今年で59回目を迎え、園の歴史に
            又新しい1ページを書き加えてくれました。
   
        花いっぱい音楽いっぱいの卒園式を追ってみましょう。

式前

 15分間ほどを父母の皆さんに、ミニコンサートを開いています。
普段は、子育てに忙しく、音楽会などに行けないお母さん方の為に取り組ん
できました。

 演奏は関西二期会のソプラノ小西潤子さん、
ピアノは幅広い活動をされている鎌田史子さん、
同じくフルートの大塚裕紀子さんです。

 生演奏が入って27年になり、その形式は弦楽
四重奏であったり、ピアノトリオであったり様々に
変化してきました。

 歌手が加わったのは20年になりますが、その頃、「日前宮オペラ」で歌っ
たのを機会に、参加してもらうようになりました。
長い間ソプラノ2人でしたが、今は1人で歌っています。

 プロの演奏者にお願いした第一回目は非常に難航したのを憶えています。
 第一声が幼稚園の子どもに?で始まり、色々と言われましたが、私どもは
一貫して、「わらべうた」でしっかりした音程をもった子どもに育っていること
を話し、やっと承諾してもらったものです。

 当然ぶっつけ本番ですが、スッと子どもたちは入り、素晴らしい歌声を響か
せてくれました。
それ以来安心して、楽しみに演奏に来てもらえるようになり、現在に至って
います。


さて開演です

 一曲目はマイフェアレディより『踊りあかそう』 
軽快に朝からでしたが、思いきり踊る気分でした。

 二曲目はカッチ−ニの『アヴェマリア』
アヴェマリアの歌詞だけですが、非常にきれいな旋律にうっとりです。

 三曲目は『さくら横丁』
この季節にぴったり。沢山の歌曲を残した、中田喜直作曲です。

 そして最後は、ヴァーグナーの歌劇『タンホイザー』より “この素晴らしい
うたの殿堂よ”
ドラマチックソプラノの小西さんならではの激しい歌−エリザベートの思いを
歌い上げてくれました。
朝は誰しも声が出にくいもの。
それなのに 朝一番こんなに激しくも美しい声を聴かせてもらい感謝感激です。

 日常は「わらべうた」を主とした音楽に親しんでいる子どもたちですが、人間
の声ってこんなに凄くて素晴らしいんだということを、オペラ歌手を通して知っ
ていく大切な機会にもしています。
幼児期に、しっかりとした音域での教育と聴く耳を育てる中から“きれいな(
清潔)声”で楽しむ子ども達に育っています。

開式

 
   『威風堂々』の行進曲にのって園児の
   入場です。
   先生の先導で、少し緊張気味の様子が
   伝わってきます。
   一同着席



「園歌」斉唱

  
   卒園式の第一声。幼稚園の歌を歌います。
   毎年のことですが、普段の歌い方はやや
   ゆっくり目ですが、本番は、指示通りの速さ
   で演奏されますので、一瞬耳を傾けた後、
   サッと入っていく順応力を発揮します。



「卒園証書」授与


   一人一人本当に元気な姿で舞台に上がって
   きてくれます。
   緊張気味ながら自信に満ちた表情を見せてく
   れ、園長の一言に 真剣に耳を傾けてくれ、
   話し終わると納得?ウン!という感じでジッと
   こちらを見つめてくれます。

生き生きとした表情は一つの節目を乗り越えていく力なんだと嬉しく思いま
した。

 担任の先生から子どもたちへ向けたメッセ−ジを、私が毛筆で書いた
短冊を添えて送ります。
一人一人への拍手の間にも姿勢をくずすることもなく、静かに座っている
ことができるのも、力がついてきた証といえるでしょう。
43名に約45分、無事授与が終わりました。
園長としてはホッと一息いれたい一瞬です。

「園長式辞」

 しかし、その間もなく式は続き・・・

   卒園する子どもたちへの励ましとお祝いを述
   べ、父母の方々へも、2年3年、4年間のお
   礼と、お子さん達の門出をお祝いする言葉を
   しばし、お話しさせて頂きました。
   毎年冷や汗の時でもあります。



「会長祝辞」

 
   会長、大谷様より、子どもたちへの激励の
   お言葉と、父母、教職員への暖かいお言葉を
   いただき、感謝申し上げますと共に、改めて
   父母会の活動の素晴らしさを思い起こす時
   にもなります。
   本当にありがとうございました。


 さていよいよ演奏と子どもたちとの音楽いっぱいの時間となります。


  
  『一年生マーチ』 ピアノ、フルートの伴奏で
  しっかりと歌い上げました。
  この後へ順調なすべり出しを見せてくれました。




 『世界中の子どもたちが』

 父母席に向いて、手話を入れながらハキハキと
歌っていきます。
もうこの時点でハンカチの波が打っています。
ソプラノも横から入ってくれました。


 『ビリーブ』

 小西さんのソプラノをじっくりと聴いてみたいと
いうことで、先生たちが選曲してみました。
きれいな声にうっとりですネ。
フルートのきれいな入りに加え、ピアノの伴奏に
それぞれの良さを聴かせてくれました。


 『あしたは晴れる』

 さぁ、自分たちも刺激を受けて後半に入っていきます。


  ♪悲しくて泣きたくなるとき想い出してほしい
  ボクらのことを・・・・・♪で始まると父母席は
  ググーッともう涙、涙、涙

  後ろを向いてうたうだけにいやがおうにも盛り
  上がっていきます。


 『はじめの一歩』

 ♪ちいさなとりがうたっているよ
    ぼくらにあさが おとずれたよと
      きのうとちがう あさひがのぼる

          しんじることをわすれちゃいけない・・・♪

 難しい前奏にも耳をしっかり立てきれいに歌い始めます。
かなり時間も経ち少し疲れも? ソプラノがきれいに引っぱってくれています。

 『ネコの二重奏』

   あの有名な作曲家、ロッシーニが子どものため
  に書いたと言われています。

  今まではソプラノ2人で演じていたのですが,
  今年はフルートの大塚さんが相手をしてくださり、
  小西さんとの絶妙のコンビを見せてくれました。


異色の二重奏となり、子どもたちもジーッと見つめているのが印象的でした。
卒園式では定番になっています。

 『空より高く』

 螢の光の曲に詩を変えたものです。
いよいよ終わりにさしかかりました。
 ♪1.人は空より高い 心を持っている

  2.人は海より深い 心を持っている

  3.だからもうだめだなんて あきらめないで

   ・・・・・・・君の心よ強くなあれ 海より深く 強くなあれ


 
  大人にとっては、昔の自らの卒業や別れを
  思い出し ジーンとくることになります。
  そして、子どもたちの力に感動を覚えます。



 『思い出のアルバム』



  幼稚園定番の歌ですが、先生と一緒に四季
  折々を振り返りながらゆったりと歌い込んで
  いきました。



 『修了の歌』



  年中組の子どもたちが入場し、送る歌と言葉、
  年長組の返す歌と言葉、先生からの歌で幕と
  なりました。



「退場」

 『崖の上のポニョ』の曲にのって元気よく退場
 です。
 年中組は廊下で拍手で見送りました。




「父母退場」

 『今日の日はさようなら』の歌声にのってゆっくりと退場です。

 子どもたちへの思い、ことば様々の活動を見守ってきたことが、大粒の
涙となり清々しい気持ちになっていくのでしょう。
1時間40分の長丁場、子どもたちの素晴らしい成長の跡をみることができ
ました。

 私たちには一つの思いがありました。
最近では最も少ない卒園生。

 どのように送り出そうかと一年以上前から先生たちと相談し、色々と考え
を出しあってきました。
43名の声量はどうだろうか。
劇の会ではその半分のコーラスで素晴らしさを実証してくれました。

ホールの飾りを一新しよう!先生の数も減っている中で、苦労したことを思
います。
いつの間にこんなに作ったのと、私が聞いたほど、すごい準備をしてくれま
した。
飾り付けが始まると、ホールの雰囲気が一気に変わり、子どもへの思いが
ひしひしと伝わってきました。
紙で作られた天井からのカーテンや大楠、桜をはじめ、沢山の花々、動物
乗り物とワクワクする部屋を演出してくれました

           
        


  
    それにつられて、階段の踊り場には、
    レッドカーペットまで入れてしまいました。





    きれいな生花や 鉢植えを含め花いっぱい、
    そして音楽いっぱいの心に残る第59回
    卒園式を挙行できました。

    ありがとうございました。




        平成21年度を終わるにあたって 

 入園と進級から1年。
心身共に成長した子どもたちです。
ぐんぐんと背が伸びた姿に思わず大きくなったね!の言葉をかけることの
多い今日此の頃です。
そして、心優しく友だちを思いやる心を持った子に育ってきてくれました。
いろいろな出会いがあり、ぶつかりがあり、一つひとつ紐ときあいながら
人間関係をつくり上げてきました。
幼いなかからも、友だちと向かい合う気持ちを大切にしてきました。

 しめくくりとなった「劇の会」はこの1年の育ちを心ゆくまで見せてくれた
のではないでしょうか。
目の前で表現しているのは我が子?なのかと思わず目を疑うほどの迫力
に、涙があふれるのを禁じ得ませんでした。
いつの間にこんなに大きくなって・・・しっかりしてきた実感を味わいました。

 短い時間でしたが、懇談会を通しても、この1年を振り返り次の年度への
希望と期待を話し合えたことを嬉しく思っております。
父母の皆さま方と、お子さまを通して理解し合える事は次への大きな力に
なっていきます。
教師、父母、子どものより良き関係をつくり上げていきますようお力をお借
し下さい。
私たちも精一杯の力をふりしぼっていきたいと考えています。

 子どもの成長はいつも一直線ではありません。
ら旋状にと言われるように一歩登って二歩後退のような現象の中から
育ってくる姿を見ることができます。
生活実感があり、子ども、大人にとっても園が楽しいところでありたいと
考え、行動に移してまいります。
これからも暖かいご支援をいただきますようお願いいたしまして御礼に
かえさせていただきます。

父母各位

                                 園長  紀 俊武





        い よ い よ 明 日 は 卒 園 式   

 19日年長組の子どもたちが卒園していく日です。

 今年で五十九回目の卒園式を迎えることになりました。
日前幼稚園の伝統を受け継ぎ、園の歴史に1ページを加えることになり
ました。

 会長、副会長様を始め各委員会、趣味の会の皆様には、この1年間
力強く支えて下さいましたこと、心より御礼申し上げます。
又、父母の会々員の方々には、何くれとご協力賜りましたこと衷心より
御礼申し上げこれからの活動の糧にしてまいりたいと考えています。

 卒園していく四十三名の子どもたち。
すばらしい劇の会は未だ熱さめやらずの感がありますが、少人数の中
からも何倍にも匹敵する迫真の演技をみせてくれました。
悲劇で涙、喜劇でも涙。
涙涙のお母さんたちでした。
我が子の成長に胸が熱くなり、入園の頃を思い出し言葉にはならなかった
のではないでしょうか。

 そして人間関係という言葉が素直に使える程子どもたちの仲間意識と
行動に目を見張るものがありました。
立派に育ってくれたことに心からの拍手を送りたいと思います。

 花と音楽に溢れ第五十九回の卒園式を心に残る1日にしたいと考えてい
ます。

 一人一人には成長と課題があります。
これからのご活躍をお祈り致します。
それと合わせて、父母の皆様方には2年3年、又は4年間の園と教師に対
するご支援に心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

                           平成 二十二年三月十八日

 年長組父母各位                     園長  紀   俊 武



             育         つ   


 ブログや文化部新聞(近日発刊)からも「お別れ会」の様子が伝えられ
ました。
年長組は、これまでに取り組んできた園全体の仕事を、小さい組の子に
向かって、実にはきはきと話してくれました。

 それを受ける、年中、年少、満3才児の子どもたちは、一つも聞き逃さな
いぞ!という姿勢で、全員が集中する会となりました。
毎年のことですが、この会は水を打ったように静まり、子ども同士というの
は凄い力を発揮するのだという事を知らされます。

 この1年を振り返ってみても、一人ひとりの成長は心身共に大きなものが
あります。
教師と子どもの関わりは当然の事としても、子ども同士の関係がしっかりと
根をはり、育ってきていることに、驚きと嬉しさがこみ上げてくる時がありま
す。

 入園間もない頃から、大人から見るとともすれば乱暴に見えたり、ひたす
ら泣き叫んでいる、全く話しが聞けない等々見た目には困った現象があり
ますが、周囲の子どもたちはその理由を分かり、どうつき合うかをものの見
事にやってくれることもありました。
かつてバラバラだった状態から、1年の生活を通して、仲間を認める力を身
につけてきてくれました。
大人の力と子どもの柔軟さが加われば、こんなに素晴らしい人間関係がで
きるのだということを今年も又、小さい力の中から大きな可能性を知らされる
ことになりました。
子ども達にありがとう!本当に感謝感謝です。

 年長組はいよいよ卒園式。 式の練習も後2日となりました。
幼児期はまだまだ言語活動が式典等では難しく、音楽、歌を介しての時間
となります。

 これまでに参観を含め様々な様子をご覧いただきましたが、音楽全般を
通しての発表はこの機会ということになります。

 日頃のわらべうたはこれまでに 120曲程歌ってきています。

 清潔な声を要求してきましたが、それに答えて素晴らしい歌声を聴かせて
くれます。

 今年の卒園は43名と一番少ない年ですが、その倍の声量のような気が
します。
本当にきれいです。
じっくりと聴いてあげて下さい。
音楽も大好きで、自分の声帯(声)を大事にして、歌うことの良さや楽しさを
存分に味わってきました。

 当日は プロの演奏家とぶっつけ本番となります。
ピアノ、フルート、声楽家は子どもに合わせてくれますが、子どもたちも耳を
立てて、さっと入っていく力が育っています。
生演奏は27回、声楽家とは20回目。
その積み上げてきた力もしっかりと見て聴いて下さい。


        年 度 末


 劇の会が終わったと思ったら、最後の参観もあっという間に過ぎてしまい
ました。
ブログで紹介していますが、年長組、年少組と年中組あやめ組は「健康・
体育」の領域を 年中組、きく組、なでしこ組は表現、音楽(わらべうた)に
取り組みました。

 前回は音楽(わらべうた)について書きましたので、今回は健康、体育に
ついて少し取り上げておきます。

 健康というとらえ方で
〔健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う〕とあり
ますが、日常にくり返し取り組まれる、清潔に保つことや、衣服の着脱、食
事、排泄などは、一人ひとりが獲得していくことになります。

 それを並行してという言い方が適当かどうか分かりませんが、長期の継
続性や、仲間と関わり合いを深めることで、様々な体験をしていくことが大
切にされます。

 各学年で取り組まれた、マット、とび箱などは、3才児から親しむというと
ころからの出会いを大切にし、2年目3年目へと少しずつレベルを上げて行
くことになります。

 年長組になれば、全員が5段たて跳びを目指しますが、中に難しい面も
あり決して無理をさせず、小学校へ任せていきます。

 そして、仲間と取り組む遊びを沢山経験することで、「人間関係」のあり
方も学んでいくことになります。

 サッカーはボール遊びから始まり、年長では、チーム対抗やクラス対抗へ
とあそびが高まっていきます

 どうしても ダンゴサッカーになりがちですが、パスやドリブルなど、はっと
させられる時も出てきます。

 どんな方法にせよ点が入ることはやはり特別なようで、飛び上がって喜ぶ
子どもたちです。

 体育的な活動は、楽しくて明るい子どもたちをイメージしますが、勝ち負け
にこだわる傾向が出ています。

 今回は取り上げていませんが、リレーなどで小さい組の子どもたちの間で
それがあり、いささか驚かされました。

 追い越されるとその場で泣き出す、負けているとバトンをもらっても走らな
い等いつの間にそんなことを身につけたのか、不思議で仕方がありません。

 体育的なあそびの中で、勝敗にこだわると弊害を生んできた歴史があり
ますが、幼児期の生活でも考えていかなければならない時代に入ってきて
いるようです。

 そのことは、さしおいても、自分の体を自分の意志で動かし、柔軟な体を
獲得しはじめた子どもたちです。

 ともすれば危険とも背中合わせの取り組みですが、その緊張感の中で
育つ部分も大切にしていきたいところです。
安全性には徹底して配慮をし、細心にして大胆な取り組みを通して、彼らの
成長を保障していきたいと考えています。

 今回の参観を通し、ひとまわりもふたまわりも大きくなった子どもたちに
出会われたのではないでしょうか。
この1年の成長を心と体を通してご覧いただきました。

役員会

 3月5日の会を以てこの1年の活動を無事終了しました。

 こどもたちの為にを合言葉に、忙しい中をぬって様々な活動に参加下さい
ました皆様方、本当にありがとうございました。

 最後に一言ずつ話しを出していきましたが、涙々の連鎖で、この1年を思
い出すにつけ、苦労と成功を改めて感じとられたのでしょう。
こんなに涙の会は私も初めてで、つい一言書いておきたくなった次第です。
本当にご苦労さまでした。  ありがとうございました。

そして 懇談会が始まりました。

 わずかな時間ですが、お子さまの成長を担任とじっくり話し合ってください。
この1年を見ても素晴らしいものがあります。
まして、卒業していく、2年3年の成長は何にも変えがたいものと言えるでしょ
う。 これが終わると卒業式ですよね。

12日は 子ども同士のお別れ会です。

 いろいろしてもらった お兄さんお姉さんへのお礼をします。

 年中児は 劇、歌、演奏を
 年少児は プレゼントを
 年長児は 自分たちの園全体の仕事の報告があります。

下の組の子は本当に静かに水を打ったかのように聞き入っています。
いよいよ次はボクたち、私たちと考えているのです。
そして、いい意味の伝統が受け継がれていくのです。
すばらしい会です。 (ブログでも載せています。)


        劇の会のその後


 本番は予想をはるかに超える力を出し切った子どもたちでしたが、沢山の
人を前に緊張度もかなりきつかったようです。

 その割には、お母さん手を振ってくれたとか、お母さん泣いていたでとか、
結構余裕のあるところも見せていました。

 しかし、舞台を降りてくると同時に、あー緊張したー!と言って大きな安堵感
にひたる子どもたちでした。
やり遂げた充実感と達成感があり、自信溢れる姿を見ることができたのも、
成長の大きさを物語っているのではないでしょうか。

 今、教室では緊張から解放?されてのびのびと劇を楽しんでいます。
殆どの子がどの役のセリフも覚えているようで、役交代をしながら何度も取り
組み、劇の会が“ ほんまもん ”だったことが今の活動を通しても知ることが
できます。

 考えてみれば、人前で話したり、演じたりすることは、一般的には難しい
仕事です。
それをやり遂げた子どもたちは、やはり凄いことだったのだと頭の下がる
思いです。

 年少組でも予行の後に内容の変更をしていますが、先生の心配をよそに、
きちんとやり遂げているのには驚きました。
力をつけていたのでしょうね。
年中、年長は当然のように対応していきます。

 3才児の会話を寸借。

 出演しない日は休みなので、お互いに応援出来るよう話していたそうです
が・・・・・。
「家からパワー送ったで」 「私も送った!」 「パワーきた?」 「きたきた!」
「みんなのパワーでがんばれたよね」と関わりも一層深まったようです。

  外あそび

 ともすれば室内が多かった生活ですが、終わってからは存分に体育的な
あそびを楽しんでいます。
サッカー、ナワとび、リレー、ドッヂボール、参観も近いし、とび箱なども次を
目指してとんでいます。

 のびやかさが、心からも発信されるのでしょうか、爽やかな笑顔と共に、
園庭に、響いています。

 年長組はうめ、ひまわり組男女に分かれてサッカーの試合。
   2日(火)は「お別れパーティー」を開きました。
まずサッカーで体をほぐし、ホールでは、大○×クイズで歓声を上げました。
 
 そして、お菓子やヤクルトバイキングを楽しみ、一緒におやつをいただきま
した。
43名の仲間が一つにとけ込んできた一瞬でした。

 子どもたちの中にもさまざまな余韻が残った劇の会だったと思います。



       劇 の 会

 25日(木)、26日(金)のこの2日間、1組2組に分かれての会がありまし
た。

 子どもたちの成長が、こんなに素晴らしいのもかと、思わず涙されたお母さ
ん方も多かったのではないでしょうか。
子どもたちは、しっかりと演じながらも、お母さん泣いていたで!と見るところ
は見ているんですネ・・・・・。

 私も長年つきあってきていますが、本番にこれほど切れ味の良い表現を
してくれたのは珍しいことだと思います。
全クラスがそうでしたから、この一年又は二年三年の園生活が、きちんと
営まれてきていた事の証であることを示してくれた事にもなります。

 しなやかで豊かな子どもたち

 劇づくりは動くことからが一つの要素になっています。
絵本を読んだり、お話を作っていく中で、どういう動きがあるのかを探って
いきます。
教室で劇ごっこをしながら、1月の下旬からは、9回の舞台稽古が各クラス
に割り当てられます。
 
 幅7m、奥行き4mの狭い空間をどう使うか、どう動くかを先ず試していく
のが、舞台練習の第一歩となります。

 日頃、からだを存分に使ってきている子どもたちは、舞台の広さを計るか
のように、しなやかに動く事ができているのに驚きさえ覚えます。

 自分たちの演じるお話の意味が理解されてくるに従い、明るい表情に加
え、ある種のゆとりすら感じさせる雰囲気が漂ってきます。
お話を楽しむ事、演じる事で仲間とともにいることを確かめ合うということも
無意識の内に分かりあってくるのではないでしょうか。

 生活の中に劇がある

 本来子どもたちは表現することが好きですし、その欲求をもっています。
しかし、表現の仕方をめぐっては、様々な見方や考え方があり、私たちも、
これでいいのだろうかと自問自答しながらの歳月であったと思います。

 日前幼稚園で言えることは、入園前の一日入園に人形劇に出会い、始業
式、終業式、クリスマス会、お別れ会、月々の誕生会での寸劇や劇的表現、
お母さんたちの着ぐるみ等々、日常的に劇に親しむことが沢山あります。
又、劇の会の頃には、予行でじっくりと見せてもらい、普段の稽古でも、クラ
ス単位に見学しあい、感想を述べあい(かなりシビアです)又次の段階を目
指しています。

 そのように考えると、改まった劇ではなく、普段の劇的表現に何を加えて
いくかというところにきていると言えるでしょう。
表現することは、ごく自然なことと言えるのではないかと考えています。

 子どもたちの力
 
 劇を見ながら、目の前にいるのは、本当に我が子なの?と思ってしまう程、
演じきっているのですよネ。
一見さりげなく、落語なども、ひょうひょうと取り組んでいるのを見ると、思わ
ず引き込まれてしまったというのが実感でしょう。

 感情移入の大きな劇でも、ある種懸命に取り組みながらも淡々としたところ
がかえって観ている者の気持をぐいぐいと引き込んでいったのではないで
しょうか。

 満3才児の可愛いわねで始まった会でしたが、年少組の確かさに驚き、
年中組の構成はすぐに5才児クラスに追いつきそうと思わせ、年長組は本番
直前まで変更し、考えをぶつけ合っていただけに、心ゆくまで伝えきり、語り
きったという子どもたちの気持がひしひしと感じ取れる内容となりました。

 父母の協力と後押しを得て

 子どもたちは園長に見てほしい、ほめてほしいという願いを持っています。
三週間ほどの間、結構な時間、私も練習につきあうことになります。
具体的なところをほめるという役回りですが、見てもらう、見せたいというの
がつくっていくうちにはっきりと気持ちの上で意識してきます。

 見る側がいて、演じる側があるというのは劇づくりでは当然のことですが、
見せる事にウエイトを置きすぎると、子どもの劇とはかけ離れてしまう難しさも
持っています。

 かつて、人数の多い時代には、スタンドマイクや集音マイクを使った事も
ありました。
しかし、最後にたどり着いたのは、父母の方々に静かに見てもらうことが、
子どもへの最高の贈り物になるからと、お願いをし、今では安心して子ども
たちが取り組める環境となっています。
この様になって40年近くになりますが、子どもの一挙手一投足を、自分の
目で見、自分の耳で聴くことで、その瞬間に伝わる大切さを感じとってこられ
たものと思います。

 こんなに素晴らしい父母の方々との出会いが、子どもを育て、背中をぐいー
と押してきてくれたのではないでしょうか。
日前の保育のうしろには、父母の静かなパワーに支えられ、ひいては子ども
たちに支えられてきたものと考えています。

 今年の年長児は43名。二組に分かれると21と22名でしたが、最後の合唱
では、素晴らしい響きを聴かせてくれました。
会場の皆さんもこんなにきれいに   としばし、声にならなかったようですが、
あの分厚い声量は、卒園式でどんな歌を聴かせてくれるのか、今からが楽し
みです。
 
 常々話しているように、日前の行事は3つの柱     うんどう会、ひのくま
祭り(作品展)、劇の会、に大きく縛り込んできました。
さしずめ、卒園式は音楽の会になるのでしょうか。
冗談ですが、劇にしろ、わらべうたを通しての合唱にしろ、コンクールがあれ
ば出してみたいと思うほど素晴らしいものをもっているんですよ・・・・・。

 補

 劇の会当日も少しお話ししましたが、日常の生活での人間関係ができてき
ているからこそ、今の劇活動が成り立つのだと言いました。
又、その逆はまさしく、劇つくりを通して人間関係をつくり、「伝えあう」大切さ
を知らせていくことになります。

 少し入園の頃を振り返ってみてください。
最近は幼稚園に入ることは、子どもたちにとっては周囲の雰囲気から大体は
察しているのですが、いざ教室にきてみると、何んか似た者が居て、物は取
られるわ、あっちへ行けと押されるわ、訳のわからない事ばかり。

 幼稚園に来るまでは、家の生活で意のままに育ってきたものが、はたと困る
ことばかり。

 子どもたちにとってのスタートは「わかりあえない」というところからではなか
ったでしょうか。
言い方を変えれば、自分のことをわかってくれる人としか話さないし、話さなく
てもすむ状況があります。
このことは一般的にも言えることですが、「伝えあう」努力   劇づくりの中か
らの大きな要素と考えていくことが今必要なことかも知れません。

 最後になりましたが、先生たちのねばり強さと、柔軟な思考力があっての劇
づくりだったと思います。 若さに脱帽です!!



      日 前 窯 (ひくまがま) と 第 11 回 陶 芸 展

 ひのくま幼稚園に陶芸窯が入ったのは、昭和49年の事です。
それから数えてみると早くも36年になります。
現在の窯で3代目になりますが、子どもたちの為に、そして、陶芸部の
お母さん方の為に大活躍をしてくれました。
園長の趣味が嵩じての陶芸入門でしたが、よくぞここまで、の思いが
あります。

 現在は電気窯との併用で随分楽になりましたが、園児の多い時期には
徹夜に近い状態で焼成に取り組んだ事もありました。

 お母さん方の陶芸は、すっかり自立されたというか、全てを自分たちで
まかない、代々部長さんを選びながら、セミプロに近い人も排出されるよう
にもまりました。

《 子どもたちは 》

 日常的には、砂あそびやどろんこあそびの中で、土に親しむ機会は
ありますが、ネンドあそびも、結構楽しむ事もあります。

 11月のひのくま祭りの作品展では、作品の展示があったり、それを
見学する事で、子どもなりの刺激を受けることにもなるようです。

 そして、陶芸展     ギャラリーを借りての展示は園とは違う空間で
『光』を当てる事で新たな輝きを見せ、感動を呼び起こす事にもなりました。

 見学に来た子どもたちは、次への期待感と技術的な学習もするので
しょうか、年々素晴らしい作品に出会うのも嬉しい限りです。

 素焼きの素朴さと本焼きの光沢のコントラストにも子どもたちの感性
が行き交っています。
形の面白さや凄さに見とれるひと時ですが、色彩を求めての七宝焼きも
年長組では経験しています。

《 想い出 》

 この領域では、画家で園長をされていた故・村谷壮一郎先生からは
様々教えていただく事が多く、誕生会のお母さんへのプレゼント等々
沢山のご教示を受けました。

 七宝焼のヒント、画廊で光を当てることなど、その当時教えていただいた
のが、懐かしく想い出されます。

 千葉県市川市の住宅街にあるこの園の保育室は青、黄をはじめ部屋に
よって色を変えているのには驚かされました。
画家の方の感覚なのでしょうネ。
モネの部屋にもそんなのがあるようですが、色彩感覚の素晴らしさを感じた
ものです。
 アイリス幼稚園     瀟洒な佇まいでした。

《 陶芸展へのおさそい 》

 子どもたちの力、お母さん方の後押しをいただき、11回の長い開催に
こぎつける事が出来ました。

 1月23日(土)、24日(日)の16:00まで。
近鉄カルチャーセンターで行っています。
お時間の許す限りご高覧いただければ幸いです。

 
      参   観   日

 今回は 表現 − 音楽(わらべうた)と 健康 − 体育に分かれて
取り組みました。

●12月2日(水) 3才児 − 音楽わらべうた

たんぽぽ組 担任のノートから
〈 導入部 〉 朝からお母さんが来る事をとても
・うたおー 楽しみにしていて、きちんと集ま
・ウチノウラノ って始められる。
・ももやももや 導入の部分では1つ1つ拍を確
・うえからしたから かめながらハンカチでのしぐさ
遊び等楽しんでいけた。
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 「うたおー」の拍打ちから入って
・にぎりぱっちり いき、拍はメトロノームに合わせ
・エーエズゴーゴー て、とっていくことが出来た。
・カラスカズノコ(女の子) 「にぎりぱっちり」は、今回主要で
・かえるがなくから 取り組み、2人組のペアを変えな
・はちはちごめんだ がら楽しんだが、自由に組ますと
・もぐらどんの 難しいことも出る。
・トウキョウト  今日はやはり興奮気味で、お
母さんがきている分、きちんとで
〈 集結部 〉 きるところと、ふざけの部分も出
・ゆきふるしろい たが、1曲1曲あそび方はよく分
「ゆきのペンギンヤさん」(ピアノ曲) かり、楽しんでいるところは見て
もらえたと思っている。


 
ひなぎく組 担任のノートから
〈 導入部 〉 導入部はとても集中して取り組め
・にぎりぱっちり た。
・ももやももや 一曲一曲歌う前に「大きく動こう」
・ぶーぶーぶー 「歌に合わせて動くんだね」と再
・ウチノウラノ 確認していく事で、意識して取り
組めた。
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 主要部で、お茶をのみに、エーエ
・お茶をのみに ズゴーゴーは、集中している状態
・エーエズゴーゴー で取り組め、きれいな声も認めて
・はちはちごめんだ いった。
・かえるがなくから 「もぐらどの」や「はちはちごめん
・いしのなかの だ」はあそび方がおもしろく、お母
・もぐらどんの さん方も、リズムをとってとても楽
・どんどんばし しそうに見てくださっていた。
・トウキョウト 子どもたちの声を聞いて、「きれい
やなァ」って言ってくれたり・・・と
〈 集結部 〉 すごく温かい雰囲気の中での参
・ひとやまこえて 観で子どもたちものびのびと楽し
「ふしぎなポケット」   (ピアノ曲) めていた。


 
ばら組 担任のノートから
〈 導入部 〉 見てもらうという事が嬉しくて、み
・いっちくたっちく んなで手をつないで円になる時
・ととけっこうー もつい手を引っぱったり、床につ
・ぶーぶーぶー いたりで、やや集中に欠けるとこ
・ウチノウラノ ろがあった。
 導入では、次は〜しようと意欲
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 的な姿があった。
・お茶をのみに  いつもは始める前に、教師が
・かえるがなくから 口ずさんでいた為なのか、今日
・どっちどっち は曲名だけを伝えた上に、教師
・はちはちごめんだ の声がかすれて歌えなかったの
・いしのなかの で子どもたちで歌い始めるのが
・エーエズゴーゴー 難しかった。
・もぐらどんの  拍を揃える事や、足をしっかり
・トウキョウト 上げる事など、できる子も多く、
最後まで楽しく取り組めた事を
〈 集結部 〉 認め、自信につながってくれれ
・ひとやまこえて ばと願っている。
「アイアイ」        (ピアノ曲)


もも組 担任のノートから
〈 導入部 〉 朝からハイテンションで、絵本を読
・うえからしたから みながら入っていった。
・はちはちごめんだ 全体に興奮気味で導入では落ち着
・ぶーぶーぶー いて入り、うたを歌う事を楽しめて
・せんべせんべ いた。
主要では「いしのなかの」は中心の
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 子もしっかりと歩き、まわりの子も
・いしのなかの 歌う事ができていた。
・エーエズゴーゴー 仲の良い子や自分の渡したい子ば
・てるてるぼうず かりに当ててしまうので、「てるて
・おちゃをのみに るぼうず」では違う子に当ててあげ
・かえるがなくから ようと話し合っていく。
・もぐらどんの 「お茶をのみに」は男子のみ。
・ひとやまこえて 「かえるがなくから」は女子のみ。
それぞれしっかりリードしたり、拍も
確かに歌えていた。
〈 集結部 〉 いつも通りの取り組みでスタートし
・ゆきふるしろい たものの気持ちの高ぶりや嬉しさで
「雪」            (ピアノ曲) 話しを聞けないところもあったが、こ
れからの課題にしていきたい。


●12月4日(金) 4才児 

きく組   健康・体操 担任のノートから
(準備体操) 今日までの頑張ってきた成果を見
・縄とびをする てもらおうという気持ちで取り組ん
・リレーをする だ。
縄とびはとべる子が増えてきてい
るが、もう少し課題も残している。
もっともっと取り組んでいきたい。
(ホールに移動) リレー:一生懸命に走り、ハプニング
・マット(前転) もあったがすっかり自分たちで取り
・とび箱の準備 組んでいけるまでに育ったと思う。
・とび箱 これからも自分たちで楽しんでいく
・3段たてとび のではないか。
・3段横とび マット:フォームはいいので、後は
・4段横とび まっすぐに前転ができればと思う。
とび箱:ふみきりで、少し迷う子を
除いては、大体がとび越せるところ
へきている。
タテとびは時間をかけていけば、自
然ととび越せていけるのではないか
と考えている。


なでしこ組   健康・体操 担任のノートから
・準備体操をする(前とび) 縄とびでは男の子も連続してとべる
子もふえてきている。
・リレーをする 女の子はきれいなフォームでとべる
    (2チーム) 子が多い。
リレーはお互いがよく分かり、しっか
・ホールに移動する りした走り方で最後まで取り組む事
ができていた。
・マット インナーに入る事も大体わかってき
   前転 ているようである。
マットは緊張で一部教師の補助が
・とび箱 必要であったが、大体は自分の力
 3段横とび で前転ができていく事ができた。
 3段縦とび とび箱、3段横とびは比較的とびや
 4段横とび すいところがあったが縦は踏み切り
ができると、きれいに飛び越せると
ころへきている。
4段横とびも大体はできるようにな
っている。


あやめ組   音楽(わらべうた) 担任のノートから
〈 導入部 〉 少し緊張気味で始まった参観でし
・こんこんちきちき た。
・曲あてあそび 「なんかしんどなってきた」「ドキドキ
(ハミング・ピアノの音を聴き何 してきた」と男の子たちからの声で
の曲かを考える) のスタートでした。
こんちきやハミングの導入の部分
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 では、教師の歌をよく聞いていたか
・おちゃをのみに ?ハミングのところでは、子どもに
・カラスカズノコ 先をこされたが、すすめていくことが
・うみだよかわだよ できた。
・ひとまねこまね お茶をのみにはまだ緊張感の中で
・もどろう あったが、見てもらうという気持ちが
あり音をきき、歩く方向を向いてリズ
ムよくすすんでいくことができた。
カラスカズノコも普段通りに拍を感じ
て歩くことができた。
〈 集結部 〉 うみだよかわだよも音をよくきき歌
・ひとやまこえて に入っていく事ができたと思う。
ひとまねこまねは大好きで、お母さ
              ん方の拍手もあり、楽しい雰囲気で
あった。
ピアノ曲 ピアノ曲はお母さんたちに向いて一
「あわてんぼうのサンタクロース」 列になって歌い、又違う味わいが
ありました。


●12月3日(木) 5才児 

うめ組  表現音楽(わらべうた) 担任のノートから
〈 導入部 〉 曲あては、よく聴いて、最後まで考
え、しっかりと答えていた。
曲あそび 家の人も「オー」と驚いていた。
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 主要曲
・いちわのからすが ・いちわのからすが−手がはずれた
が教師も入り一緒にうたい始めて
いけた。
・ツルツル ・ツルツル−渦はうまくまけ、ぬけ
る門も自分たちでうまくすすめてい
けた。
・やまのやまの ・やまのやまの−テンポを意識して
うたい動けた。
・ふるさともとめて ・ふるさともとめて−取り組むごとに
自分たちののもになってきている。
・ほーずきばーさん ・ほうずきばあさん−1人1人しっか
り歌おうという意識がある。
・おてぶしてぶし 拍を感じて動ける子が多い。
・げっくりかっくり 最後のげっくりかっくりまで集中して
取り組めていた。
〈 集結部 〉 参観は考えていた以上の成長を感
・ゆきふるしろい じたが、少し目を離したすきに走っ
たり舞台に上がったりの姿があり
              残念であった。
ピアノ曲 自分たちの行動を律せられる子ど
「ジングルベル」 もに育てていく課題となった。


 ひまわり組
    表現音楽(わらべうた)
担任のノートから
〈 導入部 〉 ハミングで いちわのからす
リズムで ツルツル
曲あそび ピアノで おつきさんこんばんは
しっかりと聴いてきちんと答える事
〈 主要部 ・ 教師的部分 〉 ができた。
・ツルツル ・ツルツル−ともすれば速くなりが
ちだが、先頭の子が、拍に合わせ
・いちわのからすが て歩き、渦をまき、門をくぐる事が
できた。
・やまのやまの ・やまのやまの−交互唱で役交代
を楽しみしぐさあそびを繰り広げた。
・おつきさんこんばんは ・おつきさんこんばんは−拍をしっ
かりとれていた。
7拍を半周でも1周でもきちんととれ
ていた。
・ふるさともとめて ・ふるさともとめて−きちんと歩けた
楽しい雰囲気で回を重ねる程あそ
びが深まった。
・いちわのからすが ・いちわのからすが−拍をしっかり
ととれしぐさもよく揃っていた。
・げっくりかっくり ・げっくりかっくり−手合わせがきち
んとでき足の運び、順送りもしっかり
とできる。
・よくかくれろ ・よくかくれろ−あそびとうたと隊型
を同時に求めるのが難しく、この日
〈 集結部 〉 は追いかけと逃げるあそびに入っ
・ゆきふるしろい てしまった。
ピアノ曲 次回はタッチで交代を考えてみる。
「赤鼻のトナカイ」


 健康 ・ 体育

 運動会をはさんで、子どもたちは、体を動かす事がより楽しいものになって
います。

 今回は年中2クラスであったが、体力、体格もこれからしっかりしてくるところ
へ入ってきました。

 縄とびは、女児の方が早く自分のものにしている傾向があり、男児は、コツ
を覚えるところと言えるでしょう。

 リレーは年中には難しいインコーナーの話しが出ていますが、年長の様子を
見てきているので、少しずつ理解できているようです。
その前に、しっかり走る、楽しんで走ることから、チームで力を合わせることを
知っていきます。
靴が脱げてもしっかり走る姿がありました。
自分とみんなという関係も見に付いてきているのでしょう。
友だち関係が育つ大切な取り組みともなります。

 マット、とび箱は、1つ1つ順を追っての取り組みとなり、3才からの系統的な
成果が少しずつ出ていました。

 マットは教師の補助を入れながら、肩・首の安定を図っての前転を行いまし
た。

 とび箱は助走とふみ切りの部分を一つの課題にして取り組んでいます。
横又はタテとびのどちらか、又は両方が出来るようになっていますが、手の
バランスを考えながら安定したとびこしを目指したいとかんがえています。

 表現     音楽(わらべうた)

 幼児期における音楽教育って何だろうか?というとこらからの出発でした。
季節の歌や今流行のアニメソングをはじめ、騒音に近いような音が巷に溢れ
ていました。

 子どもたちにとって、その場しのぎ的な音楽に疑問をもっていたの時−わら
べうた−との出会いがありました。
早くも40年近くも前になります。

 それ以来、子どものノドを育て大切にする、聴く耳を育てる、仲間と一緒に遊
ぶ中で、様々なあそび隊型を身につける。
子どもたちにはきれいな声を要求しますが、はてな?とけげんな顔を返してき
ます。
しかし、間髪を入れず、さっと歌い出し私たちが求める専門的な用語−清潔
な声−で揃えてくれるんです。

 長い間の伝えあいと伝統の中からわらべうたも確かな位置を占めているの
がしみじみと伝わってくる瞬間があります。
卒園期までには 120曲からの歌を身につけてうたうこと、聴くことの素晴らし
さを私たちに教えてくれるまでに育っていってくれます。
年長児は卒園式のうたが 本当に楽しみです。


      ひのくま祭り − 作品展から10日


○子どもたちに感謝

 いつものことではありますが、子どもたちが自分の手で、自分の考えで作り
上げてきた作品の数々でした。
そして、仲間がいる、大人(先生)の発想も加わるというところから、共同の大
きな作品を生み出し、あっと驚いたり、成る程と思うものが、それぞれのクラス
で出来上がってきました。

 ひのくままつり当日の子どもたちの凄かったこと    自分のやってきた
事、取り組んできた事、作品の内容等々一生懸命話してくれました。
そこには、作った《物》を通しての生きた〈言葉〉が飛び交っていました。
単なるおしゃべりだけではなく、きちんと伝えようとする姿勢がありました。

 もう一つ、〈お話し〉を語ってくれました。
クラスのテーマに添った作品から様々なイメージを広げ、お話がありました。


○お家の皆様方にも感謝

 自分の、自分たちの作品を前に、子どもなりに伝えようとするお話をきちん
と受け止め、耳を傾けて下さった事で、子どもたちは認められた事をとても喜
んでいます。
その上、ほめて下さった事で、一人一人が自信に満ちた表情になり、これまで
の活動を誇らしく思っているのではないでしょうか。
子どもたちの成長を共に喜び合える皆様方に心からの感謝を申し上げたいと
思います。
こういうことこそが、子どもが育つ原動力になるのではないでしょうか。

○心を押し出してきた子どもたち

 このことはよく書いてきました。
描画、造形の分野では、上手下手というような結果評価で終わる危険性を
はらんでいます。
しかし、その途中には、完成へ向けての心の動きや、苦しみや悩みなど、
様々な事があっての上で作品を生み出してきます。

 子どもは子どもなりに考えたり、苦労をしながら作品作りに取っ組み合いを
する事があります。
だからこそ、出来上がった時には、色々なお話が出来るのではないでしょう
か。
沢山の廃材を使い、生命を吹き込んでくれた子どもたち。
完成の暁にはみんなで遊べる事を一つの目標にもしています。
個人製作からも人形や動物などは、劇ごっこへの道筋になる事も多くありま
す。
絵にも沢山のお話が入っている事があります。

 このように見てくると、一年の半ば過ぎに位置づけられてきた、この取り組
みは、人と出会い、物と出会う中で、様々な展開を見せてくれる素晴らしい
内容を持つものとなりました。
私がよく言ってきたのは、運動会を機会に子どもは変わるという事でした。

 しかし、今回の様子を見ていると、作品展が、すごく大きな成長の節目にな
っている事を実感する事ができました。

 お母様方の「ひのくままつり」に対する企画運営にも改めて感謝申し上げ
ながら、子どもたちの様子を少し追ってみました。

●満3才児「ちゅうりっぷ組」

 うめ組のボーリングをさせてもらう。
とても楽しかったようで大喜び。
他のクラスも興味を持って見学する。

 自分たちで作ったもので、誕生会ごっこをして様々な会話を楽しんでいま
した。
 
 お母さんガメに乗ったり、電車ごっこも部屋いっぱいにスペースをとって遊
びはじめました。

●3才児 「たんぽぽ組」

 「すごい」「すごい」と、どのクラスにも入るたびに驚きで感動していた。
材料や作り方にも興味を持ち、色々と聞きに来る姿があった。
 作ったもので自由にあそびを始める。

買い物に出かける子、映画を見に行く子、今日の晩ご飯は?等々様々な
会話が飛び交っていました。

●「ひなぎく組」


 たんぽぽ組では野菜やケーキ本物みたい!
もも、ばら組も年少のテーマがわかりやすいようで、「かわいいなァ」「上
手やなァ」と見せてもらう。
きく組では忍者や家に興味を持ち他の年中組の紙ネンドに気付き、大きく
なったらできる事に喜びを表している。

年長さんでは陶芸に興味を示し、質問もよく出ていました。

 トーマスは勿論のこと、駅弁はひのくま祭りが終わるまでのお楽しみだ
ったので、「いらっしゃいませ」「どれにしますか」と、会話を楽しんでいました。

●ばら組

 どの作品にも興味を持ち、「すごーい」「これどんなにして作ってんの?」
と、話す姿があった。
あやめ組の大きなケーキを見て、ワァーこんな大きなの食べたいと話して
いたり、年長のものに圧倒されていた。

 自分たちで作ったものであそぶのは、本当に嬉しいようで、ずーっとあそ
んでいる。

 バスに乗って、運転手を決め、「○○へ行ってください」と話し、みんなで
乗る事を楽しんでいる。
すべり台は一番のお気に入り。
本当にすべれるんですかとお母さんたちもびっくり。

●もも組

 さっそく作品であそぶ。
「ホットケーキはいかがですか?」「はい、どうぞ」と、食べさせてあげたり、
作る人になったり、食べる人になったり、一人何役にもなってあそぶ姿も
あった。次はもう少し役割を増やし、あそびを広げていきたい。

 他のクラス見学も「うぁー」「すごいなあ」と喜び、これゼリーの入れ物で
作っている、ペットボトルのふたやなど、色々な発見に会話も弾んでいま
した。

一つ一つ見ていくと、「かわいい」と言ったり、「すごい」と言ったり、作品を
見る楽しみを味わっていました。

●4才児 「きく組」
 ひまわり組の天気予報のくるくる回るのが、きく組のどんでん返しに似て
いるのを楽しんでいた。
子どもたちの色々な発見が沢山ある中で、たんぽぽ組のジュースやケーキ
がいいにおいがする!というのは面白かった。
実際はにおわないが、イメージがあるのでしょうネ。

 忍者のテーマが決まった時から、劇ごっこへの道筋があったので、早速
お話しを出し合い、ストーリーをつくっているところ。
今は一人一人の発想を取り上げ、少しずつ文章化をしているところです。
どういうのができるのでしょうか!

●「なでしこ組」

 各クラスに入るたびに、「うわぁー、すごい!」と感動していたり、「こんなの
作りたいなぁ」と言ったり、「マカロニで作ってるんか?」と学んだり、学ぶ事の
多い見学でした。
教師からの説明や違う見方を話す事で、子どもたちの認識がさらに広がる
事もありました。

 待ちに待ったあそび。     ガラゴの家に入っては「オーイ○○くん」と
言ったり、テーブルでドーナツを食べたり、橋も落ちないように、ゆっくり渡っ
たり、沢山のあそびの中で、充実しきった笑顔を見せていました。

●「あやめ組」

 ワクワクしながら各部屋を訪ねました。
年長さんでは、これすごいね、ワニやカブトムシにも興味を持って、陶芸、
木工への期待も高まりました。
ひまわり組のかみなりのオニや、お花の国みたい!とか、ぬいぐるみにも
見入っていました。

 つくったものであそぶ   劇ごっこをしてみました。
紙芝居のストーリーをしてみたいという事で「うちゅう人がいい」「カブトムシ
やりたい」「サンタさんになってプレゼントをくばりたい」等色々な役が出て
きました。
ストーリーをつくり始めているところです。

●5才児 「うめ組」


 他のクラスの作品を見て、何でどうやって作っているのか見てこようと話し
合って見学に行きました。

 野菜のスタンピングを見て、「これ模様画、野菜や!」「レンコン」「何か星
の形の・・・・オクラや」と言ったり、キリンの角は「ストローや」目は「ボタン使
ってる」、サンタのひげは「わたフワフワ・・・・」など知ったり考えたり・・・・・。

 自分のクラスの作品も思いっきりあそぶことが出来ました。
海の中を探検しようと、みんなで潜水艦に乗ってみようと、全員入れる事が
でき「やったー!」という感じ。
運転します・着きました   外に出て、トンネルくぐりや、サメとの遭遇、ハリ
センボンも・・・。
その後はボーリングや玉入れもして楽しみました。

●ひまわり組


 ちゅうりっぷではその頃を思い出す子もいて、懐かしい感じのようです。
小さい組の子も上手やな!と楽しく見学しました。
素材や材料にも関心が高く、友だちと話し合いながら見学していました。
同じ学年のうめ組には興味の強く、同じ版画でも違うと面白いと言ったり、
細かい所まで観察していました。
 忍者やトーマスでもあそばせてもらおうと楽しみにしている所があります。

 自分たちのものでは、神さまの中に入って楽しみ、作った頃を想い出し
ていました。
題名の通り、ただなんとなく空間の素晴らしさを感じてあそぶ、フワフワする
ような感覚で遊泳しているのでしょうか。

 お天気ルーレットで「雷がおっこったぞー」「おへそをかくせー」と神さまの
中でお天気ごっこをしてる姿もありました。



      明日はいよいよひのくま祭り


 文化部よりB4、12ページにわたる「ひのくま」が発行されました。
いつものことながら、その力作に頭が下がる思いがしています。

本当にご苦労さまでした。
子どもの生活を見る視点の素晴らしさを今回も書いていただきました。
併せて、お母さん方の取り組み活動を紹介されています。
再掲の形で簡単に書いておきましょう。

◎ひのくままつり委員会◎

 「おじゃましまーす。」とひのくままつり委員さん達が、活動されている集会
室に足を踏み入れた途端、目に入ってきたのが、大きな紙、牛乳パックが
何段にも積み上げられたもの、机の上はパステル等の文具がいっぱいで、
足元にはダンボール、部屋中が色々な色で散りばめられ、聞こえてくるのは
セロテープを伸ばして切る音や、お母様方の確認し合ったり相談をされてい
る声。
まさにここは作業場!!と言う感じ・・・。

 お伺いした日は、14〜15名の方が各分担に分かれ、作業に取り組まれ
ていましたが、その活気に圧倒されつつも、製作工程の中で初めて観るもの
も多く、「これはなんですか?」「これは何をされているんですか?」等の
質問や感想にも皆さんが《絵顔》でお答え下さいました。
そしてその《笑顔》は皆さんが力を併せ、楽しく取り組まれている事の全てを
表しているよう・・・と感じずにはいられませんでした。

◎着ぐるみの会◎

 着ぐるみの会さんが活動されているお部屋へ向かう途中から、歌声が
聞こえてきました。
お部屋を覗くと、中ではお母様方が円になり、真剣な表情で振り付けの
練習中。
しかし、1回終わる毎にホッとした笑顔と共に、和気あいあいと互いに確認
などをされていました。
時には音楽を流しながら・・・の練習の途中で、「あ!間違えた!」の声に
みんなからドッと笑いが・・・。
でも誰しも動きは止まらずに進んで行くという、楽しくも(スゴイなぁ)と感じる
場面も。

 当日は着ぐるみを着ながらの動きなので、とても大変だと思われますが、
手話を交えての踊りもあるとのこと。
とても楽しみです。

◎絵本の会◎

 いつも楽しく活動されているとうかがっていた絵本の会さんへお邪魔させ
て頂いた時は、部屋に入るのを一瞬ためらってしまう程、皆さん紙芝居の
絵の色付け作業に集中されていて、とても静かでした。
現段階では、『読み』の練習に入られているようです。

 絵本の会に数年活動されているお母様は「最初は(子どもたちが聞いて
くれるだろうか・・・。)と不安いっぱいでしたが、沢山の子どもたちが見に来
てくれて、また〔ありがとう〕の言葉が嬉しくて・・・。ですから、今もみんなと
楽しく取り組ませてもらってます。と少し恥ずかしそうに話して下さったのが、
とても印象に残りました。

◎陶芸部◎

 OBのお母様方を含め十数名いらっしゃる陶芸部さん。
伺った日は数名のお母様が粘土を手に、楽しく会話されながら、作品作り
をされていました。
今までの完成作品を幾つか見せて下さり、手にとって説明されている表情
は、とても嬉しそうで素敵な笑顔でした。



     作 品 展 へ

 いよいよ最後の週になりました。
うんどう会や他の領域とも並行しながら、少し多くの時間をさいて取り組んで
きた表現−絵画−製作−でしたが、うんどう会に次ぐ2つ目の行事−ひのく
ままつり−作品展 に到達しようとしています。

 最近では、こういう活動も簡単にとか、もうやめておこうという風潮も方々で
見受けられるようになりました。

 しかし、子どもの活動を見渡した時、つくる、描くということは、心の中を押し
出してくるという意味からも、大切にしていきたい活動ととらえています。

 作品をつくる、描く、は ともあれば、できた、できない、上手、下手という風
に短絡的な結果評価になってしまうと大いに問題があります。

 大切なことは、取り組む過程を丁寧に」見ることで、一人ひとりの思いや願
いがつたわり雄弁に物語ってくれることが沢山あります。

 幼児期の子どもたちにとっては、十分な言語表現が出来ない分、絵や造形
活動は言語以上にお話をしてくれると言われます。
一番大切にしてあげたいことかも知れませんね。

 かつて、砂場で川や池を作ったり、大きいな紙にみんなで絵を描いたりと、
一緒に取り組む体験をしたことがあります。

 今回の作品展でも共同の作品がありますが、考えてみればこういう体験
が土台になっていたんですよネ。
自分の思い、そして仲間の考えが生かされたり、時にはぶつかり合いなが
らもイメージを共有することから、大きな立体作品へとつながっていくので
しょう。

 廃材が生きるをテーマに長年取り組んできましたが、ご家庭から寄せられ
た数多くの素材から工夫を凝らし、真剣に取り組んでいる子ども達の姿が
あります。
空箱やプラ廃材など、どう扱えばいいのか考えていた子どもたちも、イメージ
がわいてくると共に、次々組み立てて仲間と話し合い新しい展開を見せて
いきます。

 時には教師の提案もあり、子どもたちにとっては新たな発見という場にも
なります。
完成が近づくにつれ、やりたいことや、ふくらませたいことなど、次々と心の
思いが飛び出し、みんなの意見も飛び交うのもこの時期です。

 全体像が見え始めたことで、製作意欲に一気に火がつくのでしょう。
残る数日、ますますの盛り上がりに期待しながら、一人ひとりが充足する
活動であることを再度認識しながら、みんなの力を知る大切な取り組みで
あったことをしっかりと押さえていきたいと思います。

 週末には、各クラスからの、『便り』がB42枚位で詳しく出ます。
すみからすみまで読んで下さい。
そして、当日のひのくままつりをおたのしみにー。



     アクセス 20,000超

 
ホームページ改定以来、2年半が過ぎましたが、毎週のように沢山の
アクセスをいただきありがとうございます。

とうとう延べアクセス件数が20,000件を超えるまでになりました。
つたない文書ですのに、このように多くの皆様方にお読みいただき、恐縮
いたしております。

 有難さと嬉しさの裏側で、責任の重さと書かねばならないという強迫観念
に襲われることもしばしばでございます。
改めて特別なことは出来ませんが、今までのように、日々のことなどを少し
ずつ書いていくつもりですので、よろしくお願い致します。

 ブログの機能がすごいことになりましたネ。
8カ国語に翻訳されるようになっています。
もうビックリ!です。



     ひのくま祭り

 ひのくま祭りも今年で36回を迎えることになりました。
子どもたちの作品展創立以来続いていましたが、それに合わせてお母さん
たちも何か始めようと言うことで1974・昭和49年に始まりました。
@子どもたちを楽しませよう
Aお母さん同士も何か目的のある活動をしてみよう
と言う事であったと思います。


 それ以来父母の皆さん方の大きな支えをいただき、様々な経緯をたどり
ながら、今回も開催されるはこびとなりました事、心からの感謝を申し上げ
ます。

 クラス委員会、ひのくま祭り委員会を中心に、陶芸部、手芸部、絵本の会
着ぐるみの会、図書部、文化部の皆さんと幾度かの合同役員会を持ち、各
部、委員会は5月から細部に亘る取り組みをされてきました。
又、当日だけでも手伝っていただける人も手を挙げてくださったり、OB会の
ご協力は毎年のことですが、有り難いことと感謝いたしております。
良い1日になりますよう心よりお祈りしたいと思います。

**年長組**

【ねらい】
・子ども同士で話し合い作るもものイメージをふくらませて工夫したり、考え
 合う場を大切にする。
・1日の取り組みについて話し合い継続した活動(生活)を大切にして、意欲
 的に毎日を過ごす。
・後で遊べることを楽しみにして、友だちと協力して取り組む、
・出来上がったことを喜び、満足感を味わう。
・自分たちの作品を大切に扱うようにする。

【各クラスのテーマ】
うめ組『海の中を探検しよう』

〈共同製作〉・・・潜水艦、珊瑚礁、深海、サメ
〈個人製作〉・・・海の生き物(版画)、模様画、観察画「くつ」、
          陶芸(土鈴、虫・・・等)

           

ひまわり組『もこっとした ちっちゃな ふんわり そらのせかい』

〈共同製作〉・・・神様、雷様、雪だるま、天使、星、月
〈個人製作〉・・・好きなことをしている自分(版画)、陶芸(自分、動物・・・など)
          虹をつくっている小人や天使(想像画)

           


**年中組**

【ねらい】
・製作を通して子ども同士の関わりを深める
・クラス全体で話し合いの場を持って、自分たちが納得して取り組めるよう考
 え合うことができる。
・色々な廃材を使って新しい物を作り出す喜びを味わう。
・作ったり描いたりするめあてを理解して取り組み、最後まで頑張って仕上げ
 ることができる。
 また、作品を大切にする気持ちを育てる。
・継続して作ってきたことで出来上がった作品に満足感を持ち、ひのくま祭り
 当日への期待を待つ。

【各クラスのテーマ】
きく組『忍者がきた!!』 (お城、だんご屋 等)

                 

なでしこ組『カバンうりのガラゴ』 (ガラゴ、カバン 等)

            

あやめ組『サンタさんの誕生日』 (ケーキ、サンタ)

            


**年少組**

【ねらい】
・一人ひとり何を作るかと言うめあてを理解して取り組む
・色々な廃材を使って、描いたり、作ったりする事を楽しむ。
・基礎的な力(切る、貼る、描く 等)をのばす。
・作ったもので後日あそべることを楽しみにする。
・最後まで頑張って作り上げた喜びを味わうと共に、友だちと協力して
 大きな作品を作り上げた満足感を味わう。

【各クラスのテーマ】
たんぽぽ組『買い物に行こう』(店、映画館、買い物バッグ 等)

            

ひなぎく組『機関車トーマス』(トーマス、切符売り場、駅弁 等)

            

ば  ら組『動物園』(バス、ぞう、きりん、ライオン 等)

            

も  も組『しろくまちゃんとこぐまちゃん』(キッチン、プール、ホット
                             ケーキ 等)

            
 



     参 観 日       表 現 ( 言葉 )

10月21日(水)   年少組

10月22日(木)   年中組

10月23日(金)   年長組

 
 この領域は 範囲が広く現場から言えば、やや頭をかかえる時が
あります。

ともすれば、文字が読める、書けるだけに関心や興味がいってしまい、
そこに到達するまでの様々な体験や経験を通し 獲得する事の大切さ
を知ってもらいたいと願っています。

○保育案はB4紙1枚の量になっていますが、H.Pの関係で、クラスの
状態 これかららの課題は割愛しています。

○ねらいと予想される幼児の活動指導上の留意点を掲載してみます。


年少組あるクラス H21.10.21(水) AM10:30〜11:10 


《本日のねらい》

・絵カードを使って言葉あそびを楽しむ中で語彙を増やす。
・ストーリーを理解して、一人ひとり自分の役割をもって話したり、表現
 する事を楽しむ
・自分の役と相手の役を理解して、会話を楽しみ、関わりを深める
・お話しの世界を楽しみ、イメージする力を育てる

時間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:30 ・本日の取り組みの話 ・興味を持って楽しく参加できるようにする
 を聞く ・興味を持って楽しく参加できるようにする
・本日の取り組みの話 ・沢山の絵カードの中から自分のグループ
 を聞く  に与えられた問題のものを探し、それが
・言葉あそびをする  何か発表していけるようにする
   ・仲間あつめ ・もし間違っていても考え直していける様に
   ・頭字あつめ  したり、友だちと教え合う事も大切にする
10:45 ・「3びきのこぶた」の ・自分たちで準備をしたり、意欲的に参加で
 劇ごっこをする  きるような場を大切にする
   ・お面をつける ・一人ひとりはっきりと話せるように励ます
   ・自己紹介をする  教師もピアノで効果音を入れたり、劇が
   ・準備をする  スムーズに流れるように配慮する
   ・劇ごっこをする ・戸惑う時は声をかけ、思い出していけるよ
   ・話し合う  うに励ます
   ・後片付けをする ・一人ひとり頑張ったところ、楽しかったとこ
 ろなど評価し、次への自信、意欲につなげ
 ていけるようにする
11:05 ・絵本を見る ・絵本の楽しさが味わえる様、落ち着いて
 ゆっくり読んでいく

※年少組4クラスは、子どもたちは先生の話を聞きながら 集中して取り組む
 姿が見られました。
 お家の人が来てくれるという事で いささか興奮気味のスタートではありま
 したが、絵カード等が始まると落ち着きはじめ、集中して取り組みはじめ
 ました。
 仲間集めを含め先生とのやりとりの中で、文字への興味も出てくる頃と
 言えるでしょう。

 劇ごっこは 自分は○○の役をしますとみんなの前で話ながら簡単な劇
 ごっこを楽しみました。
 普段は小さな声の子も、今日ははっきりと言える子も出て、楽しい一時と
 なりました。

 父母の方々の集中した雰囲気が子どもたちを後押ししてくれたようです。 
 ありがとうございました。

年中組あるクラス H21.10.22(木) AM10:10〜10:50


《本日のねらい》

・言葉あそびを楽しむ中で文字に親しみを持ち、語彙を増やす。
・人の話を落ちついてきき、理解しようとする力を育てる。
 又、きく事の大切さを感じる。
・グループの友だちと協力して紙芝居を読む事を楽しむ。
・ゆっくり、はっきりと読む事を無理なく大切にする。

時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:10 ・絵本を見る ・絵本をきくときのマナーを守って、お話
 聞く  しの世界を楽しめる様に導いていく。
・絵本を楽しむながら文字に興味をもつ。
・落ち着いてきくことを大切にしたい。
〈言葉あそび〉
10:15 ・文字探し ・□の中に入る文字を考えて、出し合う
(例→□んぴつ  事を楽しめる様にする。
    =えんぴつなど ・答える中で間違えてしまっても、次に
 再挑戦していける様に知らせる。
・しりとりを一人一人 ・人前で発言することも無理なく取り組
 める様にしたい。
・戸惑う子に対しては個々に応じて支
 え導いていく。
・秘密の小窓 ・絵文字カードを使って子どもの興味
 ある物を当てるゲームの中で雰囲気
 作りを大切にしたい。
・などなど ・などなどの遊び方を理解してグループ
 の友だちと文字カードを使って答える
 事を楽しめる様にしたい。
10:40 〈紙芝居〉 ・グループの友だちと協力しあって取り
・グループの友だちと  組める事を大切にしていけるよう導き
 協力して自分たちで  たい。
 作った紙芝居を読む。 ・聞いてる子は落ちつて友だちの読んで
 いる姿を見守れる様知らせる。
・最後までがんばって読んでいく事が
 できた事を認めていく。
・詩をきく ・絵がないために落ち着いてきき、想像
 する楽しさを味わえる様にしたい。

※1学期から頭字あつめ、仲間あつめ、しりとり、なぞなぞをはじめ言葉あそ
 びを楽しんできました。
 絵本の読み聞かせも大切にし、その世界に引き込まれる子どもたちです。

 参観当日は 導入部で絵本の続きを読み、お話の世界を楽しみながら
 文字への興味、しっかりと聞く事を大切にしました。

 言葉あそびでは、子どもたちの集中する力もすごく興味を持って取り組む
 姿がよく出ていたと思います。
 文字に対する関心も高く 教師からの問いかけにも、キビキビと答える
 子どもたちでした。

 紙芝居は時間をかけて絵を描き、文章を考えてきたものだけに、一生懸
 命読んでいる姿が印象的でした。

 詩はその世界に入るのでしょうネ。
 目をつむって聞き入るこなど、よく受け止めていました。


年長組あるクラス H21.10.23(金) AM10:10〜10:50


《本日のねらい》

・様々な言葉あそびを楽しむ中で、文字への関心を高めたり、語彙を増
 やす。
・文字を書く中で正しい筆順を知る。
・グループの友だちと紙芝居を読む中で関わり合いを深める。
・相手に伝えようという気持ちを持ち、はっきり話すことができる。
・落ち着いて、友だちの紙芝居を見たり、詩を聞く事を楽しむ。

時 間 予想される子どもの活動 指導上の留意点
10:10 ・今日の取り組みについ ・一人ひとり今日の内容が分かり、楽し
 て話をきく  んでいけるようにする。
◎言葉あそびをする ・前の文章を聞いて、後に続く言葉を
・文章を考えよう  考えていけるようにする。
「○○だから〜」 ・語尾の終わり方も知らせていく。
「××だけどー」
・グループの友だちと ・グループの友だちと一緒に相談し、考
 言葉をつくろう  えていける場とし、話し合う事を大切
 にしていく。
・一人ひとりが、落ち着いて考えていける
 ようにする。
・文字プリントをする ・戸惑いのある子には、個人的に関わり
 無理なく書いていけるようにする。
10:35 ◎グループで作った紙 ・練習してきた事を認め、励まし、一人ひ
 芝居を発表する  とり自信を持って読んでいけるように
 する楽しさを味わえる様にしたい。
・グループごとに前に出 ・見ている人に伝わるように、ゆっくりと
 て1人1枚ずつ読む  はっきりした声で読める様に励まして
 いく。
・友だちの紙芝居をみる ・見る時は静かに楽しんで見られるよう
 にする。
10:45 ◎詩をきく ・言葉のおもしろさが分かるように、ゆっ
 くりと読んでいく。
 又、静かに落ち着いて聞けるように
10:50  する。

※日頃から色々な経験や、自分の気持ちを発表したり、クラスで話し合った
 り、気持ちを伝え合うことばなどを大切にしています。

 自分の名前を書いたり プレゼント作りで友だちの名前を書いたりと関心
 も高まり 筆順も取り入れる頃になってきます。
 読むことはどんどん進み、言葉あそびや文章作りの中から 紙芝居づくり
 へと発展していきます。
 グループでの相談や話し合いもどんどんふくれあがってくるようです。

 参観当日は 導入の段階からスムーズに取り組みが始まり、教師との
 やりとりも興味いっぱいに進む様子が伝わってきました。

 一人ひとりが、よく考え、しっかり答えてくるという姿勢があり、この領域の
 楽しさや面白さをしっかりと受け止め、つくり出してきているのが分かりま
 した。
 文字プリントも順調に取り組め、次へ次へと欲求も広がりを見せています。
 紙芝居づくりはグループで完成させていましたので、当日は一人1シーン
 を読みお話を伝える努力が伝わりました。

 話をきくことは本当に楽しいようで 子どもたちの想像する力のすごさを 
 知らされました。



    小 う ん ど う 会

 もう随分前になります。
うんどう会の後に又、こういう事をするようなったのは・・・。

 うんどう会の意味は?と問い直すところから少しずつ意識の改革を
求めていきました。
それは教師自身であり、父母の皆さん方にもお願いし、協力を求めて
いきました。

 その根底にあるのは、子どもたちが主人公になっているかという問い
かけから、少しずつの手直しが始まりました。

 大人から子どもへ

 一大イベントとして取り組まれていたうんどう会は、教師、父母(体育役
員)が中心になって、子どもはお客さんという 長い昔からのうんどう会
が続いていました。子どもたちは、指示待ちであり、何も考えずに、大人
の言う通りに動けばいいという側面があったのです。

 大人の役割って一体何なのだろうかということと、子どもは何をすれば
良いのかを考えてみようというところから、うんどう会のあり方を考える
ようになりました。

 まず体育役員を無くし、子どもたちに任せてみよう。
教師は一歩引いたところで、子どもを支えてみようというところから、内容
の検討を含め、子どもが自ら取り組めるものを選び出していきました。

 集中するために

 うんどう会当日は、他の学年の取り組みをどれだけ一生懸命見学出来
るかが一つのバロメーターとなりました。
応援することも興味を持つきっかけともなります。
年長組の子も結構3才児の遊戯を楽しんだりしますし、3、4才児は大き
い組のことをやりたがることにもつながってくるようになりました。

それまでは、言われることをこなしていた部分があった子どもたちも、準
備や片付け、ライン引きなど、しっかり順番を知っておかなければならな
いし、進行も見ておく必要も出てくる中で、集中してうんどう会を楽しむ姿
が出てくるようになりました。


 他の学年を見て

 自分たちの事は勿論、他の学年の事をしっかり見ることで出来るように
なった子どもたちは、もっと色々な事をしたいという気持ちになり、小うん
どう会の位置づけが出来るようになりました。

 3、4才児も出来る範囲で準備、片付けも意識的に取り組めるようになり
そのことを楽しみの一つに組み込めるようになっています。
このことが来年のうんどう会につながり、子ども自身の手で伝えあっていく
大切なものを小うんどう会は内包していると言えるでしょう。


 のびやかで笑顔一杯、そして、精一杯の声を
ふりしぼっている声援を聞くと、改めて、子ども
たちの成長を感じる今日この頃です。



     遠     足


ブログで紹介していますが、遠足が雨や台風でのびのびになってしまい、
子どもたちにとっては待ちに待ったというのが、実感でした。
それだけに喜びも何倍にもなり、晴天の下、思う存分楽しい1日を過ご
すことができました。

 年長児は 交通公園へ電車で出かけました。
往きは『いちご電車』帰りは『タマ電車』ということで、これだけでも遠足
に行ったと言う満足感で一杯でした。

 電車の乗降を含め、車内でのルールなど、しっかりと守り、安全で楽
しい緊張感を味わうことになります。

 公園では交通ルールの再確認。
そして、クラス写真、ドングリ(まてばしい)ひろい、大型遊具などのびや
かに 遊び、お昼のお弁当となります。
楽しい会話をしながら、グループでいただきました。
お母さんの手作りはやはり美味しいようですネ。
その後は、思い思いにあそびを楽しみ、帰路につきました。



年中組 ・・・ 紀伊風土記の丘

園バスで行きました。
体つきもしっかりしてきたこの時期、しっかりとした足どりで目的の場所
に着きました。
クラス写真の後、リングバトンでリレーを楽しみ、ドングリ山へいざ直行!
今年も結構沢山ひろうことが出来ました。
お家へ持って帰り、干したりあそんだりと子どもたちから話を聞きました。

 グループの友だちと一緒に座り、お弁当を楽しみました。
早い子はさーっと食べてしまい、おやつや遊びに興じる姿がありました。
一方ゆっくりと味わいながらお弁当を楽しみ、最後までがんばる姿も
ありました。

風土記の丘の空気は澄んでいて、言葉ならない何かを与えてくれるの
ではないでしょうか。
存分に動き、大きな呼吸をしながら美味しい空気を吸い込んでいる子ど
もたちでした。



年少児 ・・・ 紀伊風土記の丘

 歩く距離がいささか長いかな?と思いますが、きれいな空気に誘われ
て、一生懸命歩く姿が可愛い3才児です。

ウォーキングの大人からも声をかけられがんばっている姿がありました。

 クラス写真の後は 少し急な坂を上がり、広場でいっぷくの後、リレー
を楽しみました。
そしてドングリひろいへ−3才児なりに沢山?とったで!と満足そうに
袋をみせてくれました。

 お昼は大きなシートの上で、先生と一緒にお弁当となりました。
お母さん手作りの可愛くてきれいなお昼ごはんをいただきました。
お母さん方、本当にご苦労さまでした。
子どもたちは心ゆくまで、お昼を楽しんでいました。

 帰りは、歌を歌ったり、お話しをしたり、楽しい雰囲気でバスに乗って
満足でした。

えんそく       やはり日常の園から外へ出るということが、子ども
たちには、新しい世界へ探検に行く気持ちにさせるのでしょう。
期待感も大きく、思う存分動き回り、体いっぱいに空気を吸収するの
ではないでしょうか。

 違う所へ行くことの緊張感もあります。
自分たちで、きちんとしていかないと大変なことになるということも身に
つきはじめます。
ちょっとした自立の芽も大切にしたいものです。

 一人一人自分たちがしっかりしなければ楽しい1日にならないという
ことを知る機会でもあり、日常の延長の上に位置づけていきたい非日
常でもあります。
無事にいけて何よりでした。


    雨 雨 ・・・・・・ 

運動会までは順調に来ましたが、遠足週間に入り、ずーと雨ばかり。
3学年延期は 初めてのことです。
台風も近づいていますので十分にご注意下さい。

遠足に出ている間は、残った学年は小運動会の計画があります。
うんどう会で見た他の学年の競技、演技に興味があり自分たちで
取り組むのを楽しみにしています。

年長、年中児は、自分たちの力で準備や片付けも 自然な形で取り
組まれていますが、年少児もここへ来て、少しやれるところは自分の
力でやってみようと、はりきっています。
お兄ちゃん、お姉ちゃんのをしっかりと見ているのですね。

雨の日は室内の活動が中心となるのは当然の事ですが、ひのくま祭り
へ向けての話しあいや、参観日(言語の領域)に必要なものを取り組
んだりと、外に出られない分、エネルギーを集中させたいと考えてい
ます。

しかしながら、これだけ続く雨は、室内にこもるだけに、子どもたちを
いささか興奮させる時もあります。

戦いごっこが出たり、廊下を走ったりという注意することも出てきます。
余談ですが、廊下は「歩きましょう」と指導してきていますが、改めて、
徹底した取り組みをしています。
子どもたちがゆっくりと、歩いていると、園全体がフワッとした良い気持ち
になるのをおぼえます。
しっかりした伝統になってくれればと願っているところです。

話を戻しますが、うんどう会を経験した子どもたちは たくましさ、力強さ
を感じさせてくれるようになりました。
練習の途中では、今年はどうだろうかと思っていましたが、当日はご覧
になった通りの力を発揮してくれました。

その自信が、生活の節目で出てきているのでしょうか、キラキラ光る目
に、素敵な笑顔を見せてくれる子どもたちの姿があります。
体中から意欲あふれる雰囲気をかもし出していて、めあてのある取り
組みを進めて行っています。

体を十分に使いこなせるようになったことで、手と指の共応と申しまし
ょうか、指先までの仕事もかなりこなせるようになりました。
生活の基盤となる体は、各年令に応じてしっかりとしてきています。
自らの体を自由に使いこなし、考え、語り、歌う歓びを感じながら、演
じるうちに仲間の」存在に感動を覚える生活をつくり上げていくことと
思います。

私たち教師(大人)は計画し、図面を描きながら、子どもたちが、自らの
手で活動できる空間をどう育てていくかを念頭において、しっかりと支
えていきたいと考えています。

方々から元気に声をかけてくれる子どもたち。2学期の生活をどんどん
ふくらませていきたいと考えています。


     う ん ど う 会                 園長  記


              


 25日(金) うんどう会後の4連休、久々の登園となった子どもたちは、
運動会が終わった開放感からか、それとも、大きな体験をしたことで、
次へのステップとなっているのか、とにかく、園庭に響き渡る声で自由
遊びを楽しみ、活動的な動きを見せてくれています。

きらきら輝く笑顔も本当に素敵で、この前までは、ちょっとメソっとして
いた子も、元気な挨拶で入ってきてくれました。
自分達の取り組みが、やはり大きな自信につながってきているので
しょうね。

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当日 − 今年は大型連休になった為、9月20日(日)といささか早く
 なりました。
 2学期に入ってからの練習は実質2週間という日数でしたが、内容的
 には子どもたちの日常が伝わってくる、ほほえましく見ごたえのある1
 日になりました。
 
 狭いながらも楽しい我が家という言葉があるように、園児数の多い時
 からも一貫してこの運動場で取り組んできました。
 我が子が手の届くようなところで見学できるというのが、よく聞かれた
 お話しです。

行事 − 私たちは行事をできるだけ絞り込んで、年間に3つの柱を
 立てています。
 
 先ず一つ目の柱が −うんどう会− それに続くのが、− つくる、描
 く − ひのくま祭り、そして、一年の締めくくりとしての − 劇の会 −
 とし、行事に追いまくられると言われた幼児協会のあり方にある種の
 批判の目を向けながら早い時期からの脱却をはかってきました。

  体の発育という面からは、うんどう会を通して、皆さん方も実感するこ
 とができたのではないでしょうか。

からだ − 体〔からだ〕 − それは、日常生活を営んでいく上での基
 盤になるというとらえ方で保育活動を進めてまいりました。
 
 ともすれば、オリンピック至上主義や、勝つことが全てや、強化一点張り
 のような風潮も出てきていますが、体や運動の問題については、幅の
 広い、年令に合った取り組みを考えていく必要があるのではないで
 しょうか。
  
  本園では常日頃から、かけっこ、サッカー、マット、とび箱、ナワとび、
 ドッチボール、夏場のプール等々、子ども自らが取り組むことができる
 ことも大切にしてきています。
 そういう中からの、うんどう会種目となってきていますので、当日は比較
 的安定して活動することができています。

  プログラムにあまり変化が無いのは、下の学年の子どもたちが、来年
 はボクたち私たちだという思いで、しっかりと見ていますから変えにくい
 という一面があります。
 次々と伝えあうという中からやはりひのくまの伝統が生まれ受け継がれ
 ていっているのでしょううね。

  ご覧いただいたように、準備片付けも、やれる子どもたちに育ってきて
 います。
 年長組を見ながら、年中児も、少しずつそういう場面が増えてきました。

  3才児も、持続時間が短いとは言え、それなりによく見学しています
 し、大きい学年になれば、しっかりと思い出してくれることと思います。

  この園の良さは、子どもたちは当然のことですが、保護者の方も集中
 して見ていただけることが何よりの特徴です。
 拍手や声援もタイミングよくいただき、子どもたちの背中を後押しして下
 さいました。

  晴天にも恵まれましたが、なごやかな雰囲気の中、楽しい一時を過ご
 せましたこと、心より感謝申し上げ、御礼にかえさせていただきます。

  ブログで当日にコメントしていますが、簡単に追ってみます。

       ***** プ ロ グ ラ ム *****

1、かけっこ(4才)
  走り方が板に付いてきました。
  体つきもしっかりして、力強さを感じました。

2、つなひき(5才)
  懐かしくて新しい種目です。
  熱が入りましたね。
  白組もがんばって1対1でした。

3、かけっこ(満3才児)
  2人でしたが、一生懸命?に走りました。
  9月入園ですが、すごいですね。

4、かけっこ(3才)
  トラックを上手に走れるようになってきました。
  白線にこだわりすぎて一列で走るとところなど、可愛らしいですよね。
  懸命な中にも笑顔がよかったです。

5、親子競技(年長女子)
  金魚すくいの道具や金魚も、心を込めて作りました。
  当日は風も強く、お家の人とひと苦労でした。
  久しぶりに走ったお父さんやお母さん。
  すっきりされたでしょうか。
  子どもたちもいい思い出になるでしょう。

6、ゆうぎ(3才)
  2週間ほどの間にここまで踊れるようになりました。
  小さい表現大きい表現とクラス単位でよく揃っていました。
  しぐさがかわいいですね。

7、親子競技(年長男子)
  宝物を探して速い速い。
  さすがに年長男子ですね。
  お家の人も必死で走っておられました。

8、ころりん仲よしさん(年中男女)
  大玉ころがしは、形がややいびつで、思うようにはいかず、2人仲良く
  往復していました。
  下からすくい上げていくのがコツでした。

9、野こえ山こえ(年長男女)
  普段の取り組みの延長でしたが、今年はややゆっくりかなと思ってい
  ました。
  しかし、当日はどの段も力強く跳ぶことができていました。
  躍動感がありましたよね。
  最後の平均台も慎重に渡っていました。
  準備・片付けも万全でした。

10、ゆうぎ(年中男女)
  はっきりはっきりと動き、手足も伸びてよく揃っていました。
  隊形変化もしっかりとこなし、自信がついてきました。

11、虫さん見つけた(3才)
  直線かけっこで、自分の虫を探して、帰ってきます。
  なかなか虫が見つからず、あれれ!のんびりと楽しかったです。

12、ピョンピョンうさぎ
  これも長年にわたる競技になりました。
  縄の持ち方を指導したのが本当に懐かしく思い出されます。
  今やこんなにも上手になりました。
  代々受け継がれてきているのでしょうね。
  あそびの伝承と言えます。

13、玉入れ(年中男女)
  投げ入れる玉とカゴの距離感が難しく、結構苦労をしていました。
  でも子どもたちは一生懸命でした。

14、くだものかいに(満3才)
  保護者の方と楽しいお買い物。
  がんばりました。

15、小さいお友だち
  来年度入園予定のお友達。
  おみやげへ向かってゴー。元気でした。

16、わらべうた
  音楽教育の一環として取り組んできています。
  先生の話にもあったように、アカペラで歌うだけに、音感が非常に
  重要になってきます。
  本来は小さなあそびを主にしていますが、当日は大きな場所用に
  アレンジしてみました。
  ・‘ひふみよ’の中ではオニがソロで、まわりが合唱隊となります。
   教室で「ハイ、1人で歌いましょう。」と言われると緊張しますが、
   あそびを通して独唱と合唱を自然にこなす、わらべうたの良さが
   あります。
  当日は声もよく通り、隊形変化もきれいにできていました。

17、ひっぱれひっぱれ(年中女子と父母)
  笑顔いっぱいで、子どもとお父さんお母さんと気持ちを合わせて走れ
  ました。
  体を動かして、すっきりされたでしょうか。

18、大好きこいのぼり(年少と父母)
  順調にというか、3才の子どもに合わせてもらい、ゆったりと楽しめ
  ました。
  午後の部は子どももちょっとつらい時もありますが、よくがんばりま
  した。

19、二人でゴー(年中男女)
  サーキットの変形で、動く体と跳躍力も身についてきたと思われます。
  変化を取り入れて、楽しい活動になっていました。

20、ゆうぎ(年長男女)
  年長児らしい動きを随所で見せてくれました。
  体の張りもしっかりしていて、きれいな線を出していました。
  柔い表現と、つま先から指の先まで、という注意を払い、年長の良さ
  を存分に見せてくれましたね。

21、走れひのくま号(年中男子と父母)
  これも結構長い種目です。
  その年によって子どもたちの作りたい乗り物が出てきます。
  お父さんお母さんを引っぱったり、反対に押されてフーフー言う子ど
  もが出たりで難しいながらも楽しみました。

22、リレー(年長)
  今年は2クラスと言うことで、チーム編成に苦労しました。
  4チームでは人数が少ないし、2チームでは、もう一つ気分が乗って
  ないしということで、2クラス混合の3チームをつくりました。
  最初の頃は誰と一緒なのか、順番はどうなのかなど戸惑いもありま
  した。
  しかし、色分けによるチーム編成から自分の位置が分かり、毎日の
  ように楽しんでいました。
  当日がやはり、最高の盛り上がりで、素晴らしい走力とバトンタッチの
  妙を見せてくれました。

  本当にたくましくなったと思いますし、これからも大きく育っていくことが
  予感される素晴らしいうんどう会でした。



        うんどう会 予行             園長  記


9月14日(月)  子どもだけの競技の予行でした。

 程よい晴れ具合で子どもたちはこれまでの
 練習の上に立って、元気な姿を見せてくれ
 ました。

 準備や片付けを含め 係り、活動など、子ど
 もたちの手で取り組める事は、出来るだけ
 任せていっています。


進行があっち行きこっち行きするかも知れませんが、私たち大人は待つ
ことで 彼らの力を身につけさせていこうと考えています。
そういう部分も予行の中で取り組んでみました。

以下は 各学年の主任が、評価、課題を書いてくれています。
お目通しいただき当日をお待ち下さい。


 年少組    

●かけっこ
 
 一緒に走る友だちが分かってきて、スタートラインに並べるように
なってきました。

 トラックの中に入ってしまっていた子も、ラインに沿って走れるように
なり、随分走る力もついてきていますが、まだ競争というより、おさんぽ
のようにかけっこを楽しんでいる子も、見られます。
決勝テープも交代しながら、自分の番を楽しみに、取り組んでいます。

●虫さんみーつけた!(直線かけっこ)

 自分たちで作った虫を、探しに行くことを楽しんでいます。

 自分の虫をなかなか見つけられない子も
 いますが、見つけるとみんなにこにこ喜ん
 で走ってくる事が出来ています。

 次の友だちと手と手をタッチしてリレーして
 いくことも スムーズに出来るようになって
 きました。



 年中組

●かけっこ

 評価 : ・年長組のお兄さんお姉さんがライン内に座ってくれた事で、
        ライン内に入りかけていた子どももは入らずしっかり走る事
        ができた。
        決勝テープの係の子どもは積極的に取り組めた。

 課題 : ・スタートラインから走る子どもと待つ子どもの位置が近い
        ため、門の辺りで待てるように導いていきたいと思う。
       ・スピード感をもう少しつけていきたい。

●ころりん仲よしさん

 評価 : ・普段よりたくさんの人達に見てもらえるということではりきって
        いた。

 課題 : ・腰を曲げないで元気よく走っていけるようにする。
        力の加減が合わない子もいて横にそれていってしまうので
        確かめていく。
        又、スピードが出るようにしていきたい。
       ・人数合わせをしっかりとしていきたい。
       ・応援もほとんどの子ができているが、全体的に元気よく応援
        していきたい。
●玉入れ
 
 評価、課題 : カゴにめがけて投げることも
        よくわかっていて、取り組める子
        が増えてきているが、クラスでも
        どんどん投げていくことや投げ方
        を指導していきたい。

 課題 : 退場時に子どもたちが2つずつ玉を
       持って退場できるように導いていく。
        (残った玉は教師が片付ける)

●2人でGO!!

 評価 : 2人でジャンプするところや旗をまわるところでは友達を待って
       あげたり、一緒に取り組める子がほとんどであった。

 課題 : ・準備や片付けもよりスムーズにしていきたい。
       ・応援ももっと意欲的に最後まで継続していけるよう知らせ
        たい。  


 年長組
 
●つなひき

 評価 : 入退場は教師の合図もあり、自分たちで分かってできている。
       クラス意識も強まり、勝てるように、と頑張っている。

 課題 : 「オーエス」と掛け声に合わせて、友達と力一杯引けるように
       持ち方を知らせていきたい。

●野こえ山こえ

 
 評価 : 「上の段をとびこしたい」と目標を
      持って取り組んできた子ども達。
      徐々に勢いや跳躍力もついてきて、
      目標の段をとびこせるようになって
      きた。
      

      5段の縦跳びも、自分の力でとびこせる子が増えてきたり、
      どの子も意欲を持って挑戦している。

 課題 : 踏みきりや手のつく位置がまだ不確かな子もいるので、飛び
       こしにつながるよう指導していきたい。

●ぴょんぴよんうさぎ

 評価 : リレー形式での走りなわとびと分かり、リズムよくとべる子が
       多い。
       苦手だった子も、少しずつリズムが分かってとべるようになっ
       てきたり、最後まで頑張って取りくんでいる。

 課題 : 気持ちが焦ってしまい、なわが足にひっかかって転んだり、
       ひっかかったままなわを回せずに走りきったりするので、落ち
       着いてやり直したり、走りとびができるようにしたい。

●わらべうた

 評価 : 少人数でも、わらべうただと、しっかりと歌え、交互唱もきれい
       な声で歌い動ける。
       隊形変化もよく分かって、自分達で進めていくことができる。

 課題 : 2クラス同時で歌い動くので、互いの声をよく聴き合って、揃え
       ていけるようにしたい。


   涼しくなりました             園長  記


 爽やかな1日となりました。
残暑厳しきという表現のように、このところの暑さはいささか
まいりました。
しかし子どもたちは元気そのもので、園生活を楽しんでいます。

 2学期開始の様子はブログでお知らせしましたが、大きな病気、
ケガもなく登園して来てくれたことを喜んでいます。

 休み中の健康管理、安全への心配りなど、ご家庭での心配りが
行き届いた結果ではなかったでしょうか。
良いスタートがきれました。

 休み前に子どもたちに話したいくつかの課題も、良く聞いてくれた
ようで、人の話にしっかりと耳を傾けるという姿勢もすっかりと身に
ついてきました。
そういう基本的なことを土台に、いよいよ充実の2学期へ向けて
取り組んでいきたいと考えています。

 9月7日(月)は今年5回目の誕生会がありました。
この会も年を追うごとに、安定感が増し、自分たちの大切な会で
あるという意識も定着してきています。

 お祝いをしてもらう子もお母さんも、年に1度の大切な日ということ
で、その日はどんなプログラムを考えるか、そして、時間を見て練習を
重ね、プレゼントの用意もして当日を迎えます。

 入園当初は一人一人バラバラだった子どもたちが、少しずつながら、
友だちのことを考えてあげられる仲間意識を持つ、しっかりとした、
人間関係を作り上げるまでに育ってきています。

 子どもたちの育ちというのは、様々な活動の中で育ち考える力や
人との関係とはどういう事なのかも学ぶ場がどんどん増えていって
いるように思います。

 我が子の成長を喜ぶと共に、たくさんの友だちと支え合っているのだ
ということを出席されたお母さんは、子どもたちの本当の姿をご覧に
なって、感動を覚えられるのでしょうか。
もっともっといい会にしていきたいと考えています。

 9月の誕生会が月初めという事は運動会を控えているからです。
その練習も1日1回取り組んでいます。
運動会の種目は大きな変更はありません。
ということは、子どもたちは、来年はボクたちワタシたちは大きくなっ
たら、やりたいとずっと思っていますから、それに応じる意味からも
種目変更はやりにくいところがあります。

 2人以上通園させておられる方から見れば又同じもの!というお気
持ちがあるかもしれませんが、子ども目線で見てやっていただければ
と思います。

 練習は一日一日と体の動きも出てきています。
自分の体や手や足を自在に使いこなせる子どもを目ざしていますが、
この時期は一つの過渡期と言えるでしょう。

 運動会という大きな行事(この他には、ひのくままつり、作品展と
劇の会があります)を体験することで、のびやかで、自由な発想の
できる子どもたちに育っていってほしいと願っています。

 幼児期の育ちですから、慌てず、騒がず、じっくりと人生のスタート
台を大切にしていってあげたいと取り組みを進めてまいりたい!その
ように考えています。



    本年度新入児募集について


【1】募集範囲
   
    ◇現在通園バスが走っている地域

    ◇但し、自分で園まで送迎出来る場合は
      その限りではありません。

【2】選考方法
 
    @入園案内発行 ・・・ 10月1日(木) 場所:事務室

    A願書発行 ・・・ 10月15日(木) 場所:事務室

    B公開保育 ・・・ 10月15日(木) 
                午前中各クラス自由に参観して下さい。

    C相談会(希望者のみ) ・・・ 10月15日(木)午前11時より 
                        場所:本園2階ホール 

        ☆願書受付は11月2日(月)の予定となっています。

【3】募集人員

    ◇4歳児    :::::  約20名

    ◇3歳児    :::::  約60名

    ◇満3歳児   :::::  満3歳になった時点で入園可能
                   保育料は下記【4】の通りです。

    ◇2歳児保育 :::::  月2回 お母さんと一緒に40分前後
                    あそびます。  
  
                    費用・・・200円
                    (おやつ代、教材費として徴収します。)

【4】保育料その他(平成22年度)

    ◇保育料    ::::: 16,800円(4歳児、3歳児、満3歳児)
    ◇図書教材費 :::;;  1,000円
    ◇父母の会費 :::::   100円
    ◇設備費    :::::  1,500円
    ◇通園バス費 :::::  2,600円(通園バス利用者)

    ◇入園料    ::::: 25,000円(11月納付)


【5】保育時間

    ◇月・火・木・金      ::::: 午後2時30分  降園
    ◇水            ::::: 午後1時30分  降園
    ◇土(第2・第4土休み) ::::: 午前11時30分  降園


00000 新入児自由見学会が 000000000000000000000

     9月7日(月)〜11日(金) : 9時〜13時

    にございます。
    子どもの様子は、室外から見学いただけて、
    上記の時間は自由に園内をご覧頂けますので
    どうぞお越し下さい。
    

000000000000000000000000000000000000000000



   残りわずかな夏休み            園長  記  


 長かった夏休みも後わずかとなりました。
後期夏期保育も無事終わり、子どもたちの成長を感じる事ができました。

涼しいとは言え、やはり夏の暑さは、体をグッタリとさせるものがあるので
しょう。
いつもとは違う 姿を見せる子どもたちです。
夏期前半は 元気よくプールあそび、後半は、運動会を少し意識したかけっ
こやリレー、遊戯などを取り組みました。

 8月生まれの誕生会もあり、誕生児は勿論のことお母さん共々、楽しくて、
心にジーンと来る時間となります。
また一つ大きくなった喜びと子どもなりの自覚を身につける会となります。

今のところ、新型インフルエンザの子どもはいませんが、予防には十分
気を付けながら2学期をスタートさせていきたいと考えています。
ご家庭でも、手洗い、うがい、等子どもに教えていって下さい。
残暑厳しいものがあるかも知れません。
くれぐれもご注意下さい。


                      
    参観その他               園長  記 

 しばらくの時が経ってしまいました。
その間はブログや文化部のお便りをご覧いただいたことと思います。

 「園長と語る会」は、給食の試食会を兼ねている関係上、多くのご参加
を得たことと思います。

 今年の特徴は 質問事項が非常に多かったことと、微に入り細に亘る
内容でした。

 それにお答えする為に、保育内容等を絡ませながらの話となり、瞬く間に
持ち時間が来てしまい、十分なお話ができなかったことをお詫びいたします。

 子どもの生活や行事のあり方、又父母の活動など広く浅くお伝えしましたの
で、どこかでは、掘り下げたお話ができればと考えております。
お忙しい中多数ご参加いただきありがとうございました。

 文化部の皆様には企画、運営に当たられ、大変ご足労をお掛けいたし
ました。 遅くなりましたが、改めてお礼申し上げます。

          。。。。。 七 夕 集 会 。。。。。

 学年、クラスだよりでも紹介されていますように、3歳児クラスには1m程
の笹が、年中、年長には 5m程の竹が用意され、自分たちの作った飾り物
をつけていきました。
竹の緑の美しさと飾りがきれいにマッチして子どもたちの思いを、天まで届け
てくれるようでした。
天候も薄曇りで活動しやすく、わらべうたで楽しみました。

 年少、中組は学年で一曲、年長組はクラスで一曲を歌いました。

 それぞれの学年の良さを出しながらも、年長さんは、みんなの憧れの的で、
きれいな声と見事な動きで、ジーと見入っている姿は印象的でした。

           。。。。。 プ ー ル 。。。。。

 9日(木)で無事終わることができました。
7月1日から始まりましたが、雨予報の多い中、プールの時間帯は日差しが
出たりで、子どもたちは大はしゃぎでした。

 むしむしと暑い中、水に触れると、スッキリするのでしょうね。
元気そのものの姿に羨ましく感じることもありました。

 スイミングクラブに行っている子もいるようですが、園のプールを経験した
ことを生かし、暑い夏を乗り越えていってほしいと思っています。

 一学期も後わずか。
懇談会では成長の様子をお伝えできればと考えています。

      。。。。。 幼稚園大好き!子どもたち 。。。。。

 心も体も一まわり大きくなった子どもたち。
時には、行きたくないとぐずることもあるでしょう。
しかし、先生やお母さんの励ましで登園すれば、すっかり元気な姿を見せて
くれます。
門で「行ってきます!」をする子どもたちも、サッと離れられるようになりました。
親離れ、子離れの第一歩ですネ。
 
 バス通園の子どもたちは元気いっぱいに降りてきています。
ちょっと眠い?子もいるかなと思う反面、“おはようございます!”とあいさつ
をしてくれる子どもたち。

 教室では朝の支度をすると、自由あそびに入っていきます。 
出会う子どもたちからは、「えんちょうせんせい おはようございます。」の
声がかかってきます。
あちらからもこちからも、本当に嬉しいですネ。
昨年は 一番端のちゅりっぷ組からも呼びかけてくれました。
その子どもたちも、3歳児クラスで、リーダー的にがんばってくれています。
 逞しいですネ。



     プールあそびも順調に        園長  記 

 天気の合間をぬってという感じでしたが、子どもたちは、水にふれる
楽しさを、心から楽しんでいました。

 カラッとした日が少なかったのが残念ですが、8月前期に期待して
いきましょう。

 6月のことになりますが、参観の事を少し書いておきましょう。

   6月12日   年 長 組

〈主題〉 ふねをつくろう

 設定理由の中に、廊下側から向陽高校のプールが見え、「もうお
兄ちゃんらプールに入ってる!早く入りたいなァ〜」と楽しみにして
いる子どもたちでした。

 7月からのプールあそびをより楽しいものにするために、廃材を使
っての「舟づくり」を設定しました。

〈クラスの状態〉

 こいのぼり作り・カレーパーティーを体験し、より深い友だちとの関わり
が育ってきています。
友だちと教え合って、できた時は共に喜び合える仲間関係になってきて
います。

 雨の多い梅雨季に向かい、室内あそびのコンビニごっこ、おしゃれやさん、
魚つりごっこなどを計画に入ってきます。

 〈参観日のねらい〉

○プールあそびをで、舟を浮かべることを知り楽しんで作ることができる
○輪ゴムの力で動く仕組みを知り興味を持つ
○様々な廃材からイメージを広げて表現する楽しさを味わう
○水に強い素材や浮かぶ材料を考えて工夫する

 〈活動〉

○舟つくりについて話し合い、取り組む内容を確かめる
○プロペラ作り − 輪ゴムの仕掛けをつける
○廃材やビニールテープで飾りをつける
○完成をお互いに見せ合う

 〈留意点〉

○教師の作品にも触れ、自分なりの興味をわかせる
○輪ゴムは互に協力することと共に動く仕組みを知らせていく
○水に強い素材を考えさせる
○材料の分け合いを、仲間と決めていく
○細部への注意は教師で見ていくことで完成を喜び合う


   6月10日   年 少 組

 〈主題〉 ごっこあそびの物をつくろう

 5月に初めての誕生会を経験した子どもたち。
お菓子袋を作った経験を生かし、今回は「作ったのもであそべる」ことを
考え、廃材利用と共にハサミ、のりの活用も取り入れてみました。

 〈クラスの状態〉

 名前もよく憶え、声をかけあってあそぶようになってきました。
最近では一ヶ所に集まったり、会話を楽しんでもいます。

 あそびに必要な言葉、ルールもわかってきていますが、ぶつかったり、
トラブルがあったりで、解決を目ざしながら、うち解けていっています。

 〈ねらい〉

○作った後に、あそべることを楽しみにして取り組む
○教師の話を聞き、内容を理解して取り組む
○ハサミ、のりの使い方、約束を分かって作る

 〈子どもの活動〉
○話を聞き、活動の内容を知る
○ノリを使う
○ハサミでケント紙を切る
○ケント紙で模様作りをする

 〈留意点〉

○教師の話を通し、「やりたい」「やってみたい」の気持ちをもたせる
○ノリの量を知っていく
○出来上がりを一緒に見て、評価も大切にしていく
○あそび方を知らせ、楽しめるように考える


   6月11日   年 中 組

 〈主題〉 幼虫づくり

 〈設定理由〉

 ある日、あげは蝶の幼虫を持ってきてくれました。
名前は? 何を食べるの? かわいいといって夢中になる子どもたち。

 身近なことから、クレパス、ハサミ、のりを使っての取り組みを考えて
みました。

 〈クラスの状態〉

 2ヶ月余り、クラスのまとまりが見られる状態になってきました。
仲が深まった分、ぶつかりもありますが、出来るだけ子どもたちで考え
解決する道をさがさせています。

 誕生表を作ったり、こいのぼり作りの経験が、一人一人の力を知ると
共に協力して取り組める仲間にも育ってきています。

 〈参観のねらい〉

○自分の作りたいイメージをふくらませる
○クレパス、ノリ、はさみの使い方を再確認する
○表現する楽しさを味わう

 〈活動〉

○幼虫について話し合う
○前日までと今日の取り組みを話し合う
○顔の表現を一人一人考えて描く
○ハサミで顔を切る
○のりについて話し合う
○顔やちぎった折り紙を貼る

 〈留意点〉

○導入部での雰囲気作りを考える
○前日までのこと、そして今日の取り組みを理解させる
○表現のイメージを大切にする
○改めてクレパス、ハサミの使い方を伝える
○様々な虫の完成を楽しむ

     
カレーパーティー            園長  記 


6月4日(木)梅雨の時期      、毎年のように雨を気にしながらの
決行となります。

今回は、曇りがちだったので、クラス連絡網を通しての決行となりました。
翌日にまわそうかなと考えたのですが、5日は雨模様でしたから変更せず
によかったと胸をなでおろしました。

今の年長さんが、年中の時に、種芋を植え、水やりや雑草取りで、一生懸命
育ててきたジャガイモです。

 いよいよ自分たちが、カレーパーティーを取り仕切るんだの気持ちも強く、
集中して準備に取りかかっていました。

○6月2日(水)
ジャガイモを掘りおこしました。年中、年少の友だちにも見てもらい、力?の
あるところを披露しました。
今年は残念ながら、成長がやや悪かったのですが、一生懸命すぎた?
水やり?と土の問題があったのかも知れません。

小さな小さなジャガイモにも子どもたちの見る目は−こんなに可愛いおいも
さん!と土から出てきたと!?驚きと喜びを表現してくれ、素直な気持ちに、
私たちの方が感謝感謝です。

 この日の午後、ホールで野菜などの、買い物ごっこをして、各クラスへ持ち
帰りました。
コインを握っての買い物は、ある種の緊張をともない、普段お母さんと一緒に
スーパーなどへ行っているのとは勝手が違うようでした。

先生が売り手になり、いらっしゃい、いらっしゃいの掛け声と共に次第に雰囲
気も和らぎ、楽しい買い物風景となりました。
ニンジン、玉ネギ、リンゴ、カレールー等 期待を込めての時間となりました。

○6月3日(水) 
 
包丁を使って家で練習をしてきた子どももいましたが、やはり真剣そのもの
の取り組みとなりました。
猫の手やで!と言いながら怪我の無いように細心の注意を払って切って
いきました。
あー、ドキドキする〜、緊張したなァーと今までにない体験をした子どもたち
です。

小さい組の子たちも見学に訪れ、お兄さんお姉さんの姿を見ながら、ジーッ
と静かに見入っていたのも印象的でした。
心のどこかでは、次はボクたち私たちと思っているのでしょう。
3歳児さんも、いつかは自分たちもの思いがあるのでしょうネ。

 野菜を切りながら、小さい組の子たちの為に、細かく切っておこうね。と
言う心づかいをしてくれる年長さんでもありました。
この活動もすっかり定着しましたが、貴重な体験をした子どもたちです。
道具を使うことが減っている時代だけに、これからも続けたいものです。

 道具といえば、ノコギリでたき木を切りました。
廃材を集めてきて、2人1組で切っていきましたね。
子どもの力では、簡単に切り落とせませんが、ゆっくりと時間をかけて
それこそ根気よく切っていきました。

○6月4日(木)

早朝から先生たちで釜戸に火を入れて、湯を沸かし始めました。
登園してきた子どもたちは、ワァー煙が上がっている!お湯がぐらぐら
沸いているでー等々、興奮気味に会話が飛び交っていました。

釜の周囲に危険区域のラインを引き、その外からの見学となりますが、
目で見る火力の勢いに圧倒される子どもたちでした。
年長、年中児は、たき木をくべることも取り組みましたが、先生に手伝って
もらい緊張の一瞬でもあります。

 すごい勢いで煮込まれていく野菜たちの良い嗅いが漂い始め、期待感も
大きくふくらんでいきます。

 いよいよカレールーが入ると、カレーパーティーの実感が伝わり、早く食べ
たいの言葉が、方々から聞こえてきます。

 今までの経験からはカレーが苦手だった子も食べられたと言うこともあり、
自分たちで作ってきたということが、自然と子どもたちの中で育ってきている
のでしょう。

 待ちに待ったカレーが教室に運ばれ、おいしいおいしいと言って食べる様子
を見ていると、今年もできてよかったという実感がわいてきました。


 おかわり!と言って目を輝かせている子どもたちから、又新たな力をもらっ
たような気がします。

 長い時間をかけて皆んなで取り組み、カレーパーティーの当日を迎えること
ができました。
行事のあり方をはっきりとみることのできた1日となったと思います。

○食べる

 本当においしくいただきました。
年長児は自分たちが作ってきた自負も有り、味わいながらの雰囲気もかもし
出していたように思います。
年中、年少児は、お兄さんお姉さんが作ってくれた事への思いを入れて、
感謝の気持ちでいただきました。

 最近は食育と言う言葉をよく耳にしますが、本来家庭で行われていたもの
が、園や学校に持ち込まれる時代になっています。
 家族がバラバラで食事をするのが、今風という変な考えが流行ったりも
します。
個食という言葉に代表されるように、これでいいのかと考えさされる事が
食事の面でも出てきます。

 ゴリラやチンパンジーの世界では、食べ物を分け合うというところまでは
あるそうですが、一緒になって食卓?を囲むと言うことは無いと聞きました。

 私たち人間は、分かち合い、食べ物の大切さを語り合い、ねぎらいの言葉
や、味付けの善し悪し等を語りながら一緒になって食事をすることを大切に
してきました。
類人猿との違いをはっきりと持っていながら、逆行しようとしている風潮は
一体何なのでしょうか。
子どもたちとクラスが、園が、一つになって喜びあったカレーパーティーは、
貴重な時間を私たちにくれたものと確信しています。




     
こいのぼりが上がった日        園長  記

            


 5月29日(金)雨かな?と心配した空も晴れて、1日遅れで、こいのぼり
集会ができました。
一般家庭では鯉を片付けた頃に時期がずれた取り組みとlなります。

 遠足の前後から二週間あまりをかけて、みんなで作り上げてきただ
けに、集会ができること、こいが空に上がることに、大きな喜びを表す
子どもたちです。

 こいのぼり集会の内容は

1、各クラス子どもたちがこいのぼりを大切に持って、先生と一緒に
  運動場に出る。
2、ロープにつけていきます。
  年長組は子どもが(先生の補助もいれて)結びます。
  年中年少組は子どもの前で先生がつけていきます。
3、各クラスがロープにつけると、空へむけて高く上げていきます。
  この瞬間って、子どもたちは身震いするほど、感激するんですよネ。
  一緒に空へあがる気分なのでしょうか・・・・・。
  大きな拍手と歓声に包まれます。
4、クラスのこいのぼりの下で、「こいのぼり」の歌をうたいます。
5、各学年でわらべうたを楽しみます。
  年少組       げんこつやま(4クラス一緒に)
  年中組       お茶をのみに(クラスごと輪になって)
  年長組       ◆うめ組 
               ずくぼんじょの曲で円になり、さよならあんころ
               もち(2人で楽しむ)
              ◆ひまわり組 
               どんどんばしの曲で円になる
               たけのこめだした(円形で)楽しむ
  以上のように各学年のを見せ合って楽しみました。
6、各クラス、自分たちで作ったこいのぼりの紹介をしました。
  担任からクラスの子に問いかけ、子どもたちははりきって答えて
  くれました。
  ・こいのぼりの名称

  − 年 長 −
 う   め組   りぼんちゃん、お兄さんごい
 ひまわり組  七色くん(ふきながし)、丸星お兄さん、ハートちゃん

  − 年 中 −
 き   く組   虫、にじこいのぼり
 なでしこ組   りぼんちゃんこいのぼり
 あ や め組   あやめぐみのこいのぼり

  − 年 少 −
 たんぽぽ組  たんぽぽちゃん
 ひなぎく 組  ぽんぽこじまこいのぼり
 ば   ら 組  まるまるくん
 も   も 組  きらきらちゃん

 と誇らしげに答えている姿が印象的でした。
この日を待っていた子どもたちは、みんなで力を合わせれば、こんな
事ができるんだという喜びを感じとっていました。これからの生活の
土台にしていってくれればと願っています。

   製作過程

 期間は約2週間。
遠足の前後から取り組みを始めました。

年少組

素材は、パネロン地
昨年のこいのぼりやパネロンを見ていくと、ワァーッ大きい。
こんなん作れるンかなあ?と驚いたり、不安そうだった子どもたち。
しっぽの形を切っていきました。
やりたい、やりたいで、切りすぎる子もいますが、友だちと交代も分か
り、できてきたなァーというつぶやきも聞こえました。
・色をぬる
 赤だ!青だ!と自己主張が強く、教師が仲立ちとなって決めていき
 ました。
 ポンポン筆でぬっていき、今日もポンポンする?という会話が飛び
 交うくらい楽しんでいました。
・ウロコもよう
 ヤクルト、プリン容器、ラップ芯など、スタンプあそびをして、模様づく
 りの楽しさを感じていました。
 「わぁ、こんなになった」「いっぱい丸○できた」とよろこんでいました。
 初めてのグループ(3〜4人)で取り組む体験もありました。

 目を入れて、おなかをとじ、ひれを貼って最後は、口に竹とリボンを
 通して完成させました。

 はじめの頃は、「ボクのん」と言っていた子もいましたが、「みんなの
 こいのぼり」に変わっていくところが、すごいですね〜。

年中組

素材は、布
布にポスターカラーで色を塗り、後日グループで決めた形を描きました。
虫、車、タクシー、船など、出る中で譲り合ったり、ジャンケンもしなが
ら、切り抜いて、こいのぼりに貼り付けていきました。

年中では生活グループで、取り組み分担しあって進めていきました。
切り抜く時は、できない!と言って泣いた子もいましたが、個人的に
関わることで、落ち着いて取り組めました。

 ウロコの後は、ヒレと口を作っていきました。
ヒレの模様は流れ星やハート、リンゴ等々クラスによって様々に決ま
りました。

 グループでの活動も、「ハイ、次○○ちゃん」「ゆっくりするんやで」と
知らせあったり、こいの表裏で分かれてみたり、子どもなりの意見が
たくさん出て、「大変だったけどようやく完成してよかった」「みんなと
一緒にしたから出来た」と言って喜び合う姿がありました。

年長組

素材は、布

魔法の粉で染めます!
えー、魔法なん?!子どもたちの目つきが一斉に変わる時です。
染料を使って長い間取り組んできましたが、初めの色と出来上がりの
違いに驚いたり、臭いに思わず鼻を押さえたりと、新たな出会いと
意識の表出を見ることができます。
色の変化に驚き、水で洗っても色が落ちないことに不思議!の連発
でした。
・作り方は
@完成予想図を描く(うろこ模様、色を決める)
A布を切る(尾、ヒレ)
B布を染める
Cうろこ模様作り
   えんぴつで型どり
   絵の具で模様ぬり
   型どりした折り紙をはる
Dリボン通し
   胴をぬう
   口に輪をつけてぬう
E完成!!
   名前をつける

製作グループに分かれて取り組みました。
意見がぶつかり合い、時には泣き出すこともありますが、お互いに
分かり合い、励ましあって取り組みは進んでいきます。
その内に、結構自分たちだけで進める事ができるようになり、子ども
たちなりに気づかいをする場面を見る事もありました。
そういう時にはぐーんと進むんですよね。

 リボン通しと口に輪っかをはめて完成です。
お腹をリボンで縫ったことがかなり印象的であったようで、名前は
リボンちゃんとなりました。

 空におよげこいのぼり。
最終の目的である天までとどけは、よほど嬉しかったのでしょう。
みんなはこいのぼりを我が子のように大切にし、一緒に大喜びを
して歓声を上げました。


     
春  の  遠  足           園長  記


5月11日  年長組   緑化センター(岩出)

5月12日  年中組   みさき公園(大阪)

5月13日  年少組   交通公園(いちご、ネコ電車で9分)


 春はお母さんと一緒に行きます。
年長組のお母さんたちはこれが最後になりますから、ちょっぴり
さびしいですネ。

 一度雨で順延になった以外は、天候にも恵まれ、楽しい一日を
野外で過ごす事ができました。

暑い暑いと言いながらも、父母の皆さんはやはり若くて元気です。
大型遊具や子どもの遊び相手など、久しぶりに体を動かす事ができ
た方も多いのではないでしょうか。
本当にご苦労さまでした。

◎年長組
 観光バスに乗れる!と子どもたちは大はしゃぎ
です。
約40分の工程ながら車内も楽しい雰囲気で、あっ
という間に「植物園」へ到着です。              
普段から緑には囲まれている環境とは言え、きれい
な花壇はやはり引き込まれるものがあります。


 教師たちは次のようなことを大切に考えています。
・自然の中で思いっきり体を動かして遊ぶ楽しさを味わう。
・お家の方や友達と一緒に楽しむ中で関わりを深める。
・多くのきれいな草花に親しみ美しいものへの関心といたわりの心を
 やしなう。
・約束事を守って自分達の楽しい有意義な遠足にする。

 今年の年長組は昨年度の終わり頃から、ぐんぐん育ってきたと担任
が話していましたが、遠足当日も、先生の一声でさっと行動ができ、
さすがという育ちが随所で見られました。
お花畑の見学は、いい香りとともに、色鮮やかな花にしばし見入る
姿がありました。
一生懸命花の名を覚えようとがんばっていましたネ。
池のコイやカメにも興味を持って、しばしその話題に集中していました。

 お母さんたちとの集合写真やフォークダンス、大型遊具での遊び等
心ゆくまで楽しみました。

 お母さん方もクラス単位で親睦会を持って、自己紹介や小さな文集
作りの相談などもして、改めて知り合う機会にもなりました。
一番暑かった日ですかね。
本当にご苦労さまでした。

◎年中組
 みさき公園、現地集合と言うことで、今年は遅れる人もなくスムーズ
に集まることができました。

 入場前にクラス写真を撮り、子どもたちがワクワクしている動物園
へ行くことになります。

 クラス単位で芝生に荷物を置き、子どもたちは、おみやげ付のかけ
っこを楽しみ、お母さん方は、クラス会を持ちました。
クラス委員の自己紹介に始まり、皆んで話し合いながら、小さな文集
の話しにもなりました。

 芝生の上での心地良いかけっこを楽しんだ後は、いよいよ動物園
へ出発です。

〈年中組 遠足のねらい〉

@緑の芝生の上で、お家の人と一緒に体を動かす事を楽しむ
Aクラスとしてのまとまりの場を大切にする中で団体行動のマナーを
 守って参加する
B目標に向って意欲的に走る
C色々な動物を見ることで、名前や特徴を知り親しみを持つ
D御家族の方々の知り合う場を大切にし、交流を深める

 動物との出会い・・・子どもたちにとっては胸躍る瞬間です。
思い思いの気持ちを抱いてたくさんの動物に話しかけて来ました。
先生から聞いた話しに驚いた事もたくさんありました。
ゾウがいないのは残念ですが、残されたメッセージを読んでもらい、
ちょっぴり感傷的な話も聞きました。
 しかし、なんと言っても、大きなキリン、寝そべっていても何か怖い、
ライオンやトラ、可愛い鳥たちや愛きょうのあるおサルさんたちにすっ
かり気持ちをうばわれた子どもたちでした。

 見学中は大きな歓声に包まれ、いつかは動物達から学ぶことも
たくさん出てくるのではないかと思いつつお昼のお弁当を楽しみました。
食後はゆっくりと時間をとりながら大人の目の  
届く所で遊び、最後は先生の紙芝居を見てから
の解散となりました。
やはり暑い一日でしたが、子どもたちにとっては
思い出に残る一日となった事でしょう。

◎年少組
 今は全国区になった“イチゴ電車”や“たま電車”に乗れたかな?で
日前宮駅から3つ目の交通公園駅までの0親子遠足になりました。
車社会になり、電車に乗った経験が無い子も増えている中、いい経
験になりました。
(ただし、イチゴやネコ電だけは乗りたいと言って?休日などには連れ
ていってもらう子は多いかも知れませんネ)

 朝方まで雨が残り、決定の7時に曇っていると迷うんです。
・・・お母さんもハラハラされたことでしょう。
しかし予報は回復に向かうということで決定した次第です(ドキドキ)。

 当日は幼稚園集合で、遅れる人もなく、親子手をつないで、道路を
歩き、信号を渡って、交通ルールを教えていきます。

 駅での待ち時間と電車到着が怖い時間なので、特に注意をして
もらいます。

 さていよいよ楽しい車内。
景色の移り変わりに子どもたちは胸いっぱいでしょうか。

 電車内のエチケットも守り、無事交通公園へ。
前2日の遠足とはうって変わり、爽やかな風も吹く涼しい絶好の日和
となりました。

 到着後は荷物を負いて、クラス写真を撮りました。
子ども1列、父母は後ろに2列で、何とか無事に賑々しく?撮り終え
ました。
3歳では、ピースをやったり、顔を横向けたり、疲れでぐずったりと、
終わるとホッと一息という感じです。

〈大切に考えていること        3歳児〉

@郊外(自然の中)で のびのびと体を動かしてあそぶ
A家の方や友だち、先生と一緒にあそび関わることの楽しさを味わう
事を大切にする

 場内を歩く時は、信号に従って行動することを親子で学びました。
ヘルメットをかぶり、上手に自転車に乗る子も多く、気持ちよさそうに
走り回る姿もありました。

 小広場に親子全員が集まり、簡単なかけっこを
楽しみました。
先生の待つ、お土産のところまでヨーイドンッです。
久しぶりの学年70名はやはり多いなと印象が
残りました。

 さて、お母さんはクラスへ会へ、子どもたちは先生と一緒に紙芝居
や遊びで別行動。
3歳児はここが大変で、親の姿は見えていても離れるのがイヤ!な
んですよネー。

 それでも30分ほど夫々に時間を過ごした後は楽しいお弁当の時間
となりました。
涼しい風が吹きわたり、ゆっくりと手作りのご飯をいただき、野外での
味は又格別というのを感じたのではないでしょうか。

 食後はスベリ台や固定遊具でゆっくりあそび、自転車も入り交じっ
て賑やかな中にも、親子、先生と十分に楽しむことができました。
帰りの車中も3歳児にしては、しっかりとした姿で乗り込み、駅からも
元気よく歩いて帰ることができました。

 園から初めて出かけた団体行動。
今までにない経験をして又少し大きくなった子どもたちです。

 そしてお母さん方お父さん方もご苦労様でした。


     
総会、参観、クラス会          園長  記


4月24日(金)

 初めてのクラス参観がありました。
年度初めということで、各クラス 表現(絵画・造形)の分野を取り組み
ました。

 年少組3歳児は、クレパスを使ってということで、ぬたくりあそびから、
様々な形に色をぬる活動に取り組んでみました。

 まだ入園間もない時期ですから、一定の時間座っていられるかどうか
不安もありますが、先生の話しを聞いて、すすめていくことができました。
まずは4クラス順調なスタートと言えるでしょうか。

 年中組4歳児は、一年の経験者が多くスムーズに入っていくことが
できました。

 遠足が近いということで、テーマは“お楽しみ袋”を作ろうということに
なりました。

 新入の子どもを含め、新しく出会った友だちと行く遠足で、何が入るのか
楽しみにしながら取り組んでいきました。

 前日までの活動を再認識し、のりやハサミの使い方を確かめながら、
安全に楽しく取り組めるよう指導していきました。

 模様づくりや構成あそび、のりの量や使い方など合わせて考えながら、
袋の完成をめざしました。

 年長組5歳児
 
 それこそ順調に保育活動が継続されています。当番や係りは当然の
事ながら、幼稚園の主人公は自分たちの年長組の意識を所々で出して
きています。

 今回はお菓子袋作りですが、マーカーやカラーセットの新しい教材が入り、
ワクワクしながら取り組んでみたり、驚いたりしています。
カラーセットでは「赤と青で紫!」「黄色と青で何色できるかな?」と混ぜて
みたり、マーカーで細かいところを描いたり楽しんでいます。

 今回は誕生会で使うお菓子袋を作ってみましたが、ハサミ、ノリ、マーカー
などの使い方を確かめ合いながら、一人一人の表現を楽しんでいました。

 以上各クラス共約30分でしたが、第一回目の参観を終えて、総会に参加
しました。

 総会

 ホールへの移動などで、時間が押してしまいましたが、全員参加の形で
総会が開かれました。

 前会長、印南様 前副会長、根木様の司会で始まり、平成20年度決算
報告の説があり、承認されました。

 引き続き新会長、副会長の紹介があり、会長には 大谷様、副会長には
牧田様からご挨拶を頂きました。

 新会長、副会長の下、平成21年度予算案の説明があり、拍手で以て
承認されました。

 父母の会も新年度のスタートとなりました。
最後に園からの連絡と行事予定、保育に関わることなどの話がありました。

【連絡事項】

1、自転車での送迎はヘルメット着用をお願いしたい。
2、園に入る時は必ず色分けをした、名札を付けてほしい。
  学校、園への不審者侵入を防ぐ上でよろしくお願いします。
3、(仮称)委嘱状を渡していますが、第3者の方に園児の送迎を依頼する
  場合は、必ず用紙に記入の上園に提出して下さい。
  これも安全確保の事ですのでよろしくお願いします。
4、インターネット関連
  これまでは園児の写真は後方又は横から写したものと載せてきました。
  つきましては、前方からの写真も入れていきたいと思いますので、異議
  のある方(載せないでほしい方)は園の方へ遠慮無く申し出て下さい。
  よろしくお願い致します。
5、駐車場関連
  例年お願いしていることですが、走行は時速10km〜15kmでゆっくり
  走って下さい。
  そして、鳥居前では 一旦停止 をお願いします。
  本日欠席されていない、お家の方にも必ずお伝え下さい。
  尚、1学期の猶予期間を見て、改善されない場合は、東側半分だけを
  借りて、鳥居前の安全確保に務めたいと思います。
  どうか、ご協力を下さいますよう呉々もよろしくお願い致します。
6、学級閉鎖等疾病発生報について
  今まではクラス単位に連絡をとっていましたが、今年度より、全学年に
  連絡をしていきたいと考えています。
7、委任状に関連して−お迎えに来られた時は、必ず担任に一言連絡
  して、連れて帰って下さい。
  黙って連れていかれると、子どもを探し回って大騒ぎになり、担任はパニ
  ック状態になります。
  このことは代理の方の場合も強く伝えておいて下さい。
8、その他
  ・キーホルダーやシールなどは持ってこないよう注意して下さい。
   交換したりでケンカや大人同士の関係もおかしくなることもあります。
  ・降園時は駐車場で遊ばないようにして下さい。
   その場合は園庭を使って下さい。
  ・いつものお願いですが、手紙等園からの連絡は必ず目を通して下さい。
   提出物の期限もしっかり守って頂くようお願い致します。
9、保育内容等について
  今年は、4月に文部科学省からの幼稚園指導要領の改定があり、それに
  ついての内容となりました。
  
  特に「人間関係」について、平成2年及び10年に通達がありましたが、
  その時は文言が入ってきたという感じがありました。
  今回はかなり具体的な表現でもって、人間関係のあり方や育て方が記載
  されており父母の皆さんにお話ししたような次第です。
  
  日前幼稚園では、六領域時代と言われていた時代−約40年程前になり
  ますが、子どもの置かれている状況を考え、“人間関係”という項目を保育
  の柱として取り組んでまいりました。
  その事例を年長組の週案をもとにお話しさせて頂きました。
  
  その基本は、子どもの生活をどう見るかということと、構造的に考えること
  に主眼を置いてきたと考えています。
  保育を見通し、中心になる活動はどういうことがあるのかを考え少し時間
  をかけ、皆で力を出し合える内容も取り上げていきます。
  
  基底になる生活では 1.自由あそび、2.生活指導、3.健康管理を考え
  個々の自由な発想を大切にすると共に、毎日の生活に必要なことや欠か
  せないことなど、くり返し獲得していくことも目ざしていきます。

  そして、周辺(領域的)活動をおき中心になる活動と関わりのあることと共
  に、 独立して1から系統的に(とび箱の乗り降りから始めて一段を飛んで
  いくように)取り組むものも大切にしてきました。
 
  そして、様々な活動において、人間関係はどのように生かされ子ども自身
  のものになっていくのかを考えてきたと自負してきたと思います。
  基底になる活動−中心になる活動−周辺活動(領域的活動)がお互いに
  関わり、循環することを考え、子ども同士の関わりを大切にする営みを続
  けてきたと考えています。
 
  人の話をきちんと聞ける子どもたち。
  日前の子どもたちはすっかり身に付けてくれました。
  理解力もかなり備わってきたと思います。
  このことを土台に、より積極的な人間関係、そして、何事にも興味や関心
  を示し物事への理解を少しずつ深めていく子どもたちに育ってほしいと願
  いつつ日常を取り組んでいます。

 クラス会

  最後に各クラスに戻り、クラス委員の紹介があり、長い一日が終わりま
 した。 
 3歳児クラスはお母さんの姿を追って、泣くことも多いので、クラス会は
 後日、遠足の時に持つことになっています。

 う   め 組 ・・・ 下平様
 ひまわり 組 ・・・ 久保様
 き   く 組 ・・・ 屋様
 なでしこ 組 ・・・ 湯川様
 あやめ  組 ・・・ 沼田様
 たんぽぽ 組 ・・・ 鳴神様
 ひなぎく  組 ・・・ 上松様
 ば   ら 組 ・・・ 小原様
 も   も 組 ・・・ 小林様  
 
 どうぞ一年間よろしくお願い致します。



    
 入   園   式         園長  記

                 
  4月8日(水)
           
 2日続きの本当に素晴らしい天気に恵まれ、和やかな入園式がとり行わ
れました。

 ちょっと心配という顔付きもありましたが、最近では、2歳児保育や満3歳
児保育で馴染んでいる子も多く、幼稚園への親近感がとても強いものを感じ
ました。

 しばらくは自分の教師へ入り、お父さんお母さんを交えて遊び、10時からは
二階ホールでの式に臨みました。
一人一人自分のイスに座り、父母と少し離れるだけに、ちょっぴり不安も・・・。

 3月の1日入園の時のように、先生たちの人形劇で幕が開き、ぐいっと引き
込まれていく子どもたちでした。
 続いて園からのお祝いの言葉があり、教職員の紹介があります。

 そして、年長組の子どもたちによる、歓迎の歌と言葉で、新入の子ども
たちもホッとした雰囲気になり、最後は先生たちのわらべうたでしめくくること
になりました。

 時間的にはやや長かったかなという気もしましたが、よく話しを聞ける雰囲
気と集中してくれるものを感じました。

 これから一緒にがんばろうねの思いで入園式は無事終わりました。

 各教室に戻り、担任の自己紹介があり、園生活に関するお話と共に、明日
 からのスタートを楽しみにしています。

 春の日和を満喫するようにいつまでも
 園庭で楽しんでおられたのが、
 印象的な一日でした。




     
 新   年   度         園長  記


  4月7日(火) 始業式

 めぐりきた春の装いに、気持ちも晴れやかな第1日目を迎えました。
一つ大きな組になった事への喜びと自信からか、みんな笑顔の始業式と
なりました。

 さあ今度は自分たちが幼稚園の主人公と年長組。
それに続いて年中さんたちも、大きくなったことの誇りを子どもたちなりに
感じているようです。

 今までの園生活の経験から、自分たちは何をすればいいかを、おぼろげ
ながらも、心の中に思い描いているのではないでしょうか。

 3月のお別れ会で、年長組から託された生活のことを少しずつ思い起こして
いるのでしょう。

 お母さん方も、子どもの成長に、ワクワクとした思いで、式に参加されて
いました。

素晴らしき天気と共に、又新しい1年への期待で気持ちもいっぱいになった
のではないでしょうか。




−/*

日々の園生活や子どもたちのようすを
園長がおりに触れて書いてみます。