園だより


    1年の園生活               園長  記    


 5月も半ば、3学年それぞれの遠足も無事終わりました。
3才児は交通公園へイチゴ電車で、4才児はみさき公園へ、
5才児は観光バスで緑化センターへと、春だけは父母と一緒に
行ってきました。
 
 青葉目にしみるこの季節、日常から離れての楽しい一時を
過ごしました。進級、入園からの1ヶ月、子どもたちには伸び
やかさが見られるようになってきています。

 さてこれから1年間、園のようすや、保育のあり方などについて
《園だより》に 《ブログ》にと、書いていきたいと思っています。
まとまらない時もあろうかと思いますが、気楽にお目通し下さい。
 ※記事は最新の順に掲載しています。


     されど卒園式          園 長   記  

 文化部のお母さんたちには、卒園後も式の様子を記事にしてもらい
ました。
この1年の活躍が素晴らしく、ついつい無理をお願いしたような次第
です。
卒園式は自分達が感激にむせんで、文章なんかにはならないと言わ
れたのですが、少し日を置いて書いていただけました。
やはり私どもと違う観点から見ていただいたようで、園としても記念に
なる一文を残す事ができましたこと、有難く感謝しております。(文化部の
記事についてはブログに公開しておりますので閲覧下さい。)

 さて57回を迎えた卒園式。
思い返せば、私が赴任した頃(S.43年)は園児の数も多く、どちらと
言えば、賑やかな内に式が終わったのを憶えています。

 入園式は泣いたり走り回ったりが定番?ですが、卒園式はここで
学んだ何年かの総決算であるとするならば、子どもたちに自覚を求め、
自分たちにとっても本当に大切な1日なのだという気持を育てなけれ
ば、保育の意味がないと教師たちに訴えてきました。

 それは、とりもなおさず日常の保育を点検する作業からの始まりでも
ありました。
 人間として見つめていきたい−子どもたちへの思いを再スタートさせ
るきっかけになりました。
その当時、保育界は六領域と言われる部分偏重的な保育がウエイトを
占め、トータルとしての人間を見る、育てるという視点に欠けていたと言っても過言ではないでしょう。

 いつの時代も変わりませんが、過保護や過干渉という言葉が使われ
ます。
子どもに任せてやれば出来ることを、大人たち−園も家族もが取り上
げてしまい、子どもなんだからという一言で自立の芽をつみ取っていま
した。

 保育の展換はここにあります。−子どもに任せてみようを合い言葉
に保育計画の組みかえが行われていきました。
現場での混乱は当然のことながら起こってはきましたが、子どもにとっ
てはどうなのかを検証する中で、一歩又一歩と教師集団も変容を見せ
てきました。

 園長と教師との緊張関係の中でも、絶えず検証しあったのは

@子どもにとってはどうなのか
A自立の方向はどうなのか
B仲間関係はどうなのか
C中心になる保育と
D継続して取り組む領域的な部分はどうなのか

・・・を見つめ、幼稚園の主人公は子どもたちなんだを、改めて前面に
押し出していきました。
そこでは、子どもなりの責任と自覚を持つ保育の方向性がはっきりと
してきました。

 朝の会に始まり、グループ、当番、リーダー活動と自分たちの身のま
わりを、子どもなりに自主管理していける生活を組み立てていきました。
 月々の誕生会や年間の行事も洗い直し、運動会、作品展(ひのくま
祭)、劇の会の三本の柱を立てていきました。
季節保育とかおみやげ保育と言われていたものからの明確な決別で
もありました。

 年長組になれば、うんどう会はできる限り自分たちの手で進行して
みるという内容に変わり、自ずと緊張感のある生活づくりへと入って
いきました。

 それと並行しながら領域的な活動も見直し、三才児からの積み上げ
と継続を基本に、ねらいを評価、反省を加えながら成果を上げていった
と考えています。

 その中の一つ、芸術部分での音楽は、‘わらべうた’を徹底することを
計画し、歌う、あそぶに重点を置き10年近い試行期間をとりました。

 きれいな声で歌う、人の歌を聴く耳を育てる、あそびの中で仲間関係
をつくり出すというねらいが成果と結論を出してきた昭和53年、プロの
演奏者集団に依頼して、卒園式に招くことになりました。
最初は幼稚園なんか?!と不安がられましたが、しっかりとした耳と
歌う力が身についているからということで、やっと来てもらったのを思い出します。

 当日は勿論ぶっつけ本番でしたが、プロの伴奏をバックに見事に歌
いきった子どもたちでした。
それを機に演奏者も安心し、喜んで参加してくれるようになりますた。
 その後、平成2年から日前宮オペラが始まり、蝶々婦人、椿姫、トス
カを演じたソプラノ歌手も式に入ってくれるようになりました。

 わらべうたは、音楽?と言われたり、さびしいから賑やかなものをしてほしい等々父母からは色々な意見が出されてきたのも事実でした。
 しかし、子どものノドを自然に鍛え、きれいな声で歌い、動きあそぶ姿
から音楽性を認めてもらうまでになりました。

 ソプラノの歌手もよく言っているのは、日前幼稚園の子どもたちは本
当によく歌うし、本当にきれいな声ですね!と。
卒園式に来るのが楽しみで、自分たちもエネルギーをもらって帰るん
ですよ!と言ってくれます。

 音楽教育の中で、本物の音楽とも出会える力を身につけさせたいと
考え、楽器、歌の演奏に耳を傾け、共に歌えるまでに育ちました。
 
 花と音楽いっぱいの卒園式!気持を律して自分たちの最後の一番大切な日なんだという思いを前面に出してくれる一日になりました。

 子どもたちに言い続けた一言があります。
「人の話をきちんと聞ける人になってほしい」そして自分の意見を出していこうと・・・・。

 一人一人が自信に溢れる表情で卒園証書を受け取る瞬間−ウン育ったねと心の中で叫んでいます。
今年も又感動的な卒園式でした。
立派に育ってくれた皆んなに心からの感謝です。


     劇   の   会        園 長   記  

 1日目が終わりました。
今年は3才児の人数が少なく、クラスを2組に分けることができず、
プログラムがややゆったり?という感じになりました。

 満3才児も舞台に上がってみるということで、今年で8回目になり
ますが 今年は2月1日に入園する子が2人いて、どうなることかと
思いましたが、楽しむ!という表現で、その育ちを見せてくれました。

 3才児クラスは以前は「ゆうぎ」でしたが、劇的表現に変更した頃は
今の満3才児と考えていただければと思います。
その事を考えると、今回取り上げている内容は、かつて、年中、年長
が演じていたものだけに、何年かの間にどんどんレベルアップをして
きているのでしょう。
ただ、内容的には思い切ったアレンジが必要ですから、ここへ来るま
での苦労は相当なものがありました。
長くて 複雑なものをどうシンプルにしていくか−経験の浅い教師たち
だけに、よくぞ、ここまでという思いがしています。

 年中組は 3クラス共ストーリーのはっきりしている物を取り上げ、
子どもたちも内容の理解が早く、どんどんつくり上げてきたという感じ
がしています。
4才児になればいわゆる悪役も進んで引き受けるようになり、劇の
成り立ちも お話しにそって進める事が出来るようになります。

 3才 4才 経験をふまえた年長組はやはり もう1歩レベルを上げて
いこうという意識が出てきます。劇に関しては、誕生会にはじまり実に
多様な 体験をしてきていると言えるでしょう。
今回取り上げた 内容は、比喩や風刺も入った 複雑なストーリー
ですから どのように 結論へ導くのかが、一つの課題でした。
途中では どうしようかと考えた事もありましたが、ポイントでのアドバイスなどで 子どもたちは、生き生きと演じはじめました。
素晴らしい内容だったと思います。

各学年とも、レベルアップを試みた年になりました。
色々な事を次に生かしたいと思います。
さて 明日?・・・・・。楽しみにしましょう。


     陶   芸   展        園 長   記  

       ※作品の一部をブログにアップしていますので
         是非ご覧下さい。

     1月26日(土)、27日(日)近鉄カルチャーセンター
          「エスポワール」で行いました。

 今年で9回目になりましたが、続けてきて良かったというのが
実感です。
もともとは、年長児の作品にギャラリーの「光」を あててみたい
ということから始めたものです。
当初は 市内の小さなギャラリーを お借りしての催しでしたが、
駐車場の問題や年長限定とかで、参加者も中々伸びず、中止に
しようかと考えたことも 2、3度ありました。
その都度 陶芸部のお母さんから 続けましょうと励まされ 今日の
隆盛を見るまでになったような次第です。

 全学年揃って展示するようになってから、小さい組の子は次は
こんなのしたいと すでに気持の中で持っているのかも知れません。
年々作品に力がこもり、子どもたちは‘自信’を持っているなという
のが今年の特徴です。

 作品のみならず、生活全般にそれが、行きわたっているのでは
ないかと思っています。
この月末には 園生活をしめくくる「劇の会」があります。
総合活動と言われるように。一年又は二年、三年の総決算です。
自信に溢れた表現活動を仲間と共に演じきっていってほしいと
願っています。



        2学期の終わりに    園 長   記  

 今年も残すところ後 わずかとなりました。
21日の終業式で 2学期もいよいよ終わりです。
長かったような、短かったような思いはありますが、充実した日々
を送ってきたものと考えています。

 子どもたちは、体も心も ひとまわりも ふたまわりも大きくなり
ました。
目がキラキラと輝き、自分はこうしたいという意志を伝えられるまで
に成長しました。
参観や行事を通じ存分に ご覧いただいたと思いますが、子どもな
りに 主体的にふるまえる姿に たのもしささえ感じられた事でしょう。
父母の皆様にも しっかりと支えていただき、“ひのくままつり”を
はじめ、日常の生活でも大人としてのあり方を 子どもたちに知らせ
て頂きました。

 園の中はすこぶる順調に営みが続けられましたが、社会の荒波
は大変なものです。
今年の様々な事を思い起こしながら、新しい年を良き年として迎え
られますようお祈りして、しばし、お休みさせて頂きます。
ありがとうございました。


  参観日 =音楽雑感・体育=   園 長   記  

 年長、年少、年中(なでしこ組)は音楽(わらべうた)。
 年中、きく、あやめ組は体育でした。

 今回は音楽−わらべうた−を取り上げてみましょう。

 かつて幼稚園教育の世界では、音楽といえば、季節の歌や、
その時々に流行った歌などが取り上げられいたようです。

 子どもに対しては、大きな声唄いましょう!
元気な声で唄いましょう!と幼児期の声帯を考えない発声を
要求したり、極端に幅の広い音域の曲を入れたりと、その場限り
と言われても仕方のない状況もあったように思われます。

 幼児期に於ける音楽教育は大切だと言われながら、バラバラ
の状況があり、小学校への準備という形で、ハーモニカやその
後のピアニカという風に、楽器をさわっておけば、音楽という
単純な発想が横行していました。
一方では鼓笛隊のように、完成度のみを求められる音楽教育?
も隆盛を極め、見てくれだけの結果を生み出していたと言える
でしょう。
現在もその状況に大きな変化は無いのかも知れません。

 その中で、子どもの声をしっかりと育てると共に、仲間とうたい、
あそび、系統的に取り組める−わらべうた−に出会いました。

 領域的と言われる音楽も、系統性や段階を追う必要があると
考え、試行錯誤の末35年の年月が経ちました。

 考え方としては

@乳児期より幼児期へかけての系統性がある。

A音程は3度前後で、子どもの声帯の発育に適している。

B自分の声でうたい、まわりの声もしっかりと聴く力を身につける
  こと。

Cあそびと共に体を動かすことで、仲間関係の育ちを見ることが
  できます。

D拍や鼓動をしっかりととることができる。

Eきれいな声でうたうことを要求します − 子どもたちは、はてなと
  思いますが、次第に理解しはじめます。

 取り組みを始めた頃は、賑やかな音に慣れていましたから、お母さ
んたちも、戸惑い静かすぎる、さびしい〜、という意見が多く出され
ました。

 小学校があるから楽器もやってほしい等予測していた反応が出て
きたのは当然のことであったと思います。

 しかし、ある種実験であり、実践を推し進める為には、父母の理解
を得ると共に園としての考えを前面に押し出し、子どもたちはどう受
けとめていくかを見ていきたいと思います。
思い切って音を取り払い、ここを乗り越えないと何も出来ないぞという
思いの中で、わらべうたと取り組んできました。

 子どもたちの中では、極めて順調で、よく歌い、よくあそび、隊型変
化の楽しさや、より難度の高い隊型に挑む姿が見られました。
彼らの活動が、日常的に自然な形で営まれ、家でもうたいあそぶこ
とにより、その良さが伝わり、少しずつながら父母の理解も得られる
ようになってきたのではないでしょうか。

 楽器に関しては、リズム楽器(タイコ・シンバル等)を取り入れ、劇の
会での発表も楽しんでいます。

 年少時から卒園までの間、約120曲以上の曲を歌い、きれいな声
とよく聴く耳とが驚く程に育ってくるのです。

 そして、音楽の締めくくりは、卒園式と言っても過言ではないでしょう。
全員が気持ちを一つにして歌うピアノ曲の数々。
この日はプロの演奏家(弦楽四重奏やピアノトリオ、フルートとの
デュオ等々)が入り、当日は、ぶっつけ本番で澄みきった、よく通る
合唱を披露してくれます。

 オペラ(ソプラノの2人)歌手との交互唱や演奏も聴き、本当の音楽
の楽しさや素晴らしさを体験する卒園式となります。

 オペラ歌手やピアニストも、こんなにきれいに歌える園児はそんなに
無いですよと話してくれますが、「わらべうた」で培った力と伝統が、
今大きく花を咲かせています。

 子どもたちから教えられることの何と多かったことでしょうね。

 地道な日々の取り組み − 参観日の中で触れていただければ
幸いです



     号外ひのくま・クリスマス編   文化部 記  

 どこも クリスマスムード一色の中「サンタさん 来てくれるかなー」
「サンタさんに何 お願いしたの?」なんて会話を 各ご家庭でされて
いる事と思います。 さて 幼稚園では 12/14ちょっぴり早いクリス
マス会が開かれました。小運動会につづき、みなさんに その様子を
お伝えしたいと思います。

      ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  

 木村先生のご挨拶と共に、みんなが待ちに待ったクリスマス会が
始まりました。
そして お部屋が暗くなり どこからか鈴の音が・・・。
子供達は一斉にその方へと体を向け、ジッと目をこらしていると・・・
“サンタさん登場!!”一斉に「サンタさんや!!」「サンタさん!!」
とあちらこちらから声がして、部屋中に響き渡ります。
年少さんは驚き、目を丸くしながらサンタさんを ただただジーッと見
つめるばかり・・・。
そんな子供達の様子を見て 先生方も嬉しそう!!

風邪をひいて声が出ないサンタさんは手話でご挨拶。
プレゼントは各クラス2名1組でプレゼント係さんが恥ずかしそうに
緊張の面持ちで受け取っていました。、
みんな「何かな?」と気になる様子。
中には「まだ空けたらアカンで!!」の声も聞こえてきました。

そして サンタさんとの楽しいひと時も終わりに近づき 子供達は
元気な声でお礼を言い、鈴の音と共に帰るサンタさんにみんな
バイバーイと手を振り、しばらくサンタさんの消えていった方向を
見つめていました。

      ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  

    絵本の会のお母さん方によるプレゼント      

●紙芝居   「サンタさんだよ、かえるくん」
  手作りの温かさが伝わってくる 紙芝居でした。
  途中、立ったりウロウロしたりする子もなく、物語に聞き入り
  どんどん引き込まれていきました。
  
   子供達は ふだんからたくさんの本に触れ、読み聞かせなどで
  静かに座って聞くことを自然に学んでいるんだな と感心しました。 

●手話ソング   「手のひらを太陽に」
  最後のフレーズ♪みんなみんな、生きているんだ 友達なんだ♪
  の所の手話を教えてもらい、皆で楽しく歌いました。
  お母さん方の子供達に対する優しい気持ちが、伝わり「もう1回!」
  とアンコールが起こりました。
  とても素敵な歌のプレゼントに 子供達の瞳はキラキラ輝いて
  いました。                 
                                        
     《 年長組の出し物 》

 @ ききょう 組  『森のクリスマス』の劇
  
 A ひまわり組  『雪って長ぐつ好きだって』の歌と合奏

 B う  め 組  『ノンタン サンタクロースだよ』のペ−プサ−ト

 ひのくま祭りが終わってから、短い期間だったにも関わらず さすが
 年長さん(日頃から お誕生会で 出し物をしている成果かな)
 みんな上手に出来ていて感心しました。
 下の組のお友達に見てもらうんだと言う 気持ちが 伝わりとても
 温かいクラス会になりました。
                                       


     ひのくままつり      園 長   記   

 師走に入り今年も後わずかとなりました。
先日の「ひのくままつり」にはたくさんの方々のご来園をいただき
心より御礼申し上げます。
当日は天候にも恵まれ、終日楽しい雰囲気の中で過ごすことが
できました。
 
 子どもたちの作品展は、ご覧いただいたように、長い時間を
かけて作り上げたものが多く、心の思いや皆んなの気持を外に
押し出してきた作品となりました。
あの日は作品をはさんで、子どもからの話しがあったり、担任との
話しの中で各クラスの作品が生まれた背景もおわかりいただけた
ことと思います。
 
 作品展と言えば、見た目での評価にとどまることが多いのですが、
造る過程をお聞きいただき、その楽しさも十分にご理解頂けたのでは
ないでしょうか。
 
 子どもの生活の中でのさまざまな場面での考えることやたくさんの
お話しがあり、描くつくる活動の中から、獲得していこうとすることが
網の目のように拡がっていきます。
2学期のこの時期に長い時間をかけて取り組む意味を感じとって
いただければと思います。
クラスによっては劇の会へのテーマに結びつくストーリーが出てきて
いるところもあります。
どういうお話しづくりをしていくのでしょうね!

 ひのくままつりの後は、各クラスの作品を改めて見学しあい、工夫
の面白さや、発想の楽しさを子どもたちなりに学びとっていこうとして
います。
当日と同じように静かなうちにも感動がわき上がってくるようでした。

 うんどう会の頃は、よく動く体(からだ)に育ってきたのを知る機会と
なりました。
そして、今回は手と目の共応と言いましょうか、自分の意志で、自在
にあやつる手や指の動きを獲得し、質の高い作品づくりへと進みまし
た。活動の途中では大人以上のひらめきや、発想の豊かさに驚かさ
れることもありました。

 子どもたちは今、大きな自信と誇りをもって次の生活に入っています。

      
             《 お母さんたちも 》

 今年で33回を数えるまでになりました。
もともとは創立しS.26年以来子どもの作品展の一日であったの
ですが、その当時の職員会議等で、もう少し何かやりたいというこ
とで、バザーの共催にふみきり、コーラス部のお母さんたちとも相談
して、子どもと一緒にあそぶコーナーを作ってもらいました。
それ以来、お母さんたちの父母会としての位置づけを明確にし、33
年の長きにわたって、“子どもたちを楽しませよう”を合い言葉に
続けてくることができました。
子どもの数が減ったり、役員の数が減ったりで、開催を危ぶむ年も
ありましたが、お母さん方の復元力と言いましょうか、粘り強い力で
ここまで続けてくることができました。

 創立以来57年の歴史の中で33回を数えるまでになった ひのくま
まつりを創り上げてきて下さった、皆様には何とお礼を言えばいいの
か 表現のしようがありません。
感謝の気持でいっぱいです。
人数の少ない中今年もさまざまな工夫を凝らされ存分に子どもたちを
楽しませてくれました。
童心に戻ったと言いましょうが、久々に一からつくり上げる苦労を
分かち合い完成の喜びは何にも変えがたい充実感を味あわれた
ことと思います。

 父母会活動の大きな位置づけを今年も又、新たなページに書き加
えていただきました。
御礼と共に 心からの拍手を送りたいと思います。
 
  
      《当日の様子のほんの一コマですが、ご覧下さい。》


  













  
        ことばの領域      園 長   記   

 11月に入り少しずつ秋の深まりを感じるこの頃です。
ご心配いただいた入園事務も、今年は回復状況にあります。
これも一偏に父母の皆様方のご支援を頂いたものと、心より
御礼申し上げます。信頼をお寄せいただいた皆様の為にも、尚
一層の保育の充実に努めてまいる所存でございます。
ありがとうございました。

 さて、現在はお母さん方も、子どもたちも ひのくままつりの(作品
展)へ向けての活動に力が入っています。23日当日を楽しみにしま
しょう。

 さて去る10月下旬には、表現−ことば−の参観日がありました。
この領域は日常的なところでもあり、広範囲にわたっている為、
いつものことながら難しさを感じています。

◎年少組  3クラス
 
  ・言葉あそびをする
  ・仲間あつめ(動物・乗り物等)
  ・グループの友だちと一緒に、絵カードの中から同じ仲間を見つけ
   て発表する−絵カードを使うことで、楽しんで言葉あそびができ、
   無理なく興味をもって取り組むことができました。

 ◇劇ごっこをする
  「三匹の子ぶた」「パオちゃんのかくれんぼ」「こうさぎきっときっと
  おなじ」
  
  劇ごっこは、自分の役をはっきりと伝えることができ、お母さんの
  前でも、はっきりと話すことができました。
  ちょっと恥ずかしい子は、そっとまわりの子が手伝ってくれたり、
  子ども同士が育ってきているのがよくわかります。
  最後は、いつものように、絵本の読み聞かせで終り・・・


◎年中組  3クラス
   
 絵本や紙芝居を楽しんでくる中で、お話の楽しさや詩をきく力も
少しずつ身につけてきました。
 
 今回は自分たちで作った紙芝居を読むことに取り組みました。
一人一人楽しんだり、グループの友だちと協力したりして、読む力
を身につけていきました。今の子どもたちは、年中児においても、
読むことはかなりの部分できる状態にあって、書くことも少しずつ
生活の中に入っているようです。大きな紙芝居作りは、友だちと
も関わり合ったりしながらも、ステップアップする場となります。
皆んなで考え、みんなで作っていく作業があり、たくさんの意見が
出され、お話しづくりをしています。

  −言葉あそび−
 
  ・頭字あつめをする
  ・絵と文字の関係をさがす
  ・字をさがす
  ・言葉作り
  ・絵文字パズル
 と取り組み、次への意欲(読みたい、書きたい等)をも大切にして
いっています。
音節分解に近い形でのことば指導となっています。
 
 保育の締めくくりは、詩をきくとなっていますが、今では、ことばの
配列や韻をふんでいるところにも気づき、空んじようとするところも
出ています。よくきいていますね!

  −年長組−

 日頃から相談することや、何かを決めたり、経験したことを話し合
ったり、自分の気持ちを話し、伝えていく(言葉を交わす)ということを
大切にしてきました。
 
 文字を書いたり、読んだりすることは、個人差がありますが、お菓子
袋や誕生児へのプレゼントで名前を書いたり、自分の絵に字を書い
たりと文字に触れる環境と興味を持てることを大切にしてきました。

  −ねらい−

  ○いろいろな言葉あそびを楽しむ中で、文字への関心を高める
  ○正しい文字を知る
  ○グループの友だちと紙芝居を楽しむ中で、関わりを深める
  ○見ている人にわかるように、はっきりときこえる声でゆっくりと
    話す
  ○詩をきくことを楽しむ

  −保育案から−
 
  ○隠れた文字を推理する − 文字の一部を見て何という字か
    答える
  ○文字パズルをする − バラバラになった文字のパズルを合
    わせ、グループの友達と一つの言葉を完成させる
  ○文字プリントをする
  ○グループで作った紙芝居を発表する −
    ・グループごとに前に出て一人一枚ずつ読む
    ・友だちの紙芝居を見る
  ○詩をきく − 言葉のおもしろさが楽しめるように、ゆっくりと
    読み、落ち着いて聞けるよう雰囲気作りをしていきます。

※ 表現 −ことば−の参観が終ると、いよいよ後半に入るのだと
 いう思いが強くなります。教師にとっても私にとっても、ある種一番
 緊張する参観とも言えるところがあります。
 読む、聞く、話す、書くを始め、この領域の範囲は広く、ずっと以前
 から父母の方々からの要望は「書く」という一点に集中していた感
 がありました。小学校への準備があるからというのがその主な願い
 であったと思います。幼稚園によっては、先取りをした文字教育が
 漢字にまで及び、お母さん方を慌てさせた時代もありました。
  
  そして、時も移り文字については、初めに書いたように、ごく自然
 な形で子どもの生活に入っている部分があります。文字を知り書け
 ることにより広がっていく豊かなあそびとも深くつながっていきます。
 その為にも、感動のある生活−できた!先生見て!先生もっと教
 えて!という段階をふむことで知的欲求に応えていけるのではない
 でしょうか。
  
  それを見やすいものの一つに、体育的な活動の中にもあります。
 ナワとびが跳べた、とび箱の5段が跳べた、サッカーでポイントを
 あげた等々の喜びや感激が −ことば−(文字)活動への準備段階
 に大切な役割をはたすことになると考えられます。広範囲にわたる
 領域から、いささか文字を取り上げてみましたが、次への課題−準
 備段階のあり方と文字指導を考えていきたいと思います。
  
  そして、劇表現を含めて、絵本の重要さや関わりを深めていきたい
 と考えています。
  

         小 運 動 会     先生  記    

       小運動会に向けて  10月3日 『年長組』

 ・うんどう会が終わっても、歌いながら 友達と輪になって踊ったり、
 他のクラスも一緒に誘い合ってリレーを楽しんだりと余韻が続く中で、
 運動会で見た他の学年の競技、遊技、もう一度やりたい競技、遊戯
 をクラスの中で出し合って、自分たちでプログラムを考えていきました。
 
 やりたいものとなると全競技出てきてしまうが、「年長3クラスのみん
 なで取り組むと楽しいもの」と考えてしぼっていきました。

 ・各クラスで出たものをよせ合って、その中で5種目決め、小運動会
 の日にちが決まると 当日に向けて 練習をしたり、必要な役割(仕
 事)やリレーの順番など改めて考え、話し合って決めていきました。

       小運動会当日

 ・「今日は小運動会!」「今度こそリレーで1番になりたい」「僕、○
  ○の仕事する人やで」と朝から楽しみに登園してきた子ども達で
  した。

 はとぽっぽ体操・・・各クラス、その日の当番がみんなの前に出て、
         先生役をしたが、張り切ってしっかりと体を動かす事が
         出来ていました。

 おかしを買いに行こう (年少組の競技)・・・「おかし」に単純に
         興味を持ち、楽しみにしていた競技でしたが、一つひと
         つ「上手に作ってる」「思ったより重たかった。こんなん
         運んでたんやな」と取り組んでみて初めて気付いた事
         を友達と話す姿も見られました。
         直線かけっこは 自分たちで手と手のタッチも「○○
         ちゃーん」と声を掛け合って進められ、「○○ちゃんも
         アイスにしたん?一緒や」などと喜んでいました。

 大玉転がし (年中組の競技)・・・年中時にしたことを思い出し、
         久しぶりに取り組みたいということで選んでいた。
         ペアの子と気持ちを合わせて、体も大きくなって力も
         強くなり、勢い良く転がしていた。
         自分達でスタートし、どんどんハイタッチをして、最後
         までつなげていくことができた。

 玉入れ (年中組の競技)・・・運動会の時、年中組が取り組んで
         いる姿を見て、「僕やったら もっと入れられるのに」と
         話し、挑戦していった。
         投げる力も強く、コントロールできる子も多く、1回目 
         赤組 白組とも40個入り、同点であった。2回目は赤
         組が49個、白組が42個入り、つなひきをしている時
         に白組が勝つことが多かった為、赤組は大喜びして
         いた。

 リレー・・・クラス対抗リレーは盛り上がり、「もう1回勝負たい」
        「今度こそ勝つ」とクラスが1つとなって取り組める競技
        です。小運動会では もう1度走る順番も決め直したい
        と、自分たちで話し合っていきました。その順番は自分
        達でしっかりと覚え取り組んでいけました。
        走る力もつき、1人ひとり最後まで一生懸命走ることが
        でき、転んでも泣いたり止まることもなく次へとバトンを
        つなげていくことが出来ました。
        最下位になるとやはりくやしい気持ちもあるが、クラス
        意識も高まり、運動会の興奮もよみがえって楽しめま
        した。

  運動会の取りくみは ひとくぎりとなるが、各クラスで他の学年の遊
  戯のテープを借りてきて、楽しんだり、分からないところは、踊って
  教えてもらったりという交流もまだ見られています。
  自由遊び時も年少、年中組の子がリレーに興味をもってきているの
  で、仲間に入れてあげたりもして、楽しんでいます。


        小運動会       10月4日 『年中組』

  運動会を経験したことで、心身共に大きく成長した子ども達、クラス
 の仲も深まり、より園生活に広がりが見られてきました。
 運動会で見た他の学年の競技や遊戯の中で興味を持った種目を
 小運動会のプログラムに取り入れていきました。
 又、小運動会では準備や片付けも自分達で取り組む中で自分達の
 運動会という意識を育てようというねらいを持ちました。
 ・・・当日は、朝から楽しみにし、張りきって登園する子ども達でした。

 プログラム1番 ・ はとぽっぽ体操
   いつも楽しんでいる体操ということで のびのびと元気いっぱい
  取り組むことが出来ました。
  繰り返し取り組む中で手足の屈伸も確かに出来るようになり一人
  ひとりニコニコ笑顔で楽しんでいました。

 プログラム2番 ・ つなひき
    スタートの合図と同時に「オーエス!オーエス!」と掛け声が響
   きわたり、一生懸命つなをひっぱっている子ども達でした。
   相手チームにひっぱられ負けそうになると腰を下ろし、しっかりと
   ふんばり最後まであきらめず頑張っていました。 
   準備や片付けも自分達で協力し合って取り組むことができました。

 プログラム3番 ・ 走れ!ひのくま号
    きく組は青バス、なでしこ組はスーパーくろしお、あやめ組は
   トラックに2人で乗り トラックを一周しました。2人でスピードを
   合わせて走るのは難しかったけど、子ども達は運転手になりき
   って走ることを楽しんでいました。

 プログラム4番 ・ リレー
    男女に分かれ7クラス対抗で走りました。バトンタッチもスムー
   ズになり 走るスピードが増してきた子ども達。自分のクラスの
   友達を応援し、一緒に喜んだり、悔しがったりとクラス意識も高
   まってきました。
   ルールも理解し、一人ひとり一生懸命頑張って取り組むことが
   出来ました。

 プログラム5番 ・ カンガルー・ピョン(遊戯)
    年少組のかわいいお友達が踊っていた曲だったので、みんな
   笑顔でかわいく踊ることが出来ました。
   クラスのみんなで円になり、教師も一緒にゆったりと流れる曲に
   合わせて しぐさを楽しみました。

  今回の小運動会は、自分達だけで進めていくということで、みんな
 で協力して取り組み、一人ひとりが積極的参加する姿が見られました。
 様々な体育活動を経験したことで、楽しさも広がり 体もよく動くよう
 になりました。
 この経験を大切に今後の体育活動、クラス作りにつなげていきたいと
 思います


        小運動会       10月10日 『年少組』

 雨で延び延びになっていましたが、やっとの思いで とりくめました

 運動会で、年中児、年長児の種目を見て「私もあんなんやりたい!」
と言う声も聞かれたりと、興味津々の子ども達です。
 
 そこで今まで取り組んでいない種目も取り組み、年少組の「ちっちゃ
い運動会する?」と教師から提案すると、「やりたい!」と意欲的で
参加することができました。

 子ども達の「やってみたい」という気持ちを大切にしたり、体を動かすことの楽しさやおもしろさを感じられるようにと考えて取り組んでいます。

はとぽっぽ体操
  普段から、とび箱の前などに取り組んでいます。運動会も経験し、
 体がよく動くようになっていて、小運動会でも元気よく体操することを
 楽しんでいました。特にジャンプの所では友達ととびはねてよろこん
 でいましたね。

つなひき
  男女に分かれて取り組みました。笛の合図で勢いよく引っぱりはじ
 めました。はじめは 男の子チームがソードしていましたが、教師から 
 「女の子チームも頑張れ!」と励ましていくと、「オーエス、オーエス」
 と自分達で声をかけ合って、力強く引っぱり、接戦となりました。
 どちらも頑張ったので、長引いた結果 男の子チームが勝ちました。
 2回目は女の子チームが勝ちました。
 勝ったとわかった瞬間に「やった ー!」と とびはねたり、友達と顔
 を見合わせて手をたたいたり大喜びでした。

玉入れ
  玉をかごめがけて思いきり投げたり、玉をいくつも拾ったり、くり返し
 投げることを楽しんでいました。
 みんなで一緒に「1、2・・・」と数えることも 子ども達にとっては楽し
 い活動となり、どの子もニコニコでしたね。

遊戯
  回数を重ねるごとに 動きが大きくなったり、伸び伸びと取り組める
 ようになっています。歌を口ずさみながら、おどったり、その子なりに
 表現して楽しんでいました。
 年少児らしいかわいいお遊戯を見せてくれました。



 
   各学年とも運動会の体験を土台に、自分たちでとりくみ楽しむ
   一日となりました。
  
   うんどう会 − 暑かった9月でしたか?子どもたちは見るところは
   きっちりと見ているのですね。年中、年少は 大きい組の種目を、
   年長は自分たちのリレーや 小さい組の種目を楽しみ、自分たち
   で進める、とりくむことがすっかり身についてくる活動となりました。
   次の活動へつなげていけるでしょう。







            遠     足           

        10月3日(水)  年 少   風土記の丘
        10月4日(木)  年 長   交通公園
        10月5日(金)  年 中   風土記の丘

 【年 少】                    年少担任   記

 「後○回寝たら遠足やなぁ。」と楽しみにしていた子ども達。
 さわやかな最高の遠足びよりのもと、子ども達は元気いっぱいの笑顔を見せてくれました。

 遠足では秋の自然に親しむと同時に、みんなで参加することで、仲間関係も深まればと考えています。

 風土記の丘へはバスに乗って行きました。クラスの友だちと一緒にバスに乗っていけることをとても喜んでいました。 特に普段バス通園ではない子ども達は、「僕は青バスに乗る」「私はピンクバス」などと言って嬉しそうでした。
バスを降りてからは、歩いていくと、自然と「さんぽ」の歌を歌ったり、コスモスがたくさん咲いているのを見て喜んだり、木を見て「あれ顔に見える」「鳥の声した」「セミの声する」と話していました。急な坂道も
「これから坂道になるよ」と教師から知らせると、「パワーをだすわ」
「パワーだそう」などという言葉も聞かれて元気いっぱい歩いてくれました。
         
 
芝生の上でのかけっこもクラス対抗で思いきり体を動かして、一生懸命走っていました。
「これからどんぐり山に行くよ」と教師が誘うと、「えっ!どんぐり山?」
興味一杯の子どもたちでした。
どんぐり山では、どんぐりを見つけると「あっあった」「あっ見つけた!」と言って目をキラキラと輝かせて、教師にみせにきてくれました。「ここにもある」「ここもやで」などと友だちに教えていたり、拾ったどんぐりを見て「ぼうしかぶってる」「これ、緑色のどんぐり」「赤ちゃんどんぐり〜」 「えっ!見せて」「どこにあったん?」などと、子ども同士で会話しながら、夢中になって何個も何個も探していました。

 クラスの友だちと一緒にどんぐりを拾ったときに「いっぱい拾った」
「私も」といって友だちと同じきもちを感じたり、クラスのみんなで顔を見合わせてご飯をいただいたり、一緒に遊んだことで、仲間関係もふかまりました。

 歩く距離も長かったのですが、最後まで頑張って歩ききったことが一人ひとりの自信となったことでしょう。

 秋の自然にふれることができて、よい一日を過ごすことができました。


 【年 長】                    園  長   記

 この日も天候に恵まれ、少し暑いぐらいの遠足になりました。

 園外へ出る期待感と楽しさは子どもたちにとっては特別のようです

 年長組は電車で行くだけに、約束事をしっかり守るということが、クラスの中で話し合われます。ホームでは、座って待つこと、電車内は静かにしている事、公園では、交通ルールを守って遊ぶなど、楽しく行って帰ってくるために、子ども同士でも分かりあえるようにしています。

 園を出ての道路横断から緊張が始まります。先生と子どもたちでの遠足ですから、電車体験は嬉しいと共にしっかりとした行動能力が要求されます。

 イチゴ電車やオモチャ電車に乗れるかな?と期待一番でしたが、お弁当の時に、走るのを見て大喜びの子どもたちでした。
交通ルールを一つ一つ確かめながら、園内で遊んだ後、どんぐりひろいに行ってきました。マテバシイと言って大きなドングリで、今年は特にたくさん拾うことができて、満足そうな子どもたちでした。

 大型遊具で楽しんだ後は、昼食となりグループでゆっくり食べることができました。帰るまでの時間は、自転車その他の遊具でもあそび込み、気持の良い汗をかいた遠足となりました。どの学年もそうですが、「安全」にが何をおいても大切になります。電車から降りて、無事園に帰ると教師たちも本当に一安心。子どもたちも又一つ大きくなってくれてるのを感じます。自分たちで行動することの大切さを身につけてくれました。


 【年 中】                    園  長   記

 出発直前までの雨。先生たちも大部迷っていましたが、回復の予報を信じ、西が明るくなってきたところで、決行にふみきりました。

 年少児と同じように園バスで行く事は、やはり特別な思いがあるようです。

 ねらいは ・秋の自然に親しみをもつ
        ・約束事を守って友達(グループ)と一緒に楽しく
         参加する。
と考えての出発でした。幸い雨もすっかり上がり、爽やかな風にもつつまれました。

 先ずはリングバトンでのクラス対抗リレー。うんどう会の経験もあり走り方にも力強さや敏しょう性も身についてきたようです。
そして、どんぐり拾い。あるわあるわで子どもたちは大喜びでした。あんなにたくさんひろった遠足もめずらしいことです。三学年とも大満足ですね。
そして楽しいお昼ごはん。クラス単位でグループの友だちとおいしくいただきました。お母さんに作ってもらったお弁当は、本当においしそうです。よく動いた後だけに、おやつもしっかり食べて、食後のあそびを楽しみました。

 青空ももどり、広々とした風土記の丘は子どもたちを大きく包み込んでくれるようです。思う存分駆けめぐり、起伏に富んだところもあそびにとりくみ、園では味わえない自然をよび込んでいるようでもあります。
 紀伊風土記の丘(岩橋千塚)と日前宮は密接な関係があり、古代豪族紀氏の4世紀頃の墳墓と言われています。
 日前の子どもたちが、何くれとなく訪れ、楽しめるのも何かの縁があるのかも知れません。

 帰る前にはゴミを拾い、クラス毎に紙芝居を読んでもらいました。資料館からのお誘いもあり、紀州の玩具展を見せてもらい帰途につきました。バスが待ってくれている所までの長い道も、しっかりした足どりで歩け、より又一つ大きくなったのだと実感した遠足でもありました。


     第57回運動会         園長  記   

 9月23日(日)青空の下、元気いっぱいとり行われました。
今年の暑さをくぐり抜けてきた子どもたち − また一段と逞しく
なった姿を見せてくれました。

 はじめのことばに続く、園歌、はとぽっぽ体操、うんどう会の歌
など、懐かしく感じられた方も多いのではないでしょうか。

 全員で揃える“はじめのことば”きれいにはっきりとよく通り、
さあ1日が始まるぞの期待感を持たせてくれました。皆んなでと
言うのは、劇あそびのシュプレヒコール劇にもつながっていくん
ですよね。

1:四才児かけっこ    
    年中児としての体つきもしっかりしてきて、走る力も身につい
    てきました。

2:つな引き    
    年長組全員の力を見せてくれる瞬間です。
    力感が伝わってきます。
     

3:ちゅうりっぷ(満3才児)    
    まだよちよちの部分も残っていますが、可愛い雰囲気で、
    トラックを1周!

            

4:年少組かけっこ    
    入園の頃を思い出すと、本当にしっかりしてきました。
    目頭を熱くされた方もおられるのではないでしょうか。
   
           

5:父母と年長女子    
    お花が咲いて、お家の人と楽しみました。
    

6:三才児ゆうぎ カンガルーピョン    
    名前のとおり、身軽にピョン。
    みんなで踊れるまでになりました。
     

7:五才児男子競走    
    ついつい競走意識も出てしまい?この頃はこの頃はお父さ
    んの参加も増えました。運動不足解消できたのでしょうか?
         

8:年中児大玉ころがし    
    気持を入れ込みすぎたのか、思わず上に手がいってしまい
    ました。 − 一生懸命2人で力を合わせました。
     
  
      水分補給で一休み   

9:野こえ山こえ    
    跳び箱5段(縦・横)、飛び箱4段(横)と平均台。跳躍力と
    タイミングで軽々と跳ぶ子も増えました。 
    もう少しがんばれという子も、これからの活躍に期待。
    平均台は以外と難しく、平衡感覚をとるのに苦心!
    とび箱などの準備、片付けは、長年にわたり、子どもたち
    自身の手で行われています。今でこそあたりまえの光景
    ですが、まったその昔はお母さん方もびっくりでした。
   

10:年中児 ゆうぎ    
    アップテンポの曲で、子どもたちはとりこになったようです。
    隊型変化は大きくとりませんが、先生無しに自分たちで踊れ
    ました。
   

11:年少児好きなお菓子はな〜に?
      
 
12:ぴよんぴよんうさぎ    
    常日頃あそんでいる縄とびで、リレーを楽しみました。
    本当に上手ですよね。
   

13:玉入れ    
    伝統的な種目です。1回目は思うがままに投げて。
    2回目はその間に学習した方がたくさん入ります。
    

14:年長女子リレー    
    力感あふれる走力で午前中の大きな締めくくりとなりました。
    さすが年長さんだけあって、大人の私たちも手に汗にぎる
    クラス対抗でした。育ってきたなと実感をおぼえます。
      
15:満三才児と父母    
    リレーの後だけに、本当に可愛いという表現がぴったりです。
          

16:来年度の園児おみやげ競走   
    65組のかわいいお客さんでした。たくさん入園してくれます
    ように!
   

    お昼の休憩1時間   

  親子でわらべうた   
    昼食後お家の人と全員で楽しみました。
    すぐにできる手遊び−たけのこめ出したとにぎりぽっちりの
    2曲でした。

17:年長組全員による、わらべうたの模範?演技。
    てるてるぼうずとたまりやたまりやを見せてくれました。
    お家の方々は勿論のこと、小さい組の友だちもじっと見
    入っていました。
    

18:四才児女子と親子競技    
    まいごの動物たち。親子でしっかり運びました。
   

19:年少組全員と父母    
    くだものをあつめよう。真剣なまなざしで取り組む子ども
    たち。 親子での楽しい一時でした。
     

20:二人でチャレンジャー    
    年中組全員でのミニサーキット。
    すっかり身のこなしが軽くなって、フットワークもしっかりして
    きました。
    

21:年長組全員のゆうぎ    
    隊型変化も行進部分も難しい所を乗り越えて、自分たちで
    踊りを楽しいでいました。
    表現ものびやかでしたね。
    

22:走れひのくま号    
    年中男子と父母。自分たちで造った、新幹線、いちご電車で
    トラックを一周しました。
      

23:リレー年長男子    
    毎年のことながら拍手と喝采につつまれて、最高の盛り上が
    りを見せます。練習を含めて、全員が最高の最高の走り方を
    見せてくれました。大人顔負けのバトンタッチと気力の充実
    を伝えてくれました。
    


◎最後に「これで日前幼稚園のうんどう会を終わります。みなさん
  ありがとうございました」と全員で挨拶をして幕となりました。


※そして運動会は無事終わりました。日差しは強かったですが、
日陰では涼しい風も吹き夏休みに鍛えた?体力で、楽しい1日を
過ごす事ができました。
  
 ご来園頂いた、お父さんお母さんを始め、お家の方々には、しっ
かりと見てやって頂き、暖かい拍手とお声を頂き心より感謝いたしております。

 いつもの事ですが、じっくりと見て頂けるというのは何をおいても
嬉しいことです。日前幼稚園は創立以来、狭いながらも楽しい我庭という事で、一貫して自前の園庭で取り組んで参りました。

 他の場所を借りてという事になりますと、子どもたちが色々な面
で戸惑いをおこし、ふだんのことが出来ず、簡単なことに内容を
変えていかなければなりません。右左一つとっても難しくなるの
です。

 長い歴史の中で種目の変更や時代にマッチしないものなど、
教師集団で検討を加えて参りました。

 大きくやはり30数年前に、保育内容に光を当て直した頃に遡る
と思います。

 簡単に一つだけ言える事は、子どもたちは幼いから大人(教師)
が与え教えるものという保育界の見方がありました。私たちは
その側面も考えながら、子ども自身の手で取り組めるのはどう
ゆうことなのかを洗い出し、日常の保育、生活の中に位置づけて
きたと思っています。具体的な活動を通し、意識の改革を求めて
の日常のあり方を子どもたちに提案してきたものと考えています。

 この運動会を通じ、先生と共に、子どもたちなりに自分たちの力
を発揮し、気持の上でも、友だちの事を思いやれる素敵な子ども
たちに育ってくれました。やりきったことへの大きな自信−後半の
保育活動の大きな力になるものと期待しています。うんどう会は
ただ体力だけのものではなく、心が育つという大切な側面を見せ
てくれました。

 子どもたちはこの後〈 小うんどう会 〉の楽しみが待っています。


             園長    記          

 2学期が始まり、早10日余りが過ぎました。
今年の夏はことのはか暑さ厳しいものがありましたが、皆様方にはお変わりございませんでしたでしょうか。
子どもたちは元気に登園してくれました。夏休みには方々に出かけ、
ふだん体験できない事を、たくさんの想い出に刻み込んできたよう
です。 私事で恐縮ですが7月初めに出血性胃潰瘍で緊急入院して
しまい、ホームページも中断することになり、ご迷惑をお掛けしました。その後の養生もあり夏はゆっくりさせて頂きました。
少し思い出してみますと・・・
6月28日(木)の「子どもを考える会」は、日頃父母の方々が考えて
おられることや疑問等たくさん出して頂き、意義ある時間を持つ事が
できました。

その後に発行されました文化部の季刊誌、「ひのくま」が素晴らしい
内容であっただけに、考える会の時間を持てた事は。本当に良かったのではないかと思っています。
細々とながらよく続いてきてますよね!
あの時間帯、実は胃を押さえながらの一時でした。

 話は前後しますが、保育室では例年梅雨シーズンは雨予想で、
室内での「お店屋ごっこ」が計画されます。
1学期の半ばですから、内容的にはそれほどの深まりは求められませんが、お店の変遷といいますか、世の中の流れを子どもたちから
教えられる事も多々あります。彼らの目線でよくぞまあと言うぐらい
観察しています。今はマクド、回転寿司、コンビニごっこは当たり前の
あそびですが、レストランでの接客、マナーなどもしっかりと取り込んでいます。ドーナツ屋、かき氷屋、せんべい屋、おもちゃ屋なども楽しんでいました。

        いわゆる 《 ごっこ 》 と言われる活動
 
          ー ふりをして遊ぶ ー  楽しさ  

 子どもたちは「ふりをして遊ぶ」ことを心から楽しみます。
部屋の片隅に敷かれた畳の上では、「お母さん」が、おもちゃの
食器に花びらや草の葉を盛りつけ、「子どもたち」や「来客」に振る舞うことに余念がない。園庭では、「怪獣」が咆哮し、ピカチュウやたたかいごっこなどが遊びの中に取り込まれています。「ままごと」や
「怪獣ごっこ」 に代表される、いわゆる「ごっこ」と呼ばれる遊びは、子どもにとってどんな意味を持つのでしょうか。そして、子どもを引きつけてやまない魅力は、どこに秘められているのでしょうか。
後半の生活に向けて少し考えてみましょう。

(1)「ごっこ」あそびを成り立たせるもの

 a.変身(自分ではない「何か」になる) 

 ごっこあそびでは、遊ぶ人は、自分ではない「何か」になる、つまり、一種の変身をとげます。4歳の男児」が、「店員」になり、5歳の女児が「先生」に変わるように。時には、「動物」や「ロボット」にもなります。様々に姿を変え遊びを進める「ごっこ」は、まず参加する子どもたちの「変身」の上に成り立っていると言えるでしょう。

 b.日常的な空間から遊戯的空間への変化

 変身した人々の生きる場は、日常的な現実の世界ではなく、その
遊びの為に出現した遊戯的な空間という独特の想像の世界へと変わっていきます。男の子たちが、「お父さん」になるやいなや、ダンボール箱は電車に変貌し運転士、車掌の仕事場「駅や車庫」になります。女児たちが「ウエイトレス」変身するとそこいらのスコップやカップは調理場の物に変わり、「レストラン」が出現する事になります。
保育室や砂場と言った、現実の時空間で、ダンボール箱や砂場セットなどの素材が用いられながら、それらから日常的な意味が奪われ、遊戯的意味においてのみ扱われる「仮のもの」に変貌させられてしまいます。

 c.虚構の展開

 子どもたちが変身し、遊びはじめる時 現実を超えた「虚構の生」が繰り広げられます。
 遊びはもともと虚構性を前提とする生の現像であり、「かくれんぼ」にそれを見る事ができます。かくれる者は「見つけられる為」かくれるのであって、これはあくまでも虚構のものに過ぎません。
 本気になって、絶対に見つからないようにかくれてしまったら、遊びは成り立たなくなってしまいます。

 しかし、「ごっこ」と呼ばれる遊びは、より典型的に「虚構性」を発揮します。普通の遊びでは、変身しながらも「自分ではない何かになる」という意識はありません。「かくれんぼ」が始まったから「かくれる」のであり、格別に自分が「かくれ手」という役割的には考えていません。 
 「ごっこ」遊びの場合、明らかに遊び手は、「今は、ふつの自分ではない」。 彼はもう幼稚園児ではなく、運転手や車掌の「お父さん」であり、レストランの「ウエイトレス」である。そこでは、役割意識が自覚され、それらしく振る舞おうとします。声も口調も、時には手足の動かし方、首の振り方まで、自分の描き出すイメージに合わせて、それらしくつくり変えられます。

 「ごっこ」の遊び手は、いつもどうりの自分ではなく、その遊びの中でのみ存在しうる「誰か」になっていて、彼自らもそれを知っています。この意味から、「ごっこ遊び」は数多い遊びの中でも、最も虚構性の際だつ遊びと言えるでしょう。

 たかが「ごっこ」されど「ごっこ」と言われるように、子どもたちの世界で繰り広げられる様々な「ごっこ」は、研究の対象にもなり、彼らの世界では奥の深いものと考えられます。遊びの場面を通し、再度考えていきたい事と言えるでしょう。

  ー少しごっこに時間を割きました。ー  

  (もう少しふり返って)

 7月に入りプールが始まりました。以前写真で紹介した通り、
子どもたちは存分に楽しむ事ができました。天候が十分でなかっ
た事がいささか残念でしたが、全身運動と水への対応を体で
おぼえた事と思います。

〈 個人懇談会 〉
 
 学期末に行われる、父母の皆さん方との話し合いの場。
1学期はお子さんたちの成長が著しく、あれもこれもと時間が足ら
ないほど、一人一人の成長を認め合い、話が弾んだ事でした。
 短時間の事ですから、充分にと言う訳にはいきませんが、日頃
話したかった事や、聞きたかった事など、2学期へ向けての心の
準備も少しは出来たと思います。
余談になりますが、日前幼稚園は父母が幼稚園に行くのが多い
とよく言われました。ある面では工夫をしながら減らす事にも取り
組んできました。
懇談会も3回の内1回は減らそうかと、教師たちとも相談してき   
ました。しかし、今回の話し合いの内容や父母の皆様方との
信頼関係と言いましょうか、しっかりと子どもたちを支えていく関
わりを拝見するにつけ、この会ももっと大切にしていきたいと
改めて考えるようになりました。

 新聞やテレビでは、勝手な父兄、勝手な学校という報道に接し、
愕然とする事があります。しかし、私共のように父母の方々と
しっかりとしたつながりや接点を持つ事の意味をもう一度考え
いきたいと思っています。
フランクに話し合える先生とお母さん!何かあれば小さな事でも
話してもらえればと願っています。  


         楽しいプール遊び 0(^^)0                   
     
 

   待ちに待ったプール遊びの日です。

   ひのくまの森に届く程のみんなの歓声です♪


          七夕まつり  (^O^)       
 



    おりひめ様とひこぼし様にお願い事をみんなでします☆


      参  観  日      園長   記   

            6月12日(火) 年中組
            6月13日(水) 年少組
            6月14日(木) 年長組

 今年度2回目の参観となりました。
〈主題〉は各学年共 表現(絵画・製作)の分野です。
4月の参観では、顔合わせの部分もあり、落ち着きに欠けるところもありましたが、今回はすっかり安定感を以って保育に取り組むことができました。

年少組   ば    ら   組 (紙コップでパクパク人形を作ろう)
       た ん ぽ ぽ 組 (びっくりおもちゃ)
       ひ な ぎ く  組 (飛び出すおもちゃを作って遊ぼう)

年中組  あ  や  め  組 (輪投げを作って遊ぼう)
       な で し こ  組 (ピョンピョンうさぎを作ろう)
       き     く    組  (カーリングを作って遊ぼう)

年長組  ひ ま わ り  組        プール遊びで使う
       う    め    組   > (ふねを作ろう)
       き  き  ょ う 組

各学年1クラスずつの保育案を提示してみましょう。

 うめ組指導案

主題〉表現(絵画作成)―――ふねを作ろう

〈主題設定の考え方〉

 今、うめ組では、おすし屋さん、かきごおり屋さん、ドーナツ屋さんごっこをしようと、必要な物を考えて、みんなで色々と作っているところです。今までの経験もあり、「新聞紙丸めて作ろう。」「僕、牛乳パック持ってきた。」などと、廃材を工夫して使い、みんなで遊ぶことを楽しみに、ワイワイと取りくんでいます。

今回は、近づいてきたプール遊びの時に楽しむ、ふねを作りたいと思います。廃材を利用してふねに変身させ、動くしかけも作り、より興味を持って取りくめればと考え、設定しました。

〈クラスの状態〉

こいのぼり作りや、カレーパーティーの取りくみで、子ども同士の関わりも広がりが見られてきました。 絵画制作の面では、ごっご遊びの3グループに分かれ、グループごとに話し合って、おすし、かきごおりにする機械、ドーナツなど作っているところです。意見がぶつかり合うこともありますが、少しずつ自分たちで解決しようとする場面もみられてきました。「はやく遊びたいな。」と意欲的に取りくめています。

〈今後の方向づけ〉

 今後も表現する楽しさを味わえるようにしていきたいと思っています。制作する中で、考える力や、個々の技術を確かにしていくことも大切にしていきたいと思いますが、うまくできるということより、自分の作った物で遊んだり、みんなで作り上げるということを楽しんでいきたいです。

〈本日のねらい〉

○できあがったふねを、プールに浮かべて遊ぶことを楽しみに作る○動く仕組みを知って作る
○材料は、グループの友だちと分け合って使う
○セロハンテープの扱い方を確かにして、つなぎ方を考え取りくむ

時間

予想される幼児の活動

指導上の留意点

10:10





10:15





















10:45







10:50

○ふねづくりについて話し合う

・今日の取りくみについて話を聞く

○ふねを作る

・プロペラを作る

・廃材やビニールテープなどで飾る
















○できあがったふねを見せ合う







○後片づけをする

○教師の作ったふねを見せ、興味をもって取りくめるようにする。

○話は最後まで落ち着いて聞けるようにする

○動くしくみについて説明し、つなげるところなどよく分かるように知らせていく

○分かりにくい子には個人的に関わっていく

○わりばしは、安全に扱えるよう配慮する

○セロハンテープの扱い方を知らせ、つなぎ方が不十分であれば、補助していく

○自分たちで材料を分け合ったり、教え合ったりしながら、取りくんでいけるようにする

○できあがったふねをみんなで見て、作り上げた喜びを味わえるようにする

 又、プールあそびで浮かべて遊ぶことを楽しみにできるようにする

○最後まで、協力して、片づけられるようにする



 なでしこ組指導案

主題〉ピョンピョンうさぎを作ろう(表現・絵画制作)

〈設定理由〉

 普段は、戸外での遊びが大好きな子ども達ですが、先日から室内での遊びとして“アイスクリーム屋さんごっこを楽しんでいます。「アイス、新聞丸めて作ろうよ!」「いろんな色の折り紙貼ったらいいやん」等とアイディアを出し合って商品作りに取り組んできました。今度は楽しいおもちゃを作って遊ぼうということでピョンピョンうさぎ作りを提案していきました。 今回は作ったもので遊べるというめあてを持って、一人ひとりが意欲的に取り組んだり、廃材を使って楽しいものができる事も知る場になれば・・・と考え設定しています。

〈クラスの状態〉

一学期も後半に入り、なでしこ組のみんなで遠足やこいのぼり作り、誕生会等を経験してきたことで、「なでしこ組」というクラス意識が育ってきています。友達を誘い合って泥んこ遊びをしたり、ブロック遊びを楽しむ姿が見られていて、最近は、アイスクリーム屋さんごっこが盛り上がっています。「いらっしゃい!いらっしゃい!」「チョコアイス一つ下さい」「100円になります!ありがと〜」等と会話がたくさん聞かれ、お店屋さん、お客さんになりきって楽しんでいて、関わりも深まってきています。しかし、まだお互い言葉が足りず、思いが伝わらなかったり、自分中心のところもあってぶつかり合う場面もあり、その都度、教師が仲立ちとなって話し合い、相手の気持ちを知る事や言葉で伝える事を知らせています。

〈今後の方向づけ〉

 身近な材料を使って作る楽しさ、作ったもので遊ぶ楽しさが味わえる事を大切に取り組みたいと思います。又作ったり、描く中で、制作に必要な技術が身についていってくれれば・・・と考えています。

〈本日のねらい〉

○後で遊べるというめあてを知り、楽しんで作る
○クレパスの使い方を確かにして、ぬることを楽しむ
○ハサミの安全な使い方を知って取り組む
○のりの量を意識してのりづけすることができる

時間

予想される幼児の活動

指導上の留意点

10:10















10:30





























10:50

・教師のピョンピョンうさぎを見る

・今日の活動内容を聞く






・模様作り


・教師が描いた型紙にクレパスで色をぬる


・線の上をハサミで切る





・紙コップの土台に出来た模様をのりで貼る





・うさぎの顔と手をセロテープで貼る 







・できたピョンピョンうさぎで遊ぶ


・友達と見せ合いできた事を喜び合う




・片付け

・教師の見本を見ることで、ピョンピョンうさぎ作りへの興味を高めたい

・昨日までの活動について話し合い、今日の活動内容を一人ひとりが理解して取り組めるようにしたい

・クレパスの使い方を確かめ、丁ねいにぬっていけるよう言葉掛ける

・ハサミの安全な使い方を確かめる

・戸惑う子には個人的に関わり無理なく取り組めるようにしたい

・のりの適量や、白い面の方にのりづけすることを知らせていく

・お手ふきタオルはグループの友達と仲良く使えるよう言葉掛ける

・セロテープを友達と仲良く使えるよう言葉掛ける

・セロテープの使い方が分かりにくい子や戸惑う子には助言する

・自分の作ったおもちゃで遊ぶ楽しさを味わえる様にしたい。又最後まで作れた事を誉めていく

・2人組になって遊べる事も知らせていく

・きれいに片付けられる様知らせる



 ひなぎく組指導案

主題〉とびだすおもちゃを作って遊ぼう(表現・絵画制作)

〈設定理由〉

 ハサミやのりを使っての活動も少しずつ取り組んでいます。細長く切った色画用紙を教師が用意し、「お料理作ろう。きゅうりをチョキン、トマトもチョキン、ハムもパイナップルも・・・」と「切って見せていくと、どの子も興味津々で見ていたので、「みんなも作ってみる?」と聞くと「やりたい!」「作る!」と意欲的でした。1つ切るともう1つ・・・と好きな色を選んでいくつもいくつも夢中になって切っていく事を楽しんでいました。今後はお料理をお皿に並べようとのりで貼っていく事も楽しんでいきました。又あじさいのお菓子袋作りも楽しんで取り組みました。 子ども達は切ったり、貼ったり、作る楽しさを感じてきたようで“やりたい”と積極的な姿が見られます。

そこで今回は、切ったり、貼ったり、模様作りをしたり、作ったおもちゃで遊ぶというめあてを持って一人ひとりが楽しめればと考え設定しています。

〈クラスの状態〉

クラスにもすっかり慣れ、友達に親しみを持って「○○ちゃん遊ぼう」と声をかけたり、子ども同士で話す姿もみられるようになってきました。こいのぼり作りをしたり、空に上げたこいのぼりをみんなで見たり、わらべうたをしたり、友達と一緒に活動する楽しさも少しずつ感じてくれていて、ひなぎく組のお友達とクラス意識も出てきています。今は、グループで電車を作り電車ごっこも楽しんでいます。遊びの中で子ども同士が触れ合ったり、関わりが広がっていければと考えていますが、まだまだ個々に自分中心のところがあり、ぶつかり合う場面も多く見られていて、その都度話していき、言葉で気持を伝える事も大切にしています。

〈今後の方向づけ〉

 切ったり、貼ったり、作ったりする事の楽しさを感じたり、やりたい、おもしろいという気持を大切にしながら取り組み、徐々に使い方も確かにしていきたいと同時に、「何だろう?」「やってみたい」と興味を持ったり、「おもしろい」と感じる心も育ってほしいなと思っています。
又 作った物で遊ぶ楽しさが味わえる事も大事にしながら取りくんでいきたいと思います。

〈本日のねらい〉
○作ったおもちゃで遊ぶというめあてを知って、作る事を楽しむ
○ハサミの安全な使い方を知って取り組む
○のりの適量が分かり、貼る事も楽しむ
○出来上がったおもちゃを見せ合ったり、友達と一緒に遊ぶ事を楽しむ

時間

予想される幼児の活動

指導上の留意点

10:30








10:45



























11:00











11:10

・教師のペープサートを見る

・今日の取りくみについて聞く
・教師が色紙を切ったり、貼ったりするのを見る
 ・おもちゃを見る 

・ハサミで色紙を切る

(△、□、等の形に切る)


・のりを用意する

・切ったものをのりで貼る 
















・のりを片付ける

・出来た子どもからひもをつけてもらい、友達と見せ合ったり、出来た事を喜ぶ

・おもちゃで遊ぶ



・おもちゃを片付ける

・ペープサートを見る事で、子ども達がより興味を持って取りくめるようにしたい。

・今までの取りくみについて話し合い、今日の取りくみ内容を一人ひとりが理解してつくれるようにしたい
・実際に作って見せる事でイメージしたり、やってみたいち感じ意欲的に取りくめるようにする。又遊べるというめあてを持って楽しんで作れるよう言葉掛けていく。

・ハサミの安全な使い方を知らせ、確かにしたり、個々に関わり、無理なくできるようにする。

・のりの量を考えていけるよう言葉掛けていく。又手がべたべたになってきたら、タオルでふく事も知らせていく。

・切った形にも興味を持てるよう言葉掛けて、好きな色や形を選び貼っていけるようにする。

・楽しく貼っていけるよう雰囲気作りも大切にする。

・一人ひとりが頑張って作った事を認めていく。

・自分で作ったおもちゃで遊んだり、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わえるようにしたい。

・後日も遊んでいう事も楽しみにできるよう言葉掛けていく。


当日は各クラスそれぞれの保育案によって進められ、子どもたちは、
作って遊べる取り組みに興味や関心を持って進めて行くことが出来ました。

 導入部で思い切り保育に引き込んでいくクラスや活動が見え始めた頃より、ピッチが上がるクラスなど、それぞれの特徴が出ていたと思います。

 園長から見れば、もう一歩伝えきれていない部分もありますが、次回の参観に期待していきましょう。
 
 参観の形態については、プロセス(過程)を見ていただく時期がありました。
このことは非常に大切な事だとは思いますが、見学者からは、もう分かっているというのと、私語が増えるという傾向にありました。

 現在の方法は、長年に亘って積み上げてきた保育活動の成果を 子どもたちの今の力に合わせて見学していただこうという事になりました。
どちらの方法にも一長一短はありますが、もうしばらくは現在の内容で公開していきたいと思っています。
歴史は深まっていきますが、フレッシュな若い教師たちがどのように継承していくかが、園長にとっても大きな課題です。  

 
     カレーパーティー    園長   記   

6月6日(水)に予定を変更して行われました。暑い日差しの中、釜当番や玉ネギ切り等 クラス委員のお母さん方にもお手伝いいただき、年長組にとっては去年からの願いが、叶えられました。

  ○種イモを植える

昨年12月、年中児だった子どもたちは、次は自分たちの番だと、はりきってジャガイモの種を植えました。畑の雑草取りや水やりなど、成長する様子を楽しみながら一生懸命育ててきました。

5月30日 −薪を用意しました。−

古い板などを集め、ノコギリで切っていきました。大人用カナヅチやノコギリなど、大型木工に取り組んだ流れが生活の中に残っています。
木を使ってごはん(カレー)を作るというのは、今の時代では不思議な事ですよね!

6月4日 −ジャガイモを掘る −

一年近くかけて育ててきたジャガイモ。

子どもたちにとっては、ワクワクドキドキする一瞬です。
イモが顔をのぞかせた瞬間歓声につつまれ、にぎやかで喜びに満ちた表情を見せてくれました。
自然の恵みを体で感じることが出来ました。そして長い時間がかかることも子どもながらに知ることができたのではないでしょうか。

  − 買い物ごっこ。そして野菜を切る −
   
    カレー作りに必要な野菜やリンゴなどを、店屋に見立てて
    買い物ごっこをしました。


6月5日 − 包丁で野菜を切りました。 −


 姿勢を正し、真剣な目で取り組みました。
手はネコの手を徹底して、本物の包丁を使います。ニンジンなどは、
先生が細く切っておき、子どもたちは短冊状に切っていきます。
真剣、集中! 一瞬の静寂が漂っています。良い意味の緊張感を味わい、ここまでやってこれたという充実したものを子どもどうし共有することになります。

6月6日 − 当日 −



 早朝より先生の手で火が焚かれます。
子どもたちは三三五五登園してくると、煙や火の様子を不思議そうに眺めています。

 お湯が沸くと、野菜やリンゴを入れて、時間をかけて煮込んでいきます。

 その間子どもたちは、朝の会から始まってふだんの生活を自分たちの手で行っていきます。お母さんたちは涙の出る玉ネギ切りをしていただき、火が一段落すると、先生と交替して、釜の番をして下さいます。

 年長児たちは、先日切った薪木?を「かまど」にくべて、ちょっとだけ火を焚いた気持を味わいます。
その後 カレーのルーが入れられ完成となりました。

 自分たちの手で育てたジャガイモを使い、年中、年少の友だちを招待できる喜びを今年は存分に年長を意識できることになりました。

 お味は? 甘くて思いっきりおいしい、カレーを心ゆくまで楽しみました。


 こいのぼりが空に舞った日! 園長  記 

 29日待ちに待った「こいのぼり集会」がありました。風も微風で
舞い上がるまではいきませんでしたが、子どもたちの目からは、思いきり高く上がったのではないでしょうか。

 カラフルに描かれた模様には、クラスごとの思い入れや、子どもたちの願いがつまっているようです。一匹一匹又吹き流しにも名前が付けられ − こいのぼりさん!と親しみを込めて可愛がられていく事でしょう。

 集会では、全員で「こいのぼりの歌」を歌い、各学年、年長は各クラス一曲の「わらべうた」を披露しあい、お互いが聴く見るという初めての機会になりました。

 大きな布やパネロンを目の前にして、どのようになるのか、子どもたちのスタートは一抹の不安はあったと思います。時間をかけ,納得したり、ぶつかり合ったりしながらも、見事な作品を作り上げました。
風に舞ったその時、大きな感動と共に自分が、そして、みんなで造ったのだと言う事を実感することができました。

 お家でも「こいのぼり」の話が出たことと思います。朝登園すると空に上がるのを楽しみにしています。

 共同制作−大切にしていきたい活動です。




  ○ 5月28日(月)   合同役員会

 文化部、図書部、ひのくま祭りの各委員会で活動される方々が一同に会しました。
子どもの数が減っているだけに、どうなのかなと心配していましたが、
予想を超える参加をいただき、心強く思っています。この日は各部の委員長、副委員長を決め、年間の活動方針等話し合いました。

 各部の委員長、副委員長は次の方々です。

・ひのくま祭り − 藤本(たんぽぽ) 〈副〉 山崎(きく)、一宮(うめ)

・図     書 − 川田(うめ) 〈副〉 龍谷(うめ)

・文     化 − 水波(ひまわり) 〈副〉 南(ききょう)

 たくさんのご参加をいただき、熱意のある会を持つ事ができました。
これからも新たなご参加をお待ちしています。どうかお声をかけて下さい。
                    


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